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遠い星で、また会おう。

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著者の人生を脚色して描いたストーリー。主人公の洋介(ようすけ)はごく普通の家庭に生まれるも、両親の離婚をきっかけに、虐待、貧困など、多くの苦境に立たされる。それらを乗り越え、児童… もっと読む
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記事一覧

#49 遠い星で、また会おう。

※この作品は、フィクションです。  見慣れない景色がだんだん遠ざかり、自分たちの街の風景…

#48 遠い星で、また会おう。

※この作品は、フィクションです。  なんだかんだ検査が終わり、栗原さんが「お疲れ様。よく…

#47 遠い星で、また会おう。

※この作品は、フィクションです。  「改めまして、はじめまして。私は、栗原と言います。こ…

#46 遠い星で、また会おう。

※この作品は、フィクションです。  児童相談所という建物に入った。少し広いロビーから左に…

#45 遠い星で、また会おう。

※この作品は、フィクションです。  朝9時半。予定通りの時間に、タクシーが家の前に到着し…

#44 遠い星で、また会おう。

※この作品は、フィクションです。  話がまとまり、明日、施設に引っ越すことになった。今日…

#43 遠い星で、また会おう。

 ※この作品は、フィクションです。 先生は、早口で話し始めた。  「山元さんは、元旦那さんからのひどいDV被害に遭われています。離婚後、山元さんは一人で子ども二人を育てようと一生懸命でした。収入がしっかりと合って、ある程度自由が利く仕事として保険の営業をしていましたが、心労から休職し、当病院を受診されました。山元さんの希望で入退院を繰り返していましたが、現状、長期の入院が必要と診断しました。山元さんから、家にいる子どもが気になるという話を聞き、具体的に聞くと、子ども二人が

#42 遠い星で、また会おう。

※この作品は、フィクションです。  実はもう、未来に希望が持てていなかった。浩介が生きて…

#41 遠い星で、また会おう。

※この作品は、フィクションです。  母さんは外泊を終えて、また入院した。別にいつものこと…

#40 遠い星で、また会おう。

※この作品は、フィクションです。 第6章 知らないことが多すぎる  ガチャン。ガラガラ…。…

#39 遠い星で、また会おう。

※この作品は、フィクションです。  「おはよう。」  「…。」  「兄ちゃん、起きてる?…

#38 遠い星で、また会おう。

※この作品は、フィクションです。  2学期が始まってからというもの、完全に今までの生活に…

#37 遠い星で、また会おう。

※この作品は、フィクションです。  夏休みは始まったものの、K高では、夏期講習と言う午前…

#36 遠い星で、また会おう。

※この作品は、フィクションです。  「精神科で入院している、山元伸子の息子です。面会に来ました。いいですか?」  受付に、そう言って、面会を申し出た。「そちらでお待ちください。」と言われたので、大きめの椅子に座って周りを眺める。受付のお姉さんは、受話器を取って、どこかと連絡を取っている。  俺の周りには、他の受診患者らしき人が大勢いた。比較的、老人が多いように感じた。若い女の人もいるし、スーツを着た男性も座っている。精神科って、結構需要があるんだな。  受付のお姉さん