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#49 遠い星で、また会おう。
※この作品は、フィクションです。
見慣れない景色がだんだん遠ざかり、自分たちの街の風景に変わってくる。タクシーは、とある病院の一本裏の細い道に入った。そこには、今まで見たことのないような、教会のような建物があった。入り口にはマリア像が置かれ、看板には「里中慈愛院」と書かれていた。やっぱり教会か?
タクシーから降りると、黒いベールを着た女性が入り口から出てきた。松ヶ枝さんと一緒に施設に入り、
#48 遠い星で、また会おう。
※この作品は、フィクションです。
なんだかんだ検査が終わり、栗原さんが「お疲れ様。よく頑張ったね。」と言ってくれて、ちいさいペットボトルのお茶を渡してくれた。そのタイミングでどっと疲れが押し寄せてきた。
「栗原さん、このテストの結果って、何に使うの?」
「洋介君が施設に行って頑張れるようにするために使うよ。」
俺は、「まだ頑張らなきゃいけないのかよ…」とちょっと悲しくなった。
#47 遠い星で、また会おう。
※この作品は、フィクションです。
「改めまして、はじめまして。私は、栗原と言います。この児童相談所で心理士をしています。」
「はい。山元洋介です。よろしくお願いします。」
「洋介君は、とても礼儀正しいんだね。さすが、K高生だね。」
栗原さんは、小柄で華奢で、眼鏡をかけている。怖そうな印象は全くなく、なんというか、図書室にいつもいそうな人。栗原さんは、俺の学校生活や家での生活について
あけましておめでとうございます。
今年の目標は、「毎日誰かに感謝を伝える」です。
優しく謙虚に、かつ冒険しながら、楽しい毎日にしようと思います。
今年もよろしくお願いします。
すごく嬉しかったです。
#46 遠い星で、また会おう。
※この作品は、フィクションです。
児童相談所という建物に入った。少し広いロビーから左に入ると「○○県児童相談所」という簡素な看板が見えた。カウンターの向こうでは、たくさんのスーツを着た大人がデスクに座っている。訝しげな顔でパソコンを打っている人もいるし、電話で話をしている人もいる。コール音が鳴っては消えて、また鳴っている。みんな、楽しくなさそうだ。仕事だもんな。
奥から、篠原さんがやってき
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