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自分との対話

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#つぶやき

Wonderful World

Wonderful World



ずいぶんと希薄な世の中になってしまったように感じていたが

No!密 なんて言っても
案外濃密な世界にいるんだなと気づく

坂道を後ろ向きで登ってくる姿、その気持ち
共感を覚える

ふと思い立ってこの場所へ向かった理由は
何であっただろうか

ああ きっと…

この世界を確かめるためだな
と思ったある日の午後Wonderful Worldすばらしき世界

思い出のパンツ

思い出のパンツ

パンツを頂いたのはその時がはじめてであった。
と記憶している。
パンツとは下着のパンツ、つまりショーツである。
16年前に頂いたそのショーツは頂いた時のまま茶封筒に入っている。
下着メーカーのごく普通の綿のショーツ、パステル調のイエローとラベンダーのものが1枚ずつ。
茶封筒には「○○さんへ」「Sの娘Oより」と書かれている。

16年前、私は看護師1年目
Sさんは肝臓がん末期の80代女性
OさんはS

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スマホ脳

スマホ脳

かねてから気になっていた本『スマホ脳』を読んだ。
著者はアンデシュ・ハンセン
スウェーデンの精神科医である。

タイトルの通り、スマホが脳に与える影響について、科学的根拠に基づいて述べられている。

本書を手にした理由はスマホを手放すことができない自分に気付き、恐怖にも似た感覚に陥ったからである。
気付けばスマホに手が伸びている現実、スマホに始まりスマホに終わる一日。
ふと、スマホに支配されている

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ORIROBO

ORIROBO

ORIROBO、オリロボとは
折り紙で作ったロボットのことである。

ちょうど約一年前、
4月8日、緊急事態宣言が発令された。
当時9歳の娘は春休みから続く長い長い休校にうんざりしていた。子供だけではない、大人もだ。
有り余る暇を持て余す日々、
ただ漫然と過ごしてはならない、
何か目的や目標を持たねばならない危機感、
そんな時にひらめいたのが
オリロボである。

実はオリロボは以前チャレンジしたが

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組織の罠

組織の罠

なぜわたしが選ばれたのでしょうか?
わたしはこの組織のほんの一部なんですよ。
本当にごく一部。
組織を代表して?
そう言えば聞こえはいいですけど、
もはやわたしは罠に落ちた囚われの身。
これからどうなるんですか?
つるしあげですか?
さらしものになるのですか?
じっくり観察される?
白黒つけるため?
となりの部屋にはどうやら仲間がいるようですが、
もう一緒になることはないんですか?

この広大な組

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陰と陽と

陰と陽と

カメラを洗う
ぬるま湯の中で
泡立てたスポンジでやさしく洗う
ボタンを外して
ブラシを使って
中までゴシゴシ洗う
シャワーで流して
洗浄機の中へ入れて機械浴
消毒済んだら
いっちょう上がり!

「あと何分で上がる?」
「あと2分!」
「じゃあ、次の人、もう呼び入れていいね。」
「いいよー」

カメラを洗う?
洗えるの??
機械浴?消毒?

カメラとは写真をとるカメラであるが、
体の中、胃の中、腸の

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「自分」という「パズル」

「自分」という「パズル」

noteを書きながら ふと思った。
書くことで「自分」と対話しているんだなと。
そして、このnoteは自分自身に向けて書いているのだと。 
他の誰でもない「自分」に向けて書いている。
いちばんの読者は「自分」なのである。
だから自分が書いたものを何度も何度も繰り返し読んでいる。
「スキ」の数以上に読んでいるんじゃないかと思うぐらいである(笑)
だから自分が読みたいことを書けばいい。
「自分」という

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「落ち着け〇〇、落ち着け!」発言から考えたこと

「落ち着け〇〇、落ち着け!」発言から考えたこと

「看護師にはパッション、熱いこころも必要だ。
けれども、それ以上に冷静なこころも必要なんだよ。」

ある日、主任と一スタッフの話し合いがヒートアップし、お互い主張を譲らず、言い争いへ発展した。
周りのスタッフは口を挟めずにいたところ、診察室でやり取りを聞いていた先生が放った一言である。
まさに鶴の一声、お互いバツが悪そうに黙ってしまった。
「頭を冷やせ」ということなのだが、こうしたことは日常的によ

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医師と看護師の日常の一コマから「信頼関係」について考える

医師と看護師の日常の一コマから「信頼関係」について考える

とある冬の日の帰り道
横断歩道にて信号待ちをしていた時である。
ふと今来た道に目を向けると、ひとりの人が手を振る姿が見えた。私に手を振っているんだろうか?
周りを見渡してみたが、私しかいない。でも…誰??

「おーい、オレだよ、俺。やっと気付いたか。手を振ってもキョロキョロして、私知りませんみたいな振りして、可笑しかったな〜」
「オレだよオレ、なんて言われて、オレオレ詐欺かと思いましたよ!まさか先

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「メメント・モリ」 死を想え

「メメント・モリ」 死を想え

一枚の写真がある。
真ん中に映るおばあちゃんを家族が囲む団らんの風景。
現像した時、驚いた。
無数の発光体がシャボン玉のようにちらばっていたのである。
しかし、不自然さはなく、発光体によって穏やかな雰囲気をかもしだしていた。

数日後、おばあちゃんは亡くなった。

おばあちゃんは私の祖母ではない。
当時私が受け持っていた患者さんである。
今から10年以上前、看護師としてはまだまだ新人の頃である。

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シャボン玉  儚くもふくらむ夢

シャボン玉  儚くもふくらむ夢

しゃぼんだま とんだ 
やねまで とんだ
やねまで とんで
こわれて きえた
かぜ かぜ ふくな  
しゃぼんだま とばそ

野口雨情 作詞 
中山晋平 作曲 

誰もが知っている童謡「シャボン玉」
この曲を作曲した中山晋平さんの記念館が長野県中野市にある。
「シャボン玉」以外にも「肩たたき」や「あの町 この町」など一度は聞いたことがある童謡を多数のこしている。
童謡だけではなく、歌謡曲や新民謡な

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