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後藤ひとりになれなかった私たちは
陰キャならロックをやれ
およそ6年ぶりに、1クール12話のアニメを完走した。「ぼっち・ざ・ろっく!」である。母親がアマプラに加入しているので、共有しているそのアカウントを使ってプライムビデオで配信されている分を一気見したのだ。放送期間内に視聴すれば3か月だが、所詮は30分×12話だからぶっ続けで見ても6時間である。ましてサブスクで見るのであれば途中でCMが挟まれることもない。
結果から言えば
もう戻らない秘密基地
1学期が終わった。初めて社会人として過ごした数か月は、今まで以上に自分の能力の低さが目立つ毎日ばかりで、それなりにしんどかった(とはいえ、もともと大して自信があるわけでもない)。まあ、端的に言うとこれから40年学校教員は厳しい。授業外で費やす労力が多すぎる。
ただ、1年と少し前までの自分と今を比べてみれば、随分とマシになったものだともまた思うのだ。当時の私は今のように、住んでいる部屋の家賃を自
公立学校現場というディストピア
来る3月下旬、私の元にあるレターパックが届いた。差出元は教育委員会。ということは中身はつまり──教員免許状である。
これで晴れて有資格者の仲間入りだ。とはいってもそんなに価値のあるものでもない。別に難関の筆記試験を突破したりしなくても、少し無理をして時間割を詰め込み、講義の単位を取って実習を完遂すれば誰でも手に入る資格である(そもそも、私にできる程度の努力は努力ではない)。言い方は悪いが、かな
絶望の彼方──「選択的孤独」という救済
最近は何かしら記事を書こうとするとだいたいこんな時間(現在午前4時台である。追記:書き終わったら9時半を過ぎていた)になっている。8時間とか寝続けられたのは、いったい何年前のことだろうか。
3つの試験と12個のレポートを終え、ようやく学部生として最後の夏休み──4年で卒業できればの話だが──が幕を開けた。ちなみに、同期生たちのほとんどは就活なり院試なりを終えて進路が決まり、悠々自適に過ごして
哲学科にいるだけの哲学科生
別に哲学が好きなわけでもないのに哲学科にいる。否、そう言い切ってしまうと少し語弊があるかもしれない。決して哲学に全く興味がないわけではないのだ。
読者諸兄は私が某私大付属校から内部推薦で大学へ進学したことはおそらくご存じだと思う。私はもともと心理学系の学部学科への推薦を希望していたが、叶わず第2志望で哲学科に入学した。高校の倫理の授業で哲学に関心を抱いたこと自体は紛れもない事実である。しかし
短歌まとめ(2017〜)
泡立った炭酸を飲み君は言う熱さだけでは恋はできぬと
触れたなら火傷しそうな空洞に降り込んだのは融けかけの雪
底のない宗教にまた溺れては「鬱陶しい」の刃が刺さる
「ファッション」と人を突き刺すそのナイフ握った柄も我刺す刃
ぼさぼさの髪も梳かずに家を出る「90分はきみの隣で」
くくるにはまだ長くない後ろ髪夢ではきみが指を絡める
会えぬ夜きみの笑顔を浮かべては声を殺して枕を濡らす
目も視え
障害者手帳を取得した
2019年11月某日。僕は地元の市役所の障害者福祉課にいた。
2ヶ月前に交付の申請をした精神障害者保健福祉手帳が届いたとの連絡があり、それを受け取りに行ったのである。
現物がこちら。
自治体公認ガイジの誕生である。 等級は予想していた通り3級だった。1~3級に分かれていてその中では一番軽く、受けられるサービスは目を見張るほど多いわけではないのだが、それでも金銭面ではかなり有益である。