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わたしと、夫のなおさんと、猫のまるの日常。それから小さな創作。 絵本みたいな感覚でみて…

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わたしと、夫のなおさんと、猫のまるの日常。それから小さな創作。 絵本みたいな感覚でみていだければ。

記事一覧

+10

釣りについていくようになった日々

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2日前
7

夫と釣りに出かけた日の金赤

今まで相性の良かった薬が合わなくなって、それから新月を迎えて月経が来て、近ごろは体調もメンタルもズタズタだった。 晴れの日の太陽が憂鬱で、ずっと目を閉じていたか…

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9日前
32

連日投稿がないときは、
①うつで体調が絶不調
②うつ以外で絶不調
③なんにもない
④夫が休みに合わせている
のどれかです、ほぼ。
今回は①②④です。ただ今日は体調がいいほうだったので、夫と釣りに行ってきました🎣
釣りはド素人ですが楽しかったです

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2週間前
14

商品券の使い道

接客販売の際、よく言っていたと記憶している言葉がある。 「申し訳ございません、当店ではこちらの商品券はご利用いただけません」 そのうちのひとつが全国百貨店共通商品…

MIMU
2週間前
15

あたらよ『新月がくる』

新月は道に迷ってしまう。 道標がひとつないだけで、わたしたちは簡単に迷ってしまうからどうしようもない。 満月の日は、少し気持ちが高ぶりやすかったり、心が大きくな…

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3週間前
14

あたらよ『空が近い夜』

夜空が近い日がある。 寝室の小窓を開けて、その小さな額縁いっぱいに広がる闇の妖しさに吸い込まれる。 近くの建物や車の音などは視界にも耳にも入らなくなって、 手をふ…

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3週間前
8

創作『猫と魔女の花屋』⑤

黄色のラナンキュラスと言霊 花屋の2階で少し心が落ち着いた頃、丸テーブルの向かいに座るタンゴが横の小窓越しに空を見た。 「ヒナ、ここに長居してはいけないみたいだね…

MIMU
3週間前
7
+11

不便で便利でちぐはぐで矛盾な暮らしを愛す

MIMU
3週間前
11

『取り戻しつつある五感が教えてくれる』

窓を開けると雨のにおいがするとか、季節のにおいや気配がしてぞくぞくするとか。 あの感じをちゃんと覚えていた。わたしの五感は少しずつ息を吹き返している。 「母ちゃ…

MIMU
4週間前
16

中央美容専門学校の突然閉鎖の件は、美容院で働いていたものとしてはこう、もやもやがすごい。はれのひ事件もひどくショック受けたけどこれも辛い。転校支援すごくありがたい一方で、小牧に通っていた人が別のとこにってなると通学も大変やろな。怒りや悔しさがいつか夢の実現の糧の一つになれば……

MIMU
1か月前
10
+1

抹茶ラテはいつもプロテインシェイカーで作っているズボラです

MIMU
1か月前
7

創作『虹を見た日』

「ねえニゼル、もうどこにも行かない?」 子供のような話し方に、少しだけ掠れたようなカナリの声。ニゼルは自身の肉球で彼女のふわふわのほっぺたを包んで、整った目元に…

MIMU
1か月前
7

創作『猫と魔女の花屋』④

ジュネと昼間の花屋 いつも朝晩通る緩やかな坂道を、自転車をゆっくり引いて歩く。 今日はこの道は2回目で、朝出勤するときにちら、と脇道を見た。CLOSEの看板が立ってい…

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1か月前
7
+12

撮りすぎた写真たち③

MIMU
1か月前
12

結婚記念に買ったサンダルは
インスタポンプフューリーでした
色違いにしました
この夏たくさん履きます
で、靴好きの夫婦なので来年の記念日には
ちょっとランクが高いVANSを買おうと
目標を立てました

MIMU
1か月前
9

とある夫婦の平凡な1年

小さなメッセージカードにひと言ふた言書くだけなのにぽろぽろ泣くわたしを、大袈裟と鼻で笑う人もいるんだろう。 結婚記念日の前日は、心療内科の予約があった。 朝は起…

MIMU
1か月前
21
夫と釣りに出かけた日の金赤

夫と釣りに出かけた日の金赤

今まで相性の良かった薬が合わなくなって、それから新月を迎えて月経が来て、近ごろは体調もメンタルもズタズタだった。

晴れの日の太陽が憂鬱で、ずっと目を閉じていたかった。
つくづく、【うつ】というものは気まぐれだなと思う。我が家の猫並みかそれ以上に。
どうしても起き上がれなくて、なおさんのお弁当を作ることができない日があった。前日の夜に研いで朝炊けるようにセットしたお米、たまご焼きを作るためにしんど

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連日投稿がないときは、
①うつで体調が絶不調
②うつ以外で絶不調
③なんにもない
④夫が休みに合わせている
のどれかです、ほぼ。
今回は①②④です。ただ今日は体調がいいほうだったので、夫と釣りに行ってきました🎣
釣りはド素人ですが楽しかったです

