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きみと私の宝箱

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【詩】命の肌触り

【詩】命の肌触り

命の肌触り

花吹雪に誘われ
小走りで坂を駆け上がった
息切れがひと休みを促す
心の痛みの意味を探す

防水加工された布の上を
ヒュルヒュル滑る水滴のように    
道筋の見えない定めに翻弄されても 
目の前の道を夢中で進む潔さとは

余計なものをそぎ落とせば
凛と美しくなれるのだろうか
心も

無音のメロディが流れる時
魂の意識は源との繋がりを思い出し
現世と縁を持つ前の姿で佇む
あやふやな未練

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nowhere

nowhere

涙の産まれる場所に
白鷺は腰をおろす
手入れを怠った湿地帯は
見ず知らずの草が茂り

悲しみを掻き分けたって
泥濘を踏み越えたって
答えの出せない問いに
言葉は搦め捕られ

世界は君に
寄り添ってはくれない

それでも 誰かのせいにして
生きていきたくはないだろう
俯いて歩いた水辺にも
菖蒲の花は咲き

皆 羽ばたいていったよ
足跡を少しだけ残して
ランタンの灯りが揺れている
風が強くなりそうだ

私なんかが心配する必要はない

私なんかが心配する必要はない

昔から恩を仇で返すことが多かったと思う。

今でこそ少しは
他者の痛みを想像して言葉を発したり
行動することができるようになったのではと思っているが

それでもここ数年の言動行動を振り返り
「こりゃ恨まれても仕方ないな」と反省することがある。

行動の場合、
これをしたら相手が傷つくだろことが想像できている。

それなのに
「いやだごめんむり」が心の中で反復横跳びしてどうしようもなく行動に移す。

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推し活してる?

推し活してる?

この世の中に絶対はないので例外は存在する。

でも基本的には、私は推し活はしないタイプ。

振り返ってみると、私は今まで生きてきた数十年の間に誰かの熱狂的ファンになった、という記憶がない。
好きの度合いを数値化するのは難しいけれど、熱狂的といえるほどに好きという経験がない。
どうしてかわからないけれど、そうなのです。

これは推し活をする人への批判ではなくて
たまたま私はそういうタイプだということ

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なんか、自然の中に身を置いて人間本来のサイズ感を実感することって大切だよね。その体験って奪われているよね。貴重な場所だけは保護して有料で整備したりするけど。都市生活者にとっては、自然って「買う」ものなんだよなあって、風呂入りながら考えてた。写真は箱根の個人的裏名所、箱根湿生花園。

【詩】我荒

【詩】我荒

惑星が落ちた

墜落地点の

壊れた電灯に

夢が灯る

荒廃した大地は

花木の幻影に

入り浸り

我を忘れる

その間にも現実は

時を刻む

♡今日のひと言♡八木重吉

♡今日のひと言♡八木重吉

八木重吉(1898-1927)~東京・詩人)
大正から昭和時代前期の詩人。
23才でキリスト教に入信。その後、英語教師となり、信仰と詩作に没入した。1925年に詩集「秋の瞳」を刊行、草野心平に認められたが、結核のため29才で世を去った。没後刊行の「貧しき信徒」(1928)や「定本八木重吉詩集」(1958) などにより、次第にその評価が高まった。

世界の終わりを見るはずだったのに。

世界の終わりを見るはずだったのに。

わたしが子供の頃、

「1999年7の月、空から恐怖の大王が降りてくる」

それは世界の終わり、
そして人類の滅亡を意味すると。

そんなことが世間を賑わせていた。
きっと、この言葉を知らない人はいなかったくらい
誰もがどこかで目に、耳にして知っていた。

この預言と言われたものは、
もとは詩だったらしい。

ちょっとこの文章だと何を意味するのか
私にはさっぱりわからないが笑
解読した人が世界の終

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1日の適正な時間

1日の適正な時間

多くの人が感じているでしょうが、1日が24時間って絶対足りてないよね。どんなにスケジュール組んだって毎日カツカツ、もはや世界のバクと言えるレベル。

じゃあ具体的に、1日が何時間あれば満足できるのでしょうか。
労働時間が8時間として、そこに残業2時間と通勤時間2時間追加してトータル12時間。仕事はしたくないけど、お金は稼がなきゃならないですからね、これは仕方ない。
家の掃除や洗濯をザッとやったとし

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世紀/冷戦/我が愛

遠目に見つめるエレガンスは天空。地上を這いつくばることによって私の美学はようやく成立するのだと信号機の真下でその混沌は言った。家のテレビの大画面でYouTubeを観る。出来れば20代の頃の貴女に会っておきたかった。人生において最ももったいなかったことの一つだ。最近は久しぶりに新幹線で遠くまで出掛けて野球を見て自然遺産で海鮮丼を食べたりパフェを食べたりした。吊り革にだらしなくぶら下がる男。永い修羅を

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【ポエム】僕にはない

【ポエム】僕にはない

どんなに、
努力を重ねても、

叶わない夢も、
あるかもしれない、

どんなに、
時間を費やしても、

手の届かない世界も、
あるかもしれない、

でも、、
それでも、、

夢みることを、、
挑戦することを、、

やめるという選択肢は、
僕にはない、

ひとり時間を楽しむことと、楽しい気持ちを誰かや何かに委ねないことの大切さ。

ひとり時間を楽しむことと、楽しい気持ちを誰かや何かに委ねないことの大切さ。

ひとりで過ごす時間が好きだ。

ひとりで過ごす時間が好きだし、
自分にとって大切な、必要な時間だ。
もし365日24時間誰かと一緒にいれば
わたしはきっと息ができなくなると思う。
陸に打ち上げられた魚のように。

ひとり映画、ひとり美術館博物館水族館、
ひとり外食、ひとり旅、ひとりテーマパーク、
わたしはひとり行動がわりとなんでも平気だ。

ひとり行動が苦手だという人も
案外沢山いるかもしれないけ

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【X投稿詩】2024年1月

【X投稿詩】2024年1月

 こちらは、Xにて投稿した詩のまとめです。タイトルは後付になります。

「祈り」

 「祈り続けるだけ」
 言葉の羅列を並べ、
 善意を語る。

 何時ぞやの私は、
 それを偽善だと思っていた。

 だけど違う。

 いざその時が来たら、
 我々は手を出せない。
 祈る事しか出来ない。

 無力さを知った私は、
 祈り続けるしか無かった。

(2024年1月2日投稿)

「安らぎ」

 白い花瓶に

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疎遠な人達は大谷翔平だと思って喋る

疎遠な人達は大谷翔平だと思って喋る

思い出片想いかよ。ある日、僕は思った。

久しぶりに友人Mに出くわした。

13歳の時に、漫画を一緒に作っていた。

クラス替えを契機に僕とMは疎遠になった。

久しぶりの会話。

近況を語り合った後、僕は一言告げる。

「中一の時さ、一緒に漫画作ったよな。」

僕にとって、大事な思い出のひと時。

「あー、そんなんあったけ?あったかも。」

友人Mは苦笑いをしながら、告げた。

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