ヨウ___児童養護施設出身の大人

機能不全家族で育ち、高校生から児童養護施設に入所。その後、大学→教員(小学校)→児童福…

ヨウ___児童養護施設出身の大人

機能不全家族で育ち、高校生から児童養護施設に入所。その後、大学→教員(小学校)→児童福祉司(児童相談所)→専業主夫→兼業主夫→教員(小学校) ”親を頼れなかった子ども”でした。 Twitter→http://twitter.com/Yo_eduwel

マガジン

  • 生き方に関する話

    児童養護施設から自立して、様々な困難を経験して、そこから考えて、個人的な哲学チックな話。

  • 育児・教育について

  • 遠い星で、また会おう。

    著者の人生を脚色して描いたストーリー。主人公の洋介(ようすけ)はごく普通の家庭に生まれるも、両親の離婚をきっかけに、虐待、貧困など、多くの苦境に立たされる。それらを乗り越え、児童相談所で児童福祉司として働き始める。

  • 児童養護施設について語る

    児童養護施設で生活した経験、そして、児童福祉司として、児童養護施設の措置などにかかわった経験を通して、児童養護施設について語ります。

  • 時事に関する私見

    ヨウが、ニュースについて個人的見解を記すマガジン。

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「社会で子どもを育てる」とは?

こんにちは、ヨウです。久しぶりの投稿となりました。 皆さんに質問です。 子どもを育てているのは、誰ですか? 今や、いろんな家族のカタチがあり、一概に「親でしょ。」と決めつけることができない世の中になってきましたね。 今日は、そんな社会の在り方についてのお話です。 家族依存社会の日本大家族の時代から変化し、核家族化進んだ日本ですが、いまだに「家族依存社会」は続いています。 日本は、「家族」という単位で様々な仕組みが動いています。 もちろん、子どもが責任を負えない立

    • 大学生に聞かれた「なぜ教師?」

      こんにちは、ヨウです。 今回は、私の母校である大学でお話をしに行った時の話をします。 「ヨウ君が学校の先生だったら…」私が教員を目指した理由は、とても単純な理由です。 児童養護施設にいたとき、私は小学生に勉強を教えていました。理由は簡単で、その時間ヒマだったからです。なんとなく職員さんと一緒に小学生が勉強しているところに紛れ込み、わちゃわちゃと宿題か何かよくわからないプリントやらドリルやらをしていました。 その時に、当時小学校3年生の男の子とこんな会話をしました。

      • 今年のふりかえり

        こんにちは、ヨウです。今年を簡単にふりかえろうと思います。 1月 普段雪の降らない地域で、めちゃくちゃ雪が降りました。 この月は誕生日ということもあって、たくさんのビールが届きました。ビール好きなんで。笑  2月 沈む夕日。 とくに目立ったイベントはなく、とりあえず仕事と育児に追われる毎日でした。このころ、一日があっという間すぎて記憶喪失。笑 妻の妊娠が分かったのもこの時期だったような。 3月 やたらと夕日がきれいなうちの地域。 弊自治体の新規採用者に対す

        • 学校を好きになるとは?

          こんにちは、ヨウです。 久しぶりに投稿してみようと思い、何となくキーボードをカタカタしております。仕事をしながら、ふと疑問に思ったことを文章にしてみたいと思います。 みなさんは、学校は好きですか?私は正直好きではありませんでした。いじめにも遭ったし、人間関係も上手くいかなかったし。提出物は多いし、休憩時間はめちゃくちゃ少ないし。 あと、校則違反(靴下にラインがはいっていただけ)で反省文を書かかされたこともあります。 一部の仲の良い友達との会話と、中学の部活だけが楽しみ

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        「社会で子どもを育てる」とは?

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        • 生き方に関する話
          30本
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          11本
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          49本
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          36本
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          6本

        記事

          勝手ながら、有料で販売している記事は、明日(2021/03/31)をもって、販売及びネット上での閲覧を終了させていただきます。購入される方は、明日の20時頃までに購入を済ませてください。よろしくお願いします。

          勝手ながら、有料で販売している記事は、明日(2021/03/31)をもって、販売及びネット上での閲覧を終了させていただきます。購入される方は、明日の20時頃までに購入を済ませてください。よろしくお願いします。

          #49 遠い星で、また会おう。

          ※この作品は、フィクションです。  見慣れない景色がだんだん遠ざかり、自分たちの街の風景に変わってくる。タクシーは、とある病院の一本裏の細い道に入った。そこには、今まで見たことのないような、教会のような建物があった。入り口にはマリア像が置かれ、看板には「里中慈愛院」と書かれていた。やっぱり教会か?  タクシーから降りると、黒いベールを着た女性が入り口から出てきた。松ヶ枝さんと一緒に施設に入り、応接間みたいなところに通された。  「こんにちは。」  「こんにちは。」

