マガジンのカバー画像

ミドルエイジのキャリア継続のためのtips

191
30代・40代のキャリアとライフイベントとの関係、キャリアストレッチ、転職、キャリアビジョン再構築などのヒントについてご紹介しています。
運営しているクリエイター

#副業

人的資本開示とキャリア・オーナーシップ

人的資本開示とキャリア・オーナーシップ

組織内の人材が持つ強みを「企業の価値の一つ」と捉えて開示する、人的資本経営。経営戦略に沿って、どのような強みを持つ人材を確保するのか、不足するスキルをどうやって蓄積するのか等の戦略を開示していく必要も出ています。

週末に参加した、プロティアン・キャリア協会4周年のイベントでは、「上層部も自分が持つ人的資本を開示する必要がある」というお話があり、印象に残りました。

伝統的キャリアの考え方では、メ

もっとみる
越境学習とミドルのキャリア開発

越境学習とミドルのキャリア開発

法政大学の石山先生によると、越境学習とは「自分にとってのホームとアウェイを行き来することによる学び」とされています。実際に越境学習を実践する場として、社内兼業や社外での副業やプロボノ、ボランティアなどがあります。

実際に越境学習を支援するワークショップや、個人の方向けのキャリア相談では、30代後半以降のミドル世代の参加が増えていると実感しています。

社会人経験も長くなり、組織内では中堅層として

もっとみる
副業・複業マッチングサイトの活用法

副業・複業マッチングサイトの活用法

会社員の方の副業と、フリーランスの方が複数の仕事を行う際に活用する方法の一つとして、マッチングサイトやエージェントの活用があります。

まずは希望する職種で選ぶといいですね。
フリーランス協会では職種別カオスマップが紹介されています。

参考:フリーランス協会:職種別カオスマップ

ところで、副業が初めての方には職種の選び方が難しい場合があります。
例えば、キャリアコンサルタントは担当業務によって

もっとみる
フリーランスから会社員への移行期間

フリーランスから会社員への移行期間

専門性を活かして複数の企業と契約締結し、活躍するフリーランスという働き方。一昔前までは、会社員からフリーランス転向、フリーランスから法人化して経営者へという事例が多く見られましたが、最近では再び会社員に復帰する方も少なくありません。

その背景には、「企業の副業解禁」「リモートワーク浸透」もあるでしょう。会社員に復帰したとしても、他社でも専門性を発揮する可能性も残されているというものです。

また

もっとみる
変化が大きい時代の、キャリア適応力

変化が大きい時代の、キャリア適応力

サビカスは「キャリア・アダプタビリティ(キャリア適応力)」を、「仕事への準備と参加という予測可能なタスクに対処するための準備態勢」と説明しています。
興味深いのは、「準備姿勢」には、2種類があるというものです。
つまり、「仕事への準備や参加という予測可能なもの」と、「仕事や労働条件の変化によって促される予測不可能なもの」です。(Savickas 1997)

職場において「部署の体制変更」「担当業

もっとみる
昇進以外のキャリアパス、ミドルの場合

昇進以外のキャリアパス、ミドルの場合

最近では組織の中で昇進していくだけではなく、多様なキャリアパスが存在します。そもそも、終身雇用制度が機能し、一社で長く働き続けることが良しとされた時代から変わりつつあります。
また、個人が考える「幸せなキャリア」そのものが多様化しており、離職期間を経て社会復帰する方や、副業やプロボノなどと両立しながら働く方もいらっしゃいます。

けれども、研修やキャリア相談で示される事例は、昔のままで「昇進事例」

もっとみる
ミドルエイジから始める、プロボノ・副業

ミドルエイジから始める、プロボノ・副業

近年ご依頼が多いお仕事に、企業向けプロボノ・副業支援があります。2018年、厚生労働省が副業・兼業のガイドラインを発表し、企業での副業解禁が進んでいます。多様な経験・スキルを習得することで、本業への還元やウェルビーングを推進する狙いもあるからです。また、副業を開始する前に、プロボノ体験を推進するケースもあります。

