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思想家の休日

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#遊興

空想

空想

どこがで聞いたような、似たような言葉が乱反射する鏡の世界、切り取られた憂鬱を捕食するジャバウォックや、均等な位置から、はみ出ている私の後ろに継続される、忌々しい現実や、ゲノムを撹拌し続けるミキサーの中での高次元の恋路や、夢の中での出来事の、絶対性や、退廃的な郵送を繰り返しては、忘我を切り取る、繊細な指先や、湯船に浸かっているような、安心感や、曖昧な現実の生贄として運ばれていくアリスの顔が、何か、不

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証拠

証拠

寂寞を食べ尽くす君の大きな口、富の象徴や、私たちとの結合を終えた、誰かわからぬ身体、何億光年も先で生まれた愛が、確かさを超越して、新たなものを生み出す間に、平伏すだけの人々が蛇行する、森羅万象や、辛辣な言葉を投げかけるだけの普遍性や、問題提起を繰り返しては、過信ばかりに至るだけの、退屈な日々の摩耗や、屈折した気質や、奇跡的な出会いを謳い、君を騙すストーカーたちや、改心を謳い、儚いものを利用して、訪

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刹那

刹那

虚しさの象徴のような、痩せたショッピングモール、レジスタンスたちの離脱症状や、くたびれた帰宅途中、同期されていく結末も、やがて、現実に耐えかねずに、度重なるエゴを突きつけられ、大破していくのだ、と海の藻屑になってしまった末路や、数多の記録を描き続ける画家たちの傷痕や、犠牲的な観念や、商品化された過ち、あらゆる偏見が、傷つける都会の病んだ人々が、備蓄するだけの過ちや、誤りばかりの消費的で、幼稚な絵空

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死地

死地

気管支にからまる憂鬱の数、前頭葉に生けられた花、体制に張り付く虫の足のしなやかさや、やかましいだけの現実に擦り寄る、科学的な伴侶たち、あらゆる交換により、達する思いの儚さや、回転する座標や、摩耗する面影、ささやかな幸せの彼方で、受理するものが、エモーショナルなものを掲げては、かけがえのないものを模倣し、本質的なものに翳りを生み出したり、奪い合うための、争いに加担する奴らの皮肉や、貧相な思い出の中で

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高揚感

高揚感

徹底した指導者として徘徊する街、真理を掌る動機を旋回する数多の罪を刈り取る合口、合皮で出来た世界を撫でる指や、原始的な進路を突き進む足、都会の瘴気により、麻痺した鼻や、痩せた街路樹を眺める窪んだ目、古いパソコンを弄る女神たちが、歌う原理的なものを、模倣しては、あたかも、自分だけが、正解のような顔をして、真理に基づかないものを、自らのエゴにより、操作する幻想の最中、カタルシスに至らせるための策略に寄

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理不尽

理不尽

どれだけ愛しても、物足りない、と、物陰から拡散されるメッセージが、全宇宙に敷衍して、行き先なんてなくても、ただ、ここに冠する愛があって、ただ、包まれる愛は、愛と名づけられる前の、原初の香りがしている、と、セオリーの上を跳ねるバッタ、乱立する無数の記憶を吸い込む巨大な象の鼻、認識するものの最後や、形式的なものの慈しみに敷衍していく事実や実体の虚勢を終え、陰鬱な逍遥を繰り返す全体主義的な汚穢、分裂して

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完結

完結

願い事すら届かぬ、暗い帰り道、戒律ばかりが締め付ける曖昧な今から逸脱して、惰性で引き延ばした瞬間から解き放たれ、対立ばかりの世界から逃げ出して、ただ、現れた景色を、そのままに愛するという豊かさに触れ、ささやかな幸せが謳う、原理的な昼が、夜を食べてしまうまでの、儚い時間を過ごした二人の軌跡や、星の子供として、丁寧に育てられた我々にもたらされる、幸福以上のものや、物語を加速させるための加速器や、火星が

