今まで相性の良かった薬が合わなくなって、それから新月を迎えて月経が来て、近ごろは体調もメンタルもズタズタだった。 晴れの日の太陽が憂鬱で、ずっと目を閉じていたか…
接客販売の際、よく言っていたと記憶している言葉がある。 「申し訳ございません、当店ではこちらの商品券はご利用いただけません」 そのうちのひとつが全国百貨店共通商品…
新月は道に迷ってしまう。 道標がひとつないだけで、わたしたちは簡単に迷ってしまうからどうしようもない。 満月の日は、少し気持ちが高ぶりやすかったり、心が大きくな…
夜空が近い日がある。 寝室の小窓を開けて、その小さな額縁いっぱいに広がる闇の妖しさに吸い込まれる。 近くの建物や車の音などは視界にも耳にも入らなくなって、 手をふ…
黄色のラナンキュラスと言霊 花屋の2階で少し心が落ち着いた頃、丸テーブルの向かいに座るタンゴが横の小窓越しに空を見た。 「ヒナ、ここに長居してはいけないみたいだね…
窓を開けると雨のにおいがするとか、季節のにおいや気配がしてぞくぞくするとか。 あの感じをちゃんと覚えていた。わたしの五感は少しずつ息を吹き返している。 「母ちゃ…
「ねえニゼル、もうどこにも行かない?」 子供のような話し方に、少しだけ掠れたようなカナリの声。ニゼルは自身の肉球で彼女のふわふわのほっぺたを包んで、整った目元に…
ジュネと昼間の花屋 いつも朝晩通る緩やかな坂道を、自転車をゆっくり引いて歩く。 今日はこの道は2回目で、朝出勤するときにちら、と脇道を見た。CLOSEの看板が立ってい…
小さなメッセージカードにひと言ふた言書くだけなのにぽろぽろ泣くわたしを、大袈裟と鼻で笑う人もいるんだろう。 結婚記念日の前日は、心療内科の予約があった。 朝は起…
MIMU
2024年6月22日 18:16
2024年6月15日 14:01
今まで相性の良かった薬が合わなくなって、それから新月を迎えて月経が来て、近ごろは体調もメンタルもズタズタだった。晴れの日の太陽が憂鬱で、ずっと目を閉じていたかった。つくづく、【うつ】というものは気まぐれだなと思う。我が家の猫並みかそれ以上に。どうしても起き上がれなくて、なおさんのお弁当を作ることができない日があった。前日の夜に研いで朝炊けるようにセットしたお米、たまご焼きを作るためにしんど
2024年6月10日 16:52
連日投稿がないときは、①うつで体調が絶不調②うつ以外で絶不調③なんにもない④夫が休みに合わせているのどれかです、ほぼ。今回は①②④です。ただ今日は体調がいいほうだったので、夫と釣りに行ってきました🎣釣りはド素人ですが楽しかったです
2024年6月4日 17:23
接客販売の際、よく言っていたと記憶している言葉がある。「申し訳ございません、当店ではこちらの商品券はご利用いただけません」そのうちのひとつが全国百貨店共通商品券というもの。それから働き場所によっては、百貨店に構える他店舗に確認して、「〇〇店ではお使いいただけます」と案内することもあった。わたしは商品券というものがあまりすきではなくて、それは販売員視点のことであって。種類がたくさんあるし
2024年6月3日 02:27
新月は道に迷ってしまう。道標がひとつないだけで、わたしたちは簡単に迷ってしまうからどうしようもない。満月の日は、少し気持ちが高ぶりやすかったり、心が大きくなったような勘違いをしてしまう。なんか狼みたいだな、とか思ったりもして。同じだけ訪れる新月の夜はどことなく静かで、道標も星も見えない深い黒の空に、きっと動物たちもひっそりと大人しくなるんだろうか。わたしの体調の変化も、月の満ち欠
2024年5月30日 02:47
