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歴史考察

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歴史について考察した記事をまとめています。
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#時代

成り上がりとたたき上げ ~秀吉、博文、角栄~

成り上がりとたたき上げ ~秀吉、博文、角栄~

日本史には「名門」つまり綿々と続く立派な
家柄の人たちが数多く出てきますよね!

例えば「藤原氏」。例えば「徳川氏」。
その一族に生まれて順調に育てば、
苦労せずに活躍の場が与えられる…。

その一方、全くの徒手空拳から
「成り上がって」天下を握った人物もいる。
代表的な人物は、次の三人です。

豊臣秀吉は尾張(愛知県)の庶民の出。
それが織田家に仕えることで頭角を現して、
天下人になり、関白、引

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「好き」の見せる化 ~オタクの60年史からの一考察~

「好き」の見せる化 ~オタクの60年史からの一考察~

時に畏敬され、時に恐怖される「〇〇愛好者」!
何かの分野が異様なほど好きで、
やたらと詳しい「マニア」や「オタク」…!

…彼らはここ約60年の日本で
いかなる道を歩んできたのか?
その略史を書いたのが本記事です。

さて、読者の皆様は、
〇〇趣味、〇〇マニア、〇〇ファン、〇〇オタ、
と呼ばれるほどの、何か好きなこと、
詳しいことをお持ちですか?

…これは人それぞれ千差万別。
深さも浅さも色々。

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10年ごとの現代史 ~極私的な経験を踏まえて~

10年ごとの現代史 ~極私的な経験を踏まえて~

現代史とはとても難しいものです。
なぜなら現在進行形なので、
「歴史の評価」が定まっていない。

例えばイイクニつくろうの「源頼朝」ならば、
その後の展開も合わせて考えて
「武士の世の中」が源頼朝の鎌倉幕府から
本格的に始まっていったのだ!と言えますよね。
1192年ではなく、1185年頃には実質的に
幕府の政治は始まっていったのだ…など、
「定説」を覆す研究も進んでいく。

…ところが「現代史」

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100年ごとの日本史

100年ごとの日本史

いま私たちは「2020年代」を
生きているわけですけれども、
80年弱先の「2100年」まで
生きているのは難しいですよね。

となると「2000年」から100年、
いわゆる21世紀がどんな時期なのかを
朧げながらでもつかんでおくことは
かなり意義があるように思うのです。

そのためには大前提として
「これまでの歴史」をかいつまんで
知っておくことが大事。

というわけで本記事では、
だいたい「1

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キャリアは世につれ、世は歌につれ

キャリアは世につれ、世は歌につれ

PUFFY(パフィー)の『これが私の生きる道』。
二枚目のシングル、1996年にリリース。
『アジアの純真』に続いて、大ヒットした歌。

…中年世代の方は、この曲を聞けば、
当時の記憶が蘇るほどの名曲の一つでは。
ええ、私も、蘇ります。いろいろと。
1997年のセンバツの入場行進曲になったほど
世の中に広まった歌です。

でもこの曲、よくよく考えますと
『キャリア』について、どストレートに
表現し

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キャリア「迷子」とその類語考

キャリア「迷子」とその類語考

キャリアとは「轍」や「道」が語源。
これまで進んできた道、
経験、実績のみならず、
今いる場所、これから進む道、
それも含まれていることが多い。

ゆえに、世の中には、キャリア〇〇、が
増えてきています。

この方たちは、キャリアに対する悩みを
聞き取ったり提案・助言をしたり、
相談に乗ったりして、キャリアに対する
「解像度」を高くしてくれる。
少しでも望ましい
「キャリアの旅」を手助けしてくれま

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好きの「見せる化」~オタクの60年史より~

好きの「見せる化」~オタクの60年史より~

時に畏敬、時に恐怖される「〇〇愛好者」!
異様なほど何かの分野が好きで
詳しい「マニア」や「オタク」!

…彼らはここ約60年の日本で
いかなる道を歩んだのか?
その略史を書いたのが本記事です。

読者の皆様は、
〇〇趣味、〇〇マニア、〇〇ファン、〇〇オタ、
何か好きなこと、詳しいことは、ありますか?

…人それぞれ千差万別、様々にあると思います。
深さも浅さも色々。
カミングアウトするかどうかも

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東京一極集中の現在、地方多極分散の過去

東京一極集中の現在、地方多極分散の過去

「東京一極集中」いわゆる「東京一人勝ち」!
よく言われることですよね。

「地方には人が少ない…」
「おらこんな村いやだ…」
かなり昔から言われてきました。
「コロナ禍で地方が再び注目の的!」
「地方創生だ、まちの消滅を防げ!」
最近、言われていますよね。

人口移動には必ず理由があります。
もちろん要因は複雑ですが、
「全体としての大きな傾向と理由」はある。

本記事では「東京一極集中」について

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古き良き時代、新しき良き時代

古き良き時代、新しき良き時代

岩明均(いわあきひとし)さんの名作漫画の一つに
『雪の峠・剣の舞』という短編があります。
本記事では、この漫画のご紹介を。

岩明均さんと言えば、何と言っても『寄生獣』。
他にも『七夕の国』『ヒストリエ』など
長編漫画の名作で名高いのですが、

短編漫画の斬れ味も、すごい。
まさに『寄生獣』に出てくるミギーが硬化して
「シュパッ」と斬るような感じ
(未読の方に難しい例えですみません)。

『雪の峠

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言葉の力、改元とSNS

言葉の力、改元とSNS

言葉には力が宿っている!
そういうことが本気で信じられていた
時代が、日本にはありました
(その一部は、今でも残っていますが)。

例えば、平安時代の「改元」を見てみましょう。
「元」号を「改」めることですね。

明治・大正・昭和・平成・令和と、
一世一元、一人の天皇に一つの元号、
という感覚に慣れた現代人からは
かなり違和感があるのですが、

平安時代あたりでは
なんと90個ほども元号があります

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警察ドラマからみる昭和~平成~令和

警察ドラマからみる昭和~平成~令和

①昭和:『太陽にほえろ!』
②平成:『踊る大捜査線』
③令和:『ハコヅメ ~交番女子の逆襲~』
この3つの作品から垣間見える
「時代の変遷」について書いてみたい。

①太陽にほえろ!1972(昭和47)年~
1986(昭和61)年に放映。

「ボス」こと石原裕次郎さんが
若手の新米刑事を活躍させながら
事件を解決する、のが軸の物語。

ボスは「今日からお前はテキサスだ!」
などと、若手の新米刑事に

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天下一から平穏へ

天下一から平穏へ

週刊少年ジャンプの
看板漫画3つを取り上げて、
時代の変遷を考察する。

週刊少年ジャンプは
1968年に創刊された。
今から約50年強も前のこと。

70年代のジャンプを牽引した
漫画の1つに、本宮ひろ志さんの
『男一匹ガキ大将』がある。

ガキ大将、戸川万吉が
日本中の不良を従えて
総番になる話である。
戦いに勝ち、子分を増やし、
天下一になるストーリー。
日本社会の経済も好調で、
ぐんぐん上

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大衆娯楽の業界カルチャー、時代別

大衆娯楽の業界カルチャー、時代別

業界カルチャーに注目して
自分に合った業界に行くのが大事!
という趣旨の投稿をした↓

今度はこれを「大衆娯楽の業界」に
当てはめたい
(複業クリエイターなので)。

時期区分は、前の記事と同じ
3つくらい。

①戦後間もなく以前
②高度経済成長~バブル前後
③21世紀以後

①は、老舗だ。
②は、昭和的だ。
③は、今風だ。
あくまで、傾向として。

分析する業界は次の6つ
(他にもいっぱいありま

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3賛七描史(日本の政治)~30年ずつ区切って、賛否両論ある人物七人を描写する歴史~

3賛七描史(日本の政治)~30年ずつ区切って、賛否両論ある人物七人を描写する歴史~

はじめに30年ごとに区切って、歴史を概観しようと思う。コンセプトは「賛否両論ある人物七人を描写する歴史」である。

30年間の膨大な歴史事象をたった1人の人物に投影させ、短い文章で大胆に斬り落とすので、「こぼれ落ちるものが多すぎる」「無理がある」記事であることは、もとより自覚している。しかし、あえてトリミングして単純化して、30年という長い年月を概観することで、逆に見えてくるものもある。読者各位に

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