          #49 遠い星で、また会おう。

          #48 遠い星で、また会おう。

          ※この作品は、フィクションです。  なんだかんだ検査が終わり、栗原さんが「お疲れ様。よく頑張ったね。」と言ってくれて、ちいさいペットボトルのお茶を渡してくれた。そのタイミングでどっと疲れが押し寄せてきた。  「栗原さん、このテストの結果って、何に使うの?」  「洋介君が施設に行って頑張れるようにするために使うよ。」  俺は、「まだ頑張らなきゃいけないのかよ…」とちょっと悲しくなった。  テストが終わって、待合室と書かれた部屋に行くと、そこには浩介がすでに座って、暇そ

          #48 遠い星で、また会おう。

          #47 遠い星で、また会おう。

          ※この作品は、フィクションです。  「改めまして、はじめまして。私は、栗原と言います。この児童相談所で心理士をしています。」  「はい。山元洋介です。よろしくお願いします。」  「洋介君は、とても礼儀正しいんだね。さすが、K高生だね。」  栗原さんは、小柄で華奢で、眼鏡をかけている。怖そうな印象は全くなく、なんというか、図書室にいつもいそうな人。栗原さんは、俺の学校生活や家での生活について、いろいろ聞いてきた。なんだかよく分からないけれど、とりあえず聞かれたことだけ答

          #47 遠い星で、また会おう。

          人は、人を傷つけて生きている

          こんにちは、ヨウです。 今回は、私の考えのお話です。 皆さんは、人を傷つけたことはありますか? おそらく、どこか心当たりがあるのではないのでしょうか。そして、その現実から目を背けたくなっているのではないでしょうか。 私も、自分が傷つけられたときのように、誰かを傷つけたことがあります。 そんな、心の話をしていきます。 ただ、あくまで私の個人的な考え方なので、全てが正解というわけではありません。「こういう考え方もあるのね~」と軽い気持ちで読んでみてください。よろしくお

          人は、人を傷つけて生きている

          あけましておめでとうございます。 今年の目標は、「毎日誰かに感謝を伝える」です。 優しく謙虚に、かつ冒険しながら、楽しい毎日にしようと思います。 今年もよろしくお願いします。

          あけましておめでとうございます。 今年の目標は、「毎日誰かに感謝を伝える」です。 優しく謙虚に、かつ冒険しながら、楽しい毎日にしようと思います。 今年もよろしくお願いします。

          すごく嬉しかったです。

          すごく嬉しかったです。

          渡部さんの会見、序盤ですぐに見るのを辞めました。 記者が、渡部さんをいじめているようにしか見えなくて。 確かに、渡部さんは悪いことをしました。 でもそれは、当事者同士の話。 外野が責めて、晒して、叩くことではないはずですよね。

          渡部さんの会見、序盤ですぐに見るのを辞めました。 記者が、渡部さんをいじめているようにしか見えなくて。 確かに、渡部さんは悪いことをしました。 でもそれは、当事者同士の話。 外野が責めて、晒して、叩くことではないはずですよね。

          救われたければ、学べ

          こんにちは、ヨウです。最近更新が滞っていますが、音声配信にハマっているためです。ご容赦ください。 皆さんは、今まで何を学んできましたか? と問われると、「学校での勉強?」「資格の勉強?」「コミュニケーション?」「人間関係?」と首をひねると思います。皆さんが思い浮かべた何かは、おそらく”学び”と言って間違いない内容でしょう。 私たちは、たくさんのことを学びながら成長し、大人になっていきます。その中で見聞きしたことをもとに、自分の考えや意見を紡いでいるのです。多くの知識や経

          #46 遠い星で、また会おう。

          ※この作品は、フィクションです。  児童相談所という建物に入った。少し広いロビーから左に入ると「○○県児童相談所」という簡素な看板が見えた。カウンターの向こうでは、たくさんのスーツを着た大人がデスクに座っている。訝しげな顔でパソコンを打っている人もいるし、電話で話をしている人もいる。コール音が鳴っては消えて、また鳴っている。みんな、楽しくなさそうだ。仕事だもんな。  奥から、篠原さんがやってきた。  「やあ。無事に移送できたみたいだね。」  「特に問題ありません。お母

          #46 遠い星で、また会おう。

          ラジオ配信にハマっております。よかったら覗いてみてください。早送り再生もできるみたいです。↓ https://stand.fm/channels/5f92d08d37dc4cc7e1cc4d36

          ラジオ配信にハマっております。よかったら覗いてみてください。早送り再生もできるみたいです。↓ https://stand.fm/channels/5f92d08d37dc4cc7e1cc4d36

          不平等を乗り越える「大富豪」の教え

          こんにちは、ヨウです。 今回は「不平等」についてお話しさせていただきます。 皆さんは、「不平等だな」と思ったことはありませんか? 死ぬ気で勉強をしても、自分の上には上がいる。自分より能力が低い人が、優遇されている。誰より周りを大切にしようとしているのに、思いやりのない人が認められる。自分より仕事をしていない人の方が給料が高い。自分が一生懸命に解決している問題が、他人にとってはそもそも問題じゃない。生まれた瞬間から、すでに自分は不利な立場にいる…。 上記は、私が今までに

          不平等を乗り越える「大富豪」の教え