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高遠

高遠

蠢く思念から超脱して、あらがう主観から現れる気配が締結して、宇宙原理や、法則から解き放たれ、短絡的な理想郷や、仮説を駆逐して、蓄積される苦悩や、漂う因果や、退屈な銀河なんかを、パイで包み、クリーミーな夜空や、今に至るための余罪や、夜通し神経を縫い合わせて、刹那に届く動機や、数多の体系を打ち砕くための試み、コロニーでは、アイロニーなんかが大流行りして、もう、世界は終わったなど、と謳うだけの連中のペシ

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混同

混同

過去と未来が集約された幼い部屋、思いの残留物を漁るハイエナ、悠遠に響く排気音や、分裂していく市場、混乱を打ち出す戦争から乖離して、分散されていく苦悩と、高濃度汚染や、変化を恐れるがばかりに、アナクロニズムに陥り、場違いな今にとどまり続ける、過去からの虚栄や虚飾を立体化させただけの、この箱庭での必然性により、すべては、定められたままに、理のままに、ままならぬ今を絶えず繰り返し体感し、渇する意味に服従

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豪雨

豪雨

枯れた花の美しさに触れ、敷衍して行く意識の下部に散らばる理性や理念のようなものを消去し、くたばるだけのまにまに迫る有形や無形や、有象無象に対処し、革命により、広げらた無惨な穴に埋め込む意味すら、ひたすらに下賎で卑猥なものばかりであるし、あらゆる偏見を透過させ、悪を浮き彫りにし、卑賤な正義で誤魔化さずに、あらゆる証拠を集めて、昇華させる。成否に基づくエゴや、そこで毒付く君、あらゆる被害者意識が降らす

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粗暴

粗暴

相互する意識の羽、精神的な壁を打ち砕くための、ハンマーを持つ精神科医たる私、情報を錠剤に詰め込んで飲んでしまえば、もう何も、忘れる必要は無いのだと語りかける、悠長な君の策略や、理念なんかも消え去り、慟哭を繰り返すだけの、君の涅槃を旅しては、境目なんかに蹲る過程や、定期的な憂鬱により、発色する水母や、正解を仕る幼稚なギミックや、偶像崇拝を続けるだけの、惰性な正義が謳う秩序や、その場に溢れる退屈な生活

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外傷

外傷

観測されるまで、存在すらあいまいで、確定事項の中で磔にされた、原初の神や、開眼した先で見つけた真理から、はみ出す必然性や、成否の中でゆらぐ、物質やセオリーの端数、電脳世界を彷徨う野良猫たち、ジューシーな観念を吸い取るスポイトや、腐乱した主体をかき集めては、メタファーをゾンビ化させるマッドサイエンティストたち、あらゆる偏見を放射する太陽の活動期や、倦怠感を加速させるアフロディーテ、厭世観を捕食した最

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起伏

起伏

かさばる情念を駆け上り、理性なんかをひっくり返しては、怠惰な情景に潜む、影や形を切り取り描き、刹那に嘆じる所以や、勇敢にあらがう私たちとの衝突や、複雑で、幼稚な主観から生えるキノコや、そのキノコを貪り食う自称、正義の申し子たちや、耽溺を繰り返しては、過信ばかりを肥大させ、肥太った道理が、陰湿な結末なんかを枷に変え、身動きすらも取られなくなった値を、未だ崇めているだけの輩や、言い訳ばかりが迫る屈辱だ

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綴じる

綴じる

すべてを翻すためだけに、延命を繰り返して来た、この命、答えもなく、ただ、促されるものに反し、つたない命令を破り、曖昧な約束を無視して、端的な愛や、アイロニーが加速して、詭弁ばかりの忌々しい現実がショートして、火花散る脳内や、豊かさの象徴たる、君という愛おしい女神や、今に備わる、まばらな孤独や、厳かな真理や、森羅万象に朽ちるだけの、私という物質や、分離していくだけの、化合物や、こじれていくだけの、行

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