たなかひろみつ

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たなかひろみつ

noteには自作の詩を上げています。有料記事は全文読める投げ銭式。良かったら覗いてみてください。 普段はデザインの仕事をしています。 関心は人が感じるこっち側(自分事や共感性)とあっち側(他人事や無関係性)の境について。

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固定された記事

テーブルの上の宇宙船|詩

今にもふわりと飛び立ちそうな まるでUFOみたいな 美しい流線型の 艶やかでぷっくりとした 目玉焼きの黄身 君は半熟でなかったために あの子に食べてもらえずに 柔らかな…

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星の光│詩

今夜 地球の端から星空を眺めている 空っぽの宇宙を旅した光は 生まれた星から遥か遠くの 太陽系の 第三惑星の 身長わずか2メートルにも満たない人間の 小さな小さな眼に…

言葉を二つ折りにして│詩

言葉を二つ折りにして 静かに胃の中に納める 時折 言葉はごろごろと 胃の中で転げ回るけれども 柔らかな言葉なら 快いものである 棘のある言葉なら 悶え苦しみ血まみれ…

「高知の夏」の最後、あまりに感情を置き去りにしてしまいました。脱字も含めて書き直しました。

高知の夏│詩

まだ通りを走る車が少なかった頃 高知の小さな漁師町で いくつかの夏を過ごしていた 乾いた空気と強い日差し 真っ白な道に落ちる濃厚な影 寺の庭を埋め尽くす蝉の声 田ん…

傘がない│詩

傘がない 朝から降り続く雨の一日 昇降口にさしておいたはずの 新しく買ってもらった傘がない 名前も書いた透明な傘 風もなく 雨は真っ直ぐ落ちてゆく 灰色の雨霞の中へ …

五月の海│詩

五月の太陽が照らす海 浜から離れた静かな入江 そこは男の子たちだけの遊び場 波間から顔を出した磯の上 引き潮にあわせて まだ日に焼けていない白い顔が集う 潮溜まりの…

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忘れてしまえば│詩

あなたの前で 言葉を選んでいるよりも たった一歩 前に踏み出して 両腕に包んでぎゅっとする 言葉も 理由も ためらいも 忘れてしまえば それでいい 2024/4/26

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有料記事について

noteの他の方の有料記事をみていて、 記事の全文を読み終えた後に その記事の購入ボタンを設置するやり方があるのを知りました。 これならば、詩を読んでもらうのに支障は…

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揺れる│詩

自転車 ペダルとチェーンのきしむ音が ずっとずっと遠くまで 届く そんな 美術部帰りの 冬の夜道 左手には 潮騒 すべらかな黒の海原 生まれたての 白い満月から滴る 波間…

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幸せの質量│詩

両の手のひらに そっとのせて 指と指の隙間から 細い糸となって滑り落ちるものを 不思議な気持ちで眺めている 一本 また、一本 あたたかくて 美しくて 甘い蜜のような 七…

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メルカリ ポイ活1か月目

さて、メルカリでのポイ活をスタートして1か月。カード決済でのポイント付与のタイミングや一月あたりに獲得できるポイント量などが見えてきました。 カード決済分のポイ…

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銀の電灯│詩

海に突き出るようにつくられた公園の 子供達が遊ぶ広場の真ん中に 一本の銀色の電灯が立っていた 海の方から空が藍色に変わり 夕方6時になると 銀の柱の天辺に ふっと明…

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メルカリのポイ活戦略(2024年3月現在)

長かったー。 申し込みからカード待ちの2週間。 ついに、やっとこさ、カードを手に入れましたよ。 カードが手元に届いたら、カードの初期設定を忘れずに。 とはいえ、や…

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役目|詩

少しだけ白く霞んだ朝の光 春、なのね 身支度をした親子が学校へと向かう あちこちの玄関から 同じような親子が現れる 通りに、街に、今日の良き日に 赤と白の垂れ幕で飾…

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メルカード発行まで1週間

さて、メルカードを申し込んでからレポートが止まっていましたが、その理由は、肝心のカードがなかなか発行されなかったため。 申し込みした日から丸1週間が経ち、やっと…