夜空が近い日がある。寝室の小窓を開けて、その小さな額縁いっぱいに広がる闇の妖しさに吸い込まれる。近くの建物や車の音などは視界にも耳にも入らなくなって、手をふらりと伸ばせば、掴めそうなメノウの膜が在るのだ。こういう日は心が危ないと言われる。心が、体もろとも空に持っていかれそうな日なのだと。わたしは「きれいだなあ」と、言葉を涙に変えて布団に落としながら、膝を立てて、手を伸ばすのだ。
2024年5月29日 18:31
黄色のラナンキュラスと言霊花屋の2階で少し心が落ち着いた頃、丸テーブルの向かいに座るタンゴが横の小窓越しに空を見た。「ヒナ、ここに長居してはいけないみたいだね」言いながら向き直る彼は、楽しい時間がお開きになる寂しさからなのか、眉尻を下げて笑った。「今日は夕立が降りそうだよ」天気予報では1日晴れと言っていたし、朝も、昼過ぎに店を出てここに来るときも太陽は元気だった。タンゴの真似をして
2024年5月27日 22:19
2024年5月26日 14:34
窓を開けると雨のにおいがするとか、季節のにおいや気配がしてぞくぞくするとか。あの感じをちゃんと覚えていた。わたしの五感は少しずつ息を吹き返している。「母ちゃん、お外の風気持ちいいなあ」ソファ横の窓を少し開けると、いつもまるはそこに来て、網戸越しに風や鳥や人の声に耳をそばだてる。心地よさそうに目を細めたり、その場でごろんとくつろいだり。たまに目先の電線にとまった鳥にクラッキングしたりもす
2024年5月22日 18:33
中央美容専門学校の突然閉鎖の件は、美容院で働いていたものとしてはこう、もやもやがすごい。はれのひ事件もひどくショック受けたけどこれも辛い。転校支援すごくありがたい一方で、小牧に通っていた人が別のとこにってなると通学も大変やろな。怒りや悔しさがいつか夢の実現の糧の一つになれば……
2024年5月21日 20:55
2024年5月21日 11:13
「ねえニゼル、もうどこにも行かない?」子供のような話し方に、少しだけ掠れたようなカナリの声。ニゼルは自身の肉球で彼女のふわふわのほっぺたを包んで、整った目元にシワを寄せて微笑んだ。「うん。どこにも行かない」それは誓いだった。雨上がりの朝のシテ島。湿気が毛並みとヒゲをいじくるけれど、今はあんまり感覚もない。こんな時間だからか他の誰もいないサント・シャペル。その隅っこの壁に身を寄せ合
2024年5月19日 20:57
ジュネと昼間の花屋いつも朝晩通る緩やかな坂道を、自転車をゆっくり引いて歩く。今日はこの道は2回目で、朝出勤するときにちら、と脇道を見た。CLOSEの看板が立っていた。そして今は昼過ぎ。街中と少し違う爽やかな風を受けながら、それでも午後の日差しはじわっと肌に触れる。登り坂の途中でうっすらこめかみに汗をかきはじめたところで、ふわっと一瞬強い風が吹いた。「あっ」かぶっていたリネンのバケットハ
2024年5月17日 22:45
2024年5月16日 17:13
結婚記念に買ったサンダルはインスタポンプフューリーでした色違いにしましたこの夏たくさん履きますで、靴好きの夫婦なので来年の記念日にはちょっとランクが高いVANSを買おうと目標を立てました
2024年5月15日 16:07
小さなメッセージカードにひと言ふた言書くだけなのにぽろぽろ泣くわたしを、大袈裟と鼻で笑う人もいるんだろう。結婚記念日の前日は、心療内科の予約があった。朝は起きれるか不安だからいつも夕方。寒の戻りというのだろうか、天気は良かったけれど風が冷たかったので、身につけていた半袖を脱いで夫の長袖のフードパーカーを着直す。上からデニムのサロペットスカートを重ねて、まだ半端に伸ばしたままの髪は後ろ手に結っ