商品券の使い道

商品券の使い道

接客販売の際、よく言っていたと記憶している言葉がある。
「申し訳ございません、当店ではこちらの商品券はご利用いただけません」
そのうちのひとつが全国百貨店共通商品券というもの。
それから働き場所によっては、百貨店に構える他店舗に確認して、「〇〇店ではお使いいただけます」と案内することもあった。

わたしは商品券というものがあまりすきではなくて、それは販売員視点のことであって。
種類がたくさんあるし

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あたらよ『新月がくる』

あたらよ『新月がくる』

新月は道に迷ってしまう。
道標がひとつないだけで、わたしたちは簡単に迷ってしまうからどうしようもない。

満月の日は、少し気持ちが高ぶりやすかったり、心が大きくなったような勘違いをしてしまう。
なんか狼みたいだな、とか思ったりもして。

同じだけ訪れる新月の夜はどことなく静かで、
道標も星も見えない深い黒の空に、きっと動物たちもひっそりと大人しくなるんだろうか。

わたしの体調の変化も、月の満ち欠

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あたらよ『空が近い夜』

あたらよ『空が近い夜』

夜空が近い日がある。
寝室の小窓を開けて、その小さな額縁いっぱいに広がる闇の妖しさに吸い込まれる。
近くの建物や車の音などは視界にも耳にも入らなくなって、

手をふらりと伸ばせば、掴めそうなメノウの膜が在るのだ。

こういう日は心が危ないと言われる。
心が、体もろとも空に持っていかれそうな日なのだと。

わたしは「きれいだなあ」と、言葉を涙に変えて布団に落としながら、膝を立てて、手を伸ばすのだ。

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創作『猫と魔女の花屋』⑤

創作『猫と魔女の花屋』⑤

黄色のラナンキュラスと言霊

花屋の2階で少し心が落ち着いた頃、丸テーブルの向かいに座るタンゴが横の小窓越しに空を見た。
「ヒナ、ここに長居してはいけないみたいだね」
言いながら向き直る彼は、楽しい時間がお開きになる寂しさからなのか、眉尻を下げて笑った。
「今日は夕立が降りそうだよ」

天気予報では1日晴れと言っていたし、朝も、昼過ぎに店を出てここに来るときも太陽は元気だった。
タンゴの真似をして

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『取り戻しつつある五感が教えてくれる』

『取り戻しつつある五感が教えてくれる』

窓を開けると雨のにおいがするとか、季節のにおいや気配がしてぞくぞくするとか。
あの感じをちゃんと覚えていた。わたしの五感は少しずつ息を吹き返している。

「母ちゃん、お外の風気持ちいいなあ」
ソファ横の窓を少し開けると、いつもまるはそこに来て、網戸越しに風や鳥や人の声に耳をそばだてる。
心地よさそうに目を細めたり、その場でごろんとくつろいだり。
たまに目先の電線にとまった鳥にクラッキングしたりもす

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中央美容専門学校の突然閉鎖の件は、美容院で働いていたものとしてはこう、もやもやがすごい。はれのひ事件もひどくショック受けたけどこれも辛い。転校支援すごくありがたい一方で、小牧に通っていた人が別のとこにってなると通学も大変やろな。怒りや悔しさがいつか夢の実現の糧の一つになれば……

創作『虹を見た日』

創作『虹を見た日』

「ねえニゼル、もうどこにも行かない?」

子供のような話し方に、少しだけ掠れたようなカナリの声。ニゼルは自身の肉球で彼女のふわふわのほっぺたを包んで、整った目元にシワを寄せて微笑んだ。

「うん。どこにも行かない」

それは誓いだった。

雨上がりの朝のシテ島。湿気が毛並みとヒゲをいじくるけれど、今はあんまり感覚もない。
こんな時間だからか他の誰もいないサント・シャペル。その隅っこの壁に身を寄せ合

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創作『猫と魔女の花屋』④

創作『猫と魔女の花屋』④

ジュネと昼間の花屋

いつも朝晩通る緩やかな坂道を、自転車をゆっくり引いて歩く。
今日はこの道は2回目で、朝出勤するときにちら、と脇道を見た。CLOSEの看板が立っていた。
そして今は昼過ぎ。街中と少し違う爽やかな風を受けながら、それでも午後の日差しはじわっと肌に触れる。登り坂の途中でうっすらこめかみに汗をかきはじめたところで、ふわっと一瞬強い風が吹いた。
「あっ」
かぶっていたリネンのバケットハ

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結婚記念に買ったサンダルは
インスタポンプフューリーでした
色違いにしました
この夏たくさん履きます
で、靴好きの夫婦なので来年の記念日には
ちょっとランクが高いVANSを買おうと
目標を立てました

とある夫婦の平凡な1年

とある夫婦の平凡な1年

小さなメッセージカードにひと言ふた言書くだけなのにぽろぽろ泣くわたしを、大袈裟と鼻で笑う人もいるんだろう。

結婚記念日の前日は、心療内科の予約があった。
朝は起きれるか不安だからいつも夕方。寒の戻りというのだろうか、天気は良かったけれど風が冷たかったので、身につけていた半袖を脱いで夫の長袖のフードパーカーを着直す。上からデニムのサロペットスカートを重ねて、まだ半端に伸ばしたままの髪は後ろ手に結っ

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