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テーブルの上の宇宙船|詩

テーブルの上の宇宙船|詩

今にもふわりと飛び立ちそうな
まるでUFOみたいな
美しい流線型の
艶やかでぷっくりとした
目玉焼きの黄身

君は半熟でなかったために
あの子に食べてもらえずに
柔らかなティッシュペーパーの上で
飛び立つその時を待っている

窓の外は雨
雲の切れ間はまだ見えない
薄い影が宇宙船と薄紙の境いを曖昧にする

お皿やコップが片付けられ
テーブルにはオレンジ色の宇宙船だけが
何か有名なアーティストの作品の

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星の光│詩

星の光│詩

今夜
地球の端から星空を眺めている

空っぽの宇宙を旅した光は
生まれた星から遥か遠くの
太陽系の
第三惑星の
身長わずか2メートルにも満たない人間の
小さな小さな眼に飛び込んで
神経回路を駆け巡り
私の脳に記録される

光が生まれたその瞬間に
旅の結末は
定められていたのかもしれない

想像すら難しいほどの
ゼロがたくさん並ぶ距離を旅して
一つの星と私がつながる
そんな奇跡が今夜も起きる

君と

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言葉を二つ折りにして│詩

言葉を二つ折りにして│詩

言葉を二つ折りにして
静かに胃の中に納める

時折
言葉はごろごろと
胃の中で転げ回るけれども

柔らかな言葉なら
快いものである

棘のある言葉なら
悶え苦しみ血まみれになる

小さく四つ折り
より小さく八つ折りにすれば

棘も飛び出ず痛みも軽い
小さく小さくするに限る

とはいえ
飲み込む言葉は
自分の好物に越したことはない

言葉を予め酒に浸しておくのも
刺激を和らげるためには良い

言葉に

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「高知の夏」の最後、あまりに感情を置き去りにしてしまいました。脱字も含めて書き直しました。

高知の夏│詩

高知の夏│詩

まだ通りを走る車が少なかった頃
高知の小さな漁師町で
いくつかの夏を過ごしていた

乾いた空気と強い日差し
真っ白な道に落ちる濃厚な影
寺の庭を埋め尽くす蝉の声

田んぼと浜と
わずかな商店があるだけの小さな集落は
大人にとっては退屈なところだったろう

海と集落を隔てる堤防は
小さな子には絶望的な高さで
一度も水平線を見ることはなかった

高知の従兄弟と
東京の従姉妹
そして一番小さな私

砂混

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傘がない│詩

傘がない│詩

傘がない

朝から降り続く雨の一日
昇降口にさしておいたはずの
新しく買ってもらった傘がない
名前も書いた透明な傘

風もなく
雨は真っ直ぐ落ちてゆく
灰色の雨霞の中へ
次々と消える同級生たち

碁盤の目のように並んだ
鉄製の四角い升目には
まだ持ち主を待つ傘たちが
ポツリポツリと立っている

何事もなく
一日を終えた持ち主に迎えられ
一本ずつ雨に消えてゆく傘を
昇降口の端に立って見送る

しばら

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五月の海│詩

五月の海│詩

五月の太陽が照らす海
浜から離れた静かな入江
そこは男の子たちだけの遊び場

波間から顔を出した磯の上
引き潮にあわせて
まだ日に焼けていない白い顔が集う

潮溜まりのウミウシ
磯の裏側に張り付いたムラサキウニ
岩の間に身を隠すイワガニ

磯の岩場を跳びまわり
時には海に滑り落ち
半身をずぶ濡れにして大笑い

いつも落ちるのはお前だよ
お前だって片足落ちたろ
掛け合う声がさざ波に染みる

崖下に大

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忘れてしまえば│詩

忘れてしまえば│詩

あなたの前で
言葉を選んでいるよりも

たった一歩
前に踏み出して
両腕に包んでぎゅっとする

言葉も
理由も
ためらいも
忘れてしまえば
それでいい

2024/4/26

有料記事について

有料記事について

noteの他の方の有料記事をみていて、
記事の全文を読み終えた後に
その記事の購入ボタンを設置するやり方があるのを知りました。

これならば、詩を読んでもらうのに支障はないし、気にいってくれた方に投げ銭的に購入してもらえるし、とても良いやり方だと思いました。

早速、noteをはじめたころに投稿した詩から、有料設定をしてみました。

いちばん綺麗な夜│詩
https://note.com/mitc

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揺れる│詩

揺れる│詩

自転車
ペダルとチェーンのきしむ音が
ずっとずっと遠くまで
届く

そんな
美術部帰りの
冬の夜道
左手には
潮騒

すべらかな黒の海原
生まれたての
白い満月から滴る
波間にも光る道が

堤防にのぼり
風景の一部になれば
自分が
夜に透けてゆく

一時
空っぽになればいい
誰もいない海の前で

十代の
荒い感情たちも
色を手放し透けてゆく

潮の香りと油絵の匂い
香りによって浮き上がる
何かの境

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幸せの質量│詩

幸せの質量│詩

両の手のひらに
そっとのせて
指と指の隙間から
細い糸となって滑り落ちるものを
不思議な気持ちで眺めている

一本
また、一本
あたたかくて
美しくて
甘い蜜のような
七色の光を湛えた細いラインが
指と指の隙間から
風にのって伸びてゆく

この広い世界に
たまたま乗り合わせた僕らは
風に揺られて漂う光のラインに導かれ
時に孤独な景色の中を旅して
時に誰かの光と交じりあい
真っ暗な銀河に数多の星座を

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メルカリ ポイ活1か月目

メルカリ ポイ活1か月目

さて、メルカリでのポイ活をスタートして1か月。カード決済でのポイント付与のタイミングや一月あたりに獲得できるポイント量などが見えてきました。

カード決済分のポイント付与日
カード決済分のポイントは、カード利用料金の引き落としが完了した日に付与されます。

基本的な引き落とし日
毎月6日

例えば3月の利用分であれば、
3/1から3/31までのカード利用分が、4/6に引き落とされます。
そして、ポ

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銀の電灯│詩

銀の電灯│詩

海に突き出るようにつくられた公園の
子供達が遊ぶ広場の真ん中に
一本の銀色の電灯が立っていた

海の方から空が藍色に変わり
夕方6時になると
銀の柱の天辺に
ふっと明かりが灯る

その合図とともに
人影が減ってゆく広場の寂しさと
あちこちの家で家事する母親の気配が
子供達の帰る足を早めていく

帰ると人がいる家は温かい
いや、人がいても冷たい家もあろうが
それでも、誰かがいる気配というものは
その

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メルカリのポイ活戦略(2024年3月現在)

メルカリのポイ活戦略(2024年3月現在)

長かったー。
申し込みからカード待ちの2週間。

ついに、やっとこさ、カードを手に入れましたよ。

カードが手元に届いたら、カードの初期設定を忘れずに。
とはいえ、やるのはカードの台紙にあるQRコードを読むだけ。何が設定されたのか?よくわかりませんが、メルカリアプリで初期設定完了になっていたので良しとします。

メルカリのポイ活戦略前の記事でも書きましたが、メルカリでポイ活する目的は、ポイントの現

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役目|詩

役目|詩

少しだけ白く霞んだ朝の光
春、なのね
身支度をした親子が学校へと向かう

あちこちの玄関から
同じような親子が現れる
通りに、街に、今日の良き日に

赤と白の垂れ幕で飾られた体育館
立派な赤い絨毯が
入り口からステージまで真っ直ぐ続く

曲がりくねった3年間を過ごした生徒にも
最後は堂々とした真っ直ぐな道を歩ませてくれる
学校のそういう所は嫌いじゃないよ

この赤い道を歩む子と
それを見守る親と

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メルカード発行まで1週間

メルカード発行まで1週間

さて、メルカードを申し込んでからレポートが止まっていましたが、その理由は、肝心のカードがなかなか発行されなかったため。

申し込みした日から丸1週間が経ち、やっと発行(発送)されたと、メルカリアプリに通知が来ました。

やっと発送かー!
遅いよ、メルカリー!
普通郵便だから、あと3、4日はかかるか?

カードを待つ間に、ポイント還元率が8%になる毎月の8日が過ぎてしまいました…。
8日にガソリン入

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