市川 祐子『2030年会社員の未来』『楽天IR戦記』著者
記事一覧
ジェンダーギャップ解消の前にやるべきこと3つ
2024年のジェンダーギャップ指数、日本は118位と世界経済フォーラムが発表しました(朝日新聞記事リンク)。
なぜ日本のジェンダーギャップ指数はこれほど低いのか。
私自身が社会に出た90年代前半よりは「だいぶマシ」ですが、亀の歩みです。特に女性管理職比率や男女の賃金格差は改善の余地が大きい。
ところが「女性管理職比率を上げましょう」というと、男女どちらからも「優秀な人を昇進させれば良いだけ
「もはや●●後ではない」と「30年サイクル」
2024年2月22日、日経平均株価が34年ぶりに最高値を更新しました。翌朝の日経新聞の1面では、『もはや「バブル後」ではない』をタイトルに、「日本人の行動が変わる契機」とこの局面を表現した記事が掲載されました。
このタイトルは、もちろん1956年の経済白書のメッセージの「もはや戦後ではない」を意識させようとしているでしょう。1956年の少し前から始まった日本の急速な経済成長は、バブルがはじけるま
外国人投資家に言われて刺さったことば3選 ~オーナーとの対話で資本主義の原点に還ろう~
「資本主義をアップデートするアドベントカレンダー」16日目です。これに先立ち、Xで募った記事テーマの投票で、資本コストやESG投資を抑えてもっとも多くの票を獲得したのは「外国人投資家に言われて刺さったことば3選」でした。
実はこれが1位になるとは予想していなかったのですが、皆さんのご要望にお応えして書いてみます。
外国人投資家とは
まず外国人投資家とは、どんな人たちでしょうか。日本取引所グルー
なぜ上場企業はIRをすべきなのか?
なぜ資本金を出していない株主にもIRにも責務を負うのか?
2023年は上場企業のMBOなどによる非上場化のニュースが相次ぎました。その裏には上場の意義を突き詰めて考えたプロセスがあったのでしょう。
上場維持コストは東証上場費用や株主総会などにかかる直接的な費用のほか、IR (インベスター・リレーションズ) にかける経営陣の時間という重要な間接コストも含まれます。企業の経営者の中にはIRに時間
2023年やりたいこと~New year's resolutions ~
2023年やりたいことの備忘録。
1.健康の維持
睡眠をしっかり取る。平均7時間目標。眠りとは幸せ。
運動を継続する。でも怪我しない。
質の良い食事を軽めに取る。食べ過ぎない。
体のメンテナンスにお金を惜しまない。血行を良くする。歪みを直す。
アレルギーには気を付ける。危うきに近寄らず。
2.プライベートを我慢しない
今、この年齢でやりたいことを意識する。一年はあっという間。
すご腕ファンドマネージャーの見る投資判断のポイント
最新刊『ESG投資で激変!2030年会社員の未来』では、投資家と企業の関係の事例をいくつか載せています。
その中のひとつ、クラシコムの代表の青木さんが、国内大手機関投資家であるアセットマネジメントOneのファンドマネージャー岩谷さんと、クラシコムの投資には関係ない「雑談」をしたときの会話を新の第3章に載せました。(上場からはだいぶ前の会話です)
起業家のパーパスがお金を引き寄せる
岩谷さ
SXのプロとIRのプロがサステナ推進、人的資本、マテリアリティ、そして「論語と算盤」を語ってみた
こんにちは。9月28日に、SXのプロの安藤光展さんと共同出版セミナーを開きました!その一部をご紹介したいと思います!
セミナーのきっかけ、2冊の本 安藤さん(一般社団法人サステナビリティコミュニケーション協会 代表理事)は長年サステナビリティ推進に従事していて、上場企業を中心にコンサルティングを行っています。最近は月に1回くらい「うちの役員に対して話をしてほしい!」というリクエストがあって上場企
IRの専門家とサステナビリティ経営の専門家の実務知識を公開! 9/28無料ウェビナー
これからの会社員の新常識 ESGとパーパス
9月1日に出版しました『ESG投資で激変!2030年会社員の未来』は、ESGはふつうの会社員にも関係あることを知ってもらいたいと思って書きました。
社内でESG経営を推し進める人にとっても、認知を広げるために必要なことです。マーケティングでいえば、AIDA(Attention 認知、Interest 関心, D 欲求、A 行動)のInterest、関
ふつうの会社員に『ESG投資で激変!会社員の未来』をオススメする理由
ESGへのよくある疑問に答える一冊
ESG投資はもはや上場企業には避けて通れないことです。そうは言っても、ESGって自分には関係ないと思っていたり、ESGで利益が減るのに投資と一緒に語られることに違和感を覚えていたりする会社員はまだまだ多いのではないでしょうか。
この本は、そんなふつうの会社員に手に取ってほしい本です。ESG推進やIRに携わる人たちだけが一生懸命になっても、なかなか会社は、世の
表紙デザイン決定&予約開始!『ESG投資で激変!2030年会社員の未来』9月発売
3年ぶりの新著発売!タイトルは『ESG投資で激変!2030年会社員の未来』です!日経BP社から9月1日発売です!予約も開始しています。(注:5日発売日、早ければ1日入荷と書いていたのを訂正)
表紙デザインコンテスト@SNS
今回、印象の異なる2つの表紙デザイン案が作成され、編集部の提案もあり、SNSで投票を行いました。爽やかできりっとしたブルー系(左)と、暖かみのあるイラスト入りのオレンジ
市場混乱期こそ確かめよう~IRの心得と原点(Sessaウエビナー抜粋)
株式市場は、いま、非常に不安定です。一時期のパニックからは少々落ち着いてはいるものの、引き続き不透明です。こんなとき、企業は、そしてIRはどうしたらいいでしょうか?
4月8日のSessaパートナーズのウエビナーで話した内容を一部公開します。
1.市場の3つの混乱要因 いま、市場を混乱させている要因は、上記の三つです。①地政学リスク ②金利上昇・物価上昇・円安 ③バリュエーションの修正です。こ
「はじめてのコーポレートガバナンス・コードとESG」セミナーレポート
昨年12月に、みんせつで実施したウエビナーの書き起こしが記事になりました。
対象者は、企業ではじめてガバナンスやESGを担当することになった人です。あるいは事業部門から昇進して役員となり、ガバナンスも意識するようになった方たちです。セミナーの構成は以下のとおりです。(それぞれの内容の記事にリンクします)
Vol.1 株式会社の経営のおさらい
Vol.2 コーポレートガバナンス・コード基本の5原
トラのように働いてみよう
新年あけましておめでとうございます。今年は寅年です。寅にちなんで昨年読んだ本を一冊紹介したいと思います。
書籍名は『「組織のネコ」という働き方 「組織のイヌ」に違和感がある人のための、成果を出し続けるヒント』です。著者は楽天大学学長の仲山進也さんです。(なのでリンクは楽天ブックスです)
ネコとトラの要素しかなかった
本の表紙に掲載されている図(下)を見ると、パフォーマンスが高い/ふつうと