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人材紹介業をアップデートする

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私が属する「人材紹介業」の未来について個人的見解をつぶやきます。
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#マネジメント

本を書いてみた(上)

本を書いてみた(上)

 6月28日、初の単著となる『海外事業を加速する 中途採用の成功法則』が発売されることになりました。既にAmazonでは予約販売が始まっていますので、もしよければ表紙だけでもご覧ください。

 「大退職時代」と言われるように人材の流動化が加速する中、人材採用は企業(組織)にとっても個々のビジネスパーソンにとっても、一層重要になります。
 新卒で入社した会社で人事課に配属されて以来、33年以上にわた

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貴方は"採用力"ある?ない?

貴方は"採用力"ある?ない?

"大辞職時代"といわれ労働市場の流動化が進むなか、益々重要性を増す人材採用。
企業としての採用力もさることながら、あなた個人(ビジネスパーソン)としての採用力はいかがですか?
そんなことをお尋ねする3問の簡単なアンケートです。
ぜひご協力ください!

アンケートにご協力ください🙇‍♂️

アンケートにご協力ください🙇‍♂️

"大辞職時代"といわれ労働市場の流動化が進むなか、益々重要性を増す人材採用。
企業としての採用力もさることながら、あなた個人(ビジネスパーソン)としての採用力はいかがですか?
そんなことをお尋ねする3問の簡単なアンケートです。
ぜひご協力ください!

人材紹介会社のSDGs

人材紹介会社のSDGs

「米国のESG投資残高が半減」!?
年末に大和総研が発表したレポートによると、米国のESG投資支援団体が行なった調査で米国のESG投資残高が2020年調査の17.1兆ドルから、8.4兆ドルに半減したということです。
 レポートは、「ESG投資適正化政策の影響によって実体の疑わしいESG投資が残高にカウントされなくなった」ことが原因であると推察しており、決して投資家がサスティナビリティに対する問題意

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エシカル就職 という考え方

エシカル就職 という考え方

東洋経済オンラインより、『50%が上位校「エシカル就活」を生んだ22歳の正体』。自らの体験をもとに、社会課題に取り組みたい学生と企業をマッチングする「エシカル就活」というサービスを立ち上げた現役大学生起業家の勝見仁泰氏に関する記事です。

え近年、国内でもSDGsの認知が広がり、環境や人権、社会などに配慮した商品やサービスを選択する「エシカル消費」(※エシカルは英語で「倫理的、道徳上の」)という消

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学ぶべきは「国語」

学ぶべきは「国語」

7/14(水)の日本経済新聞から、『「普段着の日本語」学ぼう 哲学者が説く 論理力の鍛え方』。

 SNSなどのソーシャルメディアを通じ、背景や前後の文脈が分からないままに断片的な言葉が流通し、広がっていくことで、言葉と言葉をつないで理解、議論する論理能力が低下していくことを危惧しています。

 そうした断片的な言葉は「共感」か「反発」のいずれかしか生み出しません。「共感」は人間が持つ大事な能力の

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ミドルマネジメントは、ルーターからリーダーへ

ミドルマネジメントは、ルーターからリーダーへ

ハーバードビジネスレビューから、『中間管理職が組織のつなぎ役を担う時代は終わりつつある』。

コロナ禍による働き方の変化は、ミドルマネジメントに対して"ルーター"ではなく、本来の"リーダー"としての役割を果たすことを求めるようになった、という内容のエッセイです。

 決められた場所、時間帯に集うメンバーを監視し、仕事量を把握する、というスタイルが通用しなくなり、一方で重要な情報や意思決定の共有は電

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(新刊)考える経営学

(新刊)考える経営学

有斐閣ストゥディア社の新刊『考える経営学』。

前半で経営学や経営戦略論の基本的なフレームワークを「図」ではなく「ストーリー」で解り易く解説した後、後半ではマネジメントやリーダーシップ、組織変革など、人と組織にフォーカスして、組織心理学、組織行動論、人的資源管理論などのセオリーが簡単な例をもとに記されています。

第9章「よい出会いをどうデザインするか 〜採用と心理的契約」(服部泰宏氏著)

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日本を愛する外国人がなぜ日本企業で活躍できないのか?

日本を愛する外国人がなぜ日本企業で活躍できないのか?

九門大士氏 著『日本を愛する外国人がなぜ日本企業で活躍できないのか? ー外国人エリート留学生の知られざる本音』(日経BP)

 コロナの渦中、2020年9月に出版された本書では、今後も日本企業が国際競争に勝ち抜くために外国人材を雇用する必要性は益々高まるであろうとの前提のもと、日本に学び、その後も日本に残って就業したいと望む外国人留学生の3割はその願い(就職)が叶わず帰国していくという現実に深く

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今さら"35歳"を持ち出す無意味

今さら"35歳"を持ち出す無意味

かつて、35歳を超えると転職市場で得られる選択肢の数が急激に減少することが『35歳転職限界説』なる定説として語られていました。

“失われた10年”を終え、「転職」や「中途採用」がある程度市民権を得た2000年代においても、私たち人材紹介会社が取引先から預かる求人の多くは、「35歳未満」と明記されたものでした。(2007年に行なわれた雇用対策法の改正により求人の年齢制限は禁止されました)

では、

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人材要件の言語化の極意

人材要件の言語化の極意

 グループとしてのデビューを目指す9名のオーディションとレッスンの過程を描いたドキュメンタリー番組「Nizi Project」 。全20話がHuluで放送され、注目を集めているのはプロデューサーのJ.Y. Park氏。都度メンバーたちに伝えられた数々の言葉が示唆に富むもので、「人材育成の教科書」とも言われ、ビジネスパーソンにも注目されています。
ダイヤモンドオンラインの連載記事。今日紹介する記

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人の訓練を笑うな

人の訓練を笑うな

PRESIDENT ONLINEの最新記事から、『自衛隊がいまだに突撃訓練をやめられない「日本人ならでは」の理由』。

圧倒的な火力差を前に、無謀な突撃を繰り返して膨大な数の戦死者を出した「203高地」の戦いは、日露戦争を象徴する場面として戦史研究や小説・映画で取り上げられてきました。
その後の太平洋戦争においても多くの兵士を犠牲にしたこの白兵戦の訓練は、現代の陸上自衛隊に

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人材流出の危機

 本日(9/10)の日本経済新聞から、『企業の21%「人材流出」懸念、KPMG、世界のCEO調査』。世界のCEOの2割が、今後3年間の企業の最大のリスクを「人材の流出」であるとしているとの記事です。

 グラフを見ると、コロナ前には1~2%だったその割合がコロナ後に大幅に高まっていることが判ります。
 テレワークの普及によって、人が仕事や職場を選ぶ際に物理的距離の制約を受けにくくなることで人材獲得

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コントロールからセンスメイクへ

コントロールからセンスメイクへ

8月26日(水)の日本経済新聞から『関係者が働く“意味”を共有』。経営学者である中川功一氏(大阪大学准教授)による連載コラム「不易流行の経営学」の第6回です。

筆者の主張は、厳しい姿勢でメンバーを指揮、管理することで成果を上げる、かつての「コントロール型」から、進むべき先を指し示し、人々(社内外のステークホルダー)の共感、納得を創り出すことで実現を目指す「センスメーキング型」へと

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