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キャリアとは「轍」や「道」が語源。
これまで進んできた道、
経験、実績のみならず、
今いる場所、これから進む道、
それも含まれていることが多い。

ゆえに、世の中には、キャリア〇〇、が
増えてきています。

◆キャリアコンサルタント
◆キャリアアドバイザー
◆キャリアカウンセラー
◆キャリアコーチ
◆キャリア支援・開発・相談 …他多数

この方たちは、キャリアに対する悩みを
聞き取ったり提案・助言をしたり、
相談に乗ったりして、キャリアに対する
「解像度」を高くしてくれる。
少しでも望ましい
「キャリアの旅」を手助けしてくれます。

つまり、その支援対象になる人は
キャリアに「迷っている」人が多い…。
そこで最近、よく使われているのが
「キャリア迷子」という言葉。

本記事ではこの言葉の類語を探ることで、
その背景をあぶり出します。

まず、類語を考える前に、
「キャリア迷子」という言葉の
そのものから連想をしていきます。
キャリア迷子。
…言い得て妙、な言葉ですね。

「迷子」という言葉には、

◆自分がどこにいるかわからない
◆空間認識が甘い「子ども」
◆自発的に迷ったわけではない
◆困っている、泣き叫んでいる
◆保護者を求め、さまよい歩いている
◆周囲の大人が心配になる

そんなイメージがある。

すなわち、
「迷った人が悪いわけじゃない」
「迷うことを憎んで人を憎まず」的な、
「あなたが100%悪いわけじゃないよ!」
と言っているような、
免罪するようなニュアンス…。
それが、私には感じられるのです。

確かに、そういう背景はあります。
「全部時代(背景)のせいだ」
「急に時代が変わったんだ」という捉え方。

「キャリアの道は一本道」と捉えられ、
一社専従、終身雇用が「王道」とされた
高度経済成長~安定成長~バブル経済の
時代から見れば、

起業・副(複)業・転職・
定職(正社員)につかないなどの人生は、
「覇道」「人ならぬ道」「けもの道」。
怪しいアウトロー・オフロードとして
捉えられることが多かった。

ところが、経済が悪化していって、
その「一本道」が立ち行かなくなる。
「王道」と「覇道」とが、逆転してくる。

公務員や一部の大企業以外のルートで
「一社専従、終身雇用」が続いていくと
信じること自体が、
逆に「覇道」「人ならぬ道」「けもの道」、
危ない橋、と言われることが増えている…。

起業・副(複)業・転職・
定職(正社員)につかない。
そういう道を模索することこそが、逆に
「王道」であり自分を守るんだ、
と言われ出しているのです。

「…そんなん、学校で習ってないよ!」
と泣き叫びたくなっている人も
いるのではないでしょうか?
(そもそも、学校で世の中のことを
すべて学べるわけではないのですが…)

例えて言えば、ゲームの
『電車でGO!』のように
レールや路線が決まっていて
「いつかは終点までは着ける」と
思っていたのに、

気が付けば『桃太郎電鉄』
変わっているようなもの。

自分でサイコロを振り、行く道を選択し、
走っていかなければいけない。

『電車でGO!』や『桃鉄』を
知らないとわかりにくい例えですみません。
あえて「桃鉄」の例えを継続します。

『リニア周遊カード』で
一気にサイコロ8つを振って
速く進める人もいれば、
『牛歩カード』で1マスずつしか
進めない人もおり、ましてや、
『貧乏神』『キングボンビー』まで
ついてきて、進むだけでどんどん
資産が無くなっていく人もいる…。

まさに千差万別。
今は、そういう人もたくさんいます。
「いばら道」の世の中。
その中で、キャリア迷子に増えている。
これもまた、当然の話です。

しかし先述したように、
「迷子」という言葉にはどことなく
「本人は悪くない」という意味合いが
含まれている気がするのです。

でも、この「変化」を感じ取って、
行動してきた人はいないのでしょうか?
みんながみんな、寝ていた?

…いますよね。
行動してきた人は、います。
失敗した人もいれば、成功者もいる。

「IT長者」と呼ばれる人は、
IT革命を予想して動き、一財産を築きました。
「フリーランス」に先駆けて挑戦をし、
試行錯誤して「自分の道」を築いた人もいる。