会社員として働きながら、社外でも就業経験を積むことができるのは、個人にとっても魅力

もっとみる
ミドルシニアの越境体験の壁と対処法

ミドルシニアの越境体験の壁と対処法

所属する企業とは異なる環境で経験を積むことを越境体験と言います。企業によっては、研修やキャリア相談等を通して従業員の越境体験を後押しすることもあります。
社外の経験を通して、新たな経験や知識を身に付けて、キャリアを構築することを応援しているのです。
社外の経験や知識を本業へ還元することや、従業員が自律的にキャリアを形成することでのエンゲージメントの高まりは企業にも良い影響を与えるからです。

とは

もっとみる
キャリア自律のための、ポートフォリオ組み換え術

キャリア自律のための、ポートフォリオ組み換え術

「やりたいことを実現させたい」と宣言しても、日々の忙しさからなかなか実現できないことがあります。せっかく始めたプロボノや副業も、現在の仕事や生活の忙しさにプラスしただけだと、忙しさから疲弊して辞めてしまうこともあるのではないでしょうか。

実現のためには、自分が現在行っていることの一部を辞めるなどして“スペースを空ける”ことから始めたいですね。
まずは、担当している業務の一覧を整理して、組み直しを

もっとみる
多様性がさらに広がる、働き方とジェンダーの掛け合わせ

多様性がさらに広がる、働き方とジェンダーの掛け合わせ

「ライフ・シフト」の著者、リンダ・グラットンの最新の書籍では、カップルの就業形態の変遷が紹介されています。
かつては、家計の主な担い手であった男性がフルタイムで働き、女性は家族ケアやパートタイムの就業で支えるスタイルが主だったが、社会環境の変化により「どちらもフルタイム」「女性がフルタイム+男性が家族ケアやパート」等の多様なパターンが見られるというものです。

日本に置き換えると、高度成長期からバ

もっとみる
転職せずに市場価値を上げる手法とは

転職せずに市場価値を上げる手法とは

書籍「転職を考えていない人のためのキャリア戦略」によると、これからは雇われ続ける働き方から、稼ぎ抜く生き方へ意識を変える時代だと述べられています。

副業等社外で強みを活かすことに加え、強みを伸ばして組織内での価値を上げていくことも紹介されています。

確かに、一昔前までは転職することで新たな経験・スキルを獲得し、報酬も上げていくスタイルが一般的でした。けれども、今は社内起業や副業も可能な企業が増

もっとみる
プロボノ体験と本業との関係

プロボノ体験と本業との関係

所属する企業以外にて、経験やスキルを活かして活動を行うプロボノ。最近では、企業が越境学習を推進し、実施前の研修を用意して後押しすることもあるほどです。

けれども、実際に社外ですぐに力を発揮できるものなのでしょうか?また、本業との兼ね合いはどうなるのでしょう。

大企業で働く20代の女性に、実際のところをお聞きしました。プロボノ先では、異なる企業から集まった多様な世代のメンバーと様々な企画に挑戦さ

もっとみる
リスキリングとキャリア支援者の役割

リスキリングとキャリア支援者の役割

経済産業省によると、リスキリングとは「新しい職業に就くため、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、
必要なスキルを獲得すること」と定義されています。最近では、IT/デジタル人材のニーズに適応するために、企業が従業員のリスキリング支援に力を入れ始めています。また、個人が主体的に、IT/デジタルスキルの獲得を目指すケースも見られます。

参考:経済産業省「リスキリングとは

もっとみる
続 フリーランスと資産価値向上のこと

続 フリーランスと資産価値向上のこと

フリーランスとして仕事獲得を続けるためには、人脈・コミュニティの更新やリスキリング等に取り組む必要もあります。

最近の取組事例をご紹介します。

チームで副業解禁施策を支援

大企業の人事施策である副業解禁プロジェクトに、キャリアコンサルタントや営業メンバーと取組み、多くの方の挑戦を支援させていただきました。
キャリアの方向性、市場ニーズ、実際のアクションプラン策定を専門家として伴走。企業の人事

もっとみる