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読みたい本

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本を紹介されてる記事。 「読んでみたい!」って思っても忘れてしまったり、どなたが紹介してたか忘れてしまったりするので、覚え書きのようなマガジン。
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#小説

書評『左目に映る星』(奥田亜希子/集英社文庫)

書評『左目に映る星』(奥田亜希子/集英社文庫)

胸の中に切ないメロディが流れていくような、静かで深い余韻につつまれていく。そのメロディを何度も味わうように、その余韻の中にひとり立つ。好きだ、と思う。私は、この物語が好きだ。

神田早季子には、忘れられない相手がいる。それは、転校を繰り返した先で、小学五年生のクラス替えで出会った吉住という少年だ。テストはつねに満点でスポーツも得意で、金持ちの息子でありながらそれを鼻にかけるところは微塵もなく、いつ

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読書記録「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん」

読書記録「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん」

〜今日の1冊〜

今日は、友井羊さんの作品を紹介します。

〜読後の感想〜

日常の謎ミステリーでありながら、ほっこりと気持ちが温かくなるお話でした。
早朝にひっそりオープンしている、という隠れ家的な雰囲気も良き。
お店の店主は、来店するお客さんの話を少し聞いただけで、その人が抱えている謎や悩みを解決してしまう、という不思議な店主なんです。
連作ミステリーとなっていて、すべての話が繋がっていくので

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私を形作った本10冊(ついでに漫画3冊)

私を形作った本10冊(ついでに漫画3冊)

※好きな本、一部入れ替えました。(2022.3.23)

自分の本棚を晒すのって勇気が必要ですよね。
自分の頭の中、心の中を晒しているような気がします。

と、いうことで、自己紹介がわりに私の好きな本、影響を受けた本をご紹介したいと思います。

ナンバリングしていますが、好きな順とかではありません。
順不同です。

本は出会いです。
これからも心を豊かにする素敵な本との出会いがありますように…

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【#読書感想文】模倣犯(一)〜(五)

【#読書感想文】模倣犯(一)〜(五)

ネタバレはありません、ご安心ください😉

墨田区・大川公園で若い女性の右腕とハンドバッグが発見された。やがてバッグの持ち主は、三ヶ月前に失踪した古川鞠子と判明するが、「犯人」は「右腕は鞠子のものじゃない」という電話をテレビ局にかけたうえ、鞠子の祖父・有馬義男にも接触をはかった。ほどなく鞠子は白骨死体となって見つかったー。未曾有の連続誘拐殺人事件を重層的に描いた現代ミステリの金字塔、いよいよ開幕!

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読書記録「黒い家」

読書記録「黒い家」

今日の1冊は貴志祐介さんの「黒い家」を紹介します。

〜読後の感想〜

「ホラー」という文字だけで手に取りましたが、これは「幽霊が出てきて怖い!」という怖さではありません。
どちらかというと、人間の内面からくる怖さという印象の作品でした。
保険会社の闇の部分、また人間にはサイコパスと呼ばれる人間がいて、【彼ら】【彼女ら】のような存在がいかに危険な存在であるかが、論理的に語られています。
今の現代社

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信じられないほどリアルで読んでて苦しいけどめちゃくちゃ面白い小説

信じられないほどリアルで読んでて苦しいけどめちゃくちゃ面白い小説

見出し画像のこと昨日の記事の見出し画像に、いしかわいづみさんの写真をお借りしました。

初めてのnoteでの投稿。
「noteでは、こんなにたくさんの素敵な写真たちを使って、自分の記事を飾ることが出来るんだ」と感激。
そして他のクリエイターさんのお写真を借りることに少しドキドキしながら、とても綺麗な桜の写真を選んで使わせていただきました。

そうしたら、アクセスなんてあるはずないと思っていた初めて

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目まぐるしい日々に1冊の小説を

目まぐるしい日々に1冊の小説を

目まぐるしい日々を送っていると、ゆったりとした時間が恋しくなるし、ゆったりとした日々を送っていると、目まぐるしく過ごす時間が恋しくなる。

ないものねだりな僕らは、そうやって人生のバランスを取っている。

週5日以上働いて、週2日以下休む。

1週間はあっという間で、平日忙しなく働くと、休日はゆったりと過ごしたくなる。

けれど、家で何もせずぼっーとしていても、ネットサーフィンや動画鑑賞をしていて

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今年の私をアップデートしてくれた本5選

今年の私をアップデートしてくれた本5選

今年読んだ本を振返っていました。たいして読んでないことに気づき・・・反省。

取材のために読んだ本や資料はたくさんあったような気がしますが、味わい尽くすことができないまま、右から左へ流してしまった感じもあり・・・反省。

私は読むスピードも理解も遅く、よって読書家でもないので、あえて振り返るほどでもないなとも思ったのですが、

読んだ本がかぶってたりするとなぜか嬉しいってことが起こるので、ご覧にな

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