【詩】地球が若かったころのニュース
くるぶしがかゆい。ポリ、ポリ、ポリ、ポリ、と爪でひっかく。きっとくるぶしは、銀河の歯車なんだろうね。そうだね。カーテンがひらひらと風になびいて、その調子です、と言われた気がするので、とりあえず300回かいてみる。なのに、267回目のポリを間違えてボリにしてしまった。あ、と思うと、太陽がうまれて、地球がうまれて、海のなかでびっくりするほど大きな声がこだまする。「光あれ。」あの、すみません、もう光はあります。「光あれ。」あの、あるんですけど。「光あれ。」相手に声が届かないようなの