【詩】イースト菌の夏

切り干し大根を脇にはさんで熱をはかるときの音は、救急車をひきちぎるつむじ風の涼しさ。だからメロンパンもこんがり焼き上がるというわけで。焼き立ての平べったい耳心地をひとつください、くださいな。だって今日から鹿児島県、鹿児島のマチュ・ピチュがむくむく膨らみながら船に乗ってやってくるんだし。ただただ39.6℃。電子レンジの誕生日はもうすぐで、大好きなにんじんをひとつまみ、ふたつまみ、つまみ食い。

「ぷくっ」と指を鳴らす、イースト菌の夏よ。

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