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Human Resource Logistics(HRL)

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『 海外事業要員確保は兵站(Logistics)である 』 これは最近私が見つけたメタファーです。 noteでは前向きにLogisticsを進める、特に中堅中小企業の事例をご紹…
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#マネジメント

本を書いてみた(上)

本を書いてみた(上)

 6月28日、初の単著となる『海外事業を加速する 中途採用の成功法則』が発売されることになりました。既にAmazonでは予約販売が始まっていますので、もしよければ表紙だけでもご覧ください。

 「大退職時代」と言われるように人材の流動化が加速する中、人材採用は企業(組織)にとっても個々のビジネスパーソンにとっても、一層重要になります。
 新卒で入社した会社で人事課に配属されて以来、33年以上にわた

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貴方は"採用力"ある?ない?

貴方は"採用力"ある?ない?

"大辞職時代"といわれ労働市場の流動化が進むなか、益々重要性を増す人材採用。
企業としての採用力もさることながら、あなた個人(ビジネスパーソン)としての採用力はいかがですか?
そんなことをお尋ねする3問の簡単なアンケートです。
ぜひご協力ください!

アンケートにご協力ください🙇‍♂️

アンケートにご協力ください🙇‍♂️

"大辞職時代"といわれ労働市場の流動化が進むなか、益々重要性を増す人材採用。
企業としての採用力もさることながら、あなた個人(ビジネスパーソン)としての採用力はいかがですか?
そんなことをお尋ねする3問の簡単なアンケートです。
ぜひご協力ください!

未来の雇用者への手紙

未来の雇用者への手紙

Harvard Business Reviewから『Z世代から未来の雇用者への手紙』。
まさに今ビジネス界にデビューしようというZ世代(1990年代中盤〜2000年代終盤生まれの世代)の目線を通して企業のあるべき姿を論じるエッセイです。

  生まれた頃からスマホに接し、SNSを通じて自分の考えを発信し他者と繋がることに長けた彼らは、成熟した、しかし先行きの不透明な世界しか知らない世代と言えます。

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日本を愛する外国人がなぜ日本企業で活躍できないのか?

日本を愛する外国人がなぜ日本企業で活躍できないのか?

九門大士氏 著『日本を愛する外国人がなぜ日本企業で活躍できないのか? ー外国人エリート留学生の知られざる本音』(日経BP)

 コロナの渦中、2020年9月に出版された本書では、今後も日本企業が国際競争に勝ち抜くために外国人材を雇用する必要性は益々高まるであろうとの前提のもと、日本に学び、その後も日本に残って就業したいと望む外国人留学生の3割はその願い(就職)が叶わず帰国していくという現実に深く

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今さら"35歳"を持ち出す無意味

今さら"35歳"を持ち出す無意味

かつて、35歳を超えると転職市場で得られる選択肢の数が急激に減少することが『35歳転職限界説』なる定説として語られていました。

“失われた10年”を終え、「転職」や「中途採用」がある程度市民権を得た2000年代においても、私たち人材紹介会社が取引先から預かる求人の多くは、「35歳未満」と明記されたものでした。(2007年に行なわれた雇用対策法の改正により求人の年齢制限は禁止されました)

では、

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ビジョンを語って反応を見る・・・それは面接ではありません

ビジョンを語って反応を見る・・・それは面接ではありません

 ダイヤモンド・オンラインから『実績が超優秀でも組織を壊す「要注意人材」を、面接でどう見抜くか』。「これは良い人材だ」と思って採用したはずの人が組織に馴染めずさまざまな問題を引き起こし、業績に貢献するどころか成長の足かせになってしまう。そんな失敗をしないために経営者が気を付けることとは。

 筆者は、採用時に候補者の過去の実績に惑わされ、”カルチャーフィット”を見抜く目に欠けているケースが少なくな

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ジョブ型を盲信しない

ジョブ型を盲信しない

  今朝(10/9)の日本経済新聞から、『ジョブ型雇用への道筋は』。テレワークの急速な普及に伴い一気に加速したジョブ(職務)型シフトへの議論。4人の識者がそれぞれの立場から明快に自論を主張しています。

  何の準備もないままにテレワークの世界に放り込まれたことで一気にマネジメントが破綻したせいか、ジョブ型を救いの神のように全肯定する論調が多いですが、実際には様々な課題があります。

  今回の4

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日本企業の旧くて新しい課題

日本企業の旧くて新しい課題

 青山学院大学名誉教授で国際経営学をご専門とする林吉郎先生の著書『異文化インターフェイス経営』、1994年に出版されたものです。

  グローバル経営において課題となる異文化間のコミュニケーションギャップが、現地駐在員の異文化コミュニケーションの問題に変わってしまっていることを問題視し、そのギャップを、本社の問題と捉えて異文化インターフェイスをデザインすることで解決を図るべきであることを主張してい

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経営現地化は進むのか

経営現地化は進むのか

 今朝(9/16)の日本経済新聞から、『シンガポール、早慶卒もビザ厳格化 邦人駐在員3割減も』。

 海外からホワイトカラー労働者を積極的に受け入れ、産業やビジネスのノウハウを吸収しながら経済発展を遂げてきた新興国も、やがて経済・社会の成熟とともに成長は鈍感し、自国民の雇用を守るため外国人に発給する就労ビザの基準は徐々に厳しくなっていきます。

 記事で取り上げられているシンガポールでも、近年はE

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エンゲージメントの目指す先

エンゲージメントの目指す先

 本日(9/3)の日本経済新聞(夕刊)から、『社会人の学び直し加速 スキル磨き「生き残る」』

 コロナによる景気の悪化やテレワークの進行によって、将来の雇用に不安を感じた社会人が、プログラミングなどの専門学校や社会人大学院に通うようになったと伝えています。

 記事では、法政大の田中研之輔教授(キャリア論)による「国際的にリカレント教育が遅れてきた日本でも終身雇用が崩れる危機を感じてキャリアを切

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“ジョブ型雇用礼賛”を待ち受ける、修羅の道

“ジョブ型雇用礼賛”を待ち受ける、修羅の道

 ダイヤモンドオンラインの最新記事から、『コロナ禍に乗じたジョブ型雇用礼賛を待ち受ける、修羅の道』。

日立製作所、富士通、KDDIなど、大手企業のジョブ型雇用への移行が次々と報じられています。

 毎日のように紙面を賑わす「ジョブ型」は、決して新たなキーワードなどではなく、グローバル化に伴う人事戦略の文脈では長く論じられてきた事柄です。(その経過をご存知の方には「職務型」という名称のほうがしっく

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人材紹介に明日はあるか

人材紹介に明日はあるか

  コロナショックに伴う経済損失や人々の行動様式の変化から、世界の自動車販売数が減少しています。近年、グローバル市場の拡大に加え、国内景気の長期安定もあって堅調に業績を伸ばしていた完成車メーカーも厳しい状況に見舞われています。
  この苦境をいかにして脱するのか、またこれを契機に一気に構造改革を進めて組織として生まれ変わるのか、或いはコロナ後の新たな社会に対して新たな存在価値を打ち出すのか、各社の

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高度人材確保と人事管理システム

高度人材確保と人事管理システム

    Diamond Online の最新記事から『日本が「第4次産業革命」で欧米や中国に大幅な遅れをとっている理由』。

     グローバル化と並んで国家間の経済格差、競争力格差を生み出す要因はデジタル化。それを進める高度IT人材をどう養成するかが、鍵になるが、日本は人材投資で米欧や中国に圧倒的に差をつけられている、という記事です。

 AI、ビッグデータなどの活用で産業やビジネスが根本的に

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