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スマホ脳

かねてから気になっていた本『スマホ脳』を読んだ。
著者はアンデシュ・ハンセン
スウェーデンの精神科医である。

タイトルの通り、スマホが脳に与える影響について、科学的根拠に基づいて述べられている。

本書を手にした理由はスマホを手放すことができない自分に気付き、恐怖にも似た感覚に陥ったからである。
気付けばスマホに手が伸びている現実、スマホに始まりスマホに終わる一日。
ふと、スマホに支配されているのではないか、このままではスマホに侵される、アルコールや薬物に溺れることはないにしてもスマホ中毒に陥る可能性はある。いや、もう陥っているのではないか、すでに脳が侵されているのではないか、という危機感に苛まれたからだ。

とにかく現状を正しく理解し、事実を受け止める必要がある。

自分自身と向き合うため
これからの向き合い方を考えるため
本書の内容と自分自身の考えを記しておこうと考えた。


平均で一日四時間、
若者の二割は七時間も使うスマホ。
だがスティーブ・ジョブスを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。
なぜか?
睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存…
最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。

身に迫る危機を感じる冒頭部分。

コロナ危機によりライフスタイルのデジタル化が一気に加速したことは誰しもが認めるところであろう。

リモートワーク
リモート会議
リモート飲み会
リモート帰省

対面での交流が制限される中、直接会わずして仕事ができ、遠くの友人や離れた家族とも連絡を取り合うことができる。
今やデジタル機器は人、社会、世界をつなぐ重要なツールである。
しかし便利さや恩恵だけではない負の側面もあって然り。
噂や誹謗中傷はウィルスよりも速いスピードで拡散され、疑心暗鬼となり、何を信じてよいかわからず膨大な情報に疲弊する日々。
自身は元々デジタルに疎いこともあり、スマホは調べ物をする程度の検索機器であった。
フェイスブック、ツイッター、インスタグラム等はやったことがなく、今も無縁である。
LINEはアプリは入っているが、使用していない。
他者との連絡手段は電話かショートメール、Gmailのみである。
職場では連絡網としてグループLINEに入るよう言われたが、断った。
よほどの緊急事態以外ではつながりたくない、煩わしいのが理由である。
特別困ることもない。むしろ今となっては断ってよかったと思っている。
業務とは関係のない上司のつぶやきや自慢話に付き合わなくてよいからだ。

そんなわけで自身はどちらかといえば距離を置いている方であり、それほど依存もしていないといえる。

が、しかし、noteに出会ってから明らかにスマホにふれる時間が増えている。
多い時はトータルすれば2時間近くはスマホに費やしているのではないかと気づき、ショックを受けた。

自身がSNSを利用したのはこのnoteが初めてである。

始めたきっかけは何かを表現したい、自分の思いや考えを残しておきたいという思いからである。
アウトプットしながら様々な方の記事にふれ、インプットもでき、自分としては魅力的なツールである。

いつしか毎日投稿することが習慣となった。
フォロワーの数も増え、記事を読む時間も増えた。
当然スマホにふれる時間も増えた。
しかし、体が、頭が、脳がついていけてない感覚、適応できていない感覚に気づいた。

話は単純だ。
要するにスマホにふれなければよい、
毎日投稿をやめればよい、
誰も何も困ることはないのだ、
続けるもやめるも自分次第。

適切な距離をおいて付き合えばよいのだ。

ということでマイルールを作り、実践することにした。

そのために必要なものはただひとつ、
自分の意志力だろう。

体が適応できていないことを無理に続けても体を壊すだけである。

新たなアウトプットとインプットの方法を見出し、細く末永く良好なお付き合いをしていきたいと思う。

本書には「なるほど!」と納得するに十分な根拠、データが示されている。各章ごとに述べられているのでわかりやすく、興味深く読み進めることができる。
各章ごと、テーマごとにポイントをまとめて、自分自身の思考を整理、記しておきたいと思っている。

が、時間がないのが悩みである。

というのも、いよいよ?自身の勤務先でも医療従事者へのワクチン接種が来週から始まるため、シュミレーションやら準備に追われている。
この件については思う所が多々あり、また改めて記したい。

現代はスマホに限らず様々なデジタル機器があふれており、それら無くしての生活は成り立たないのも事実である。デジタルデトックスという言葉があるように、それらとの付き合い方を考えることは、これからの生活、生き方を考える上で大切な軸となるだろう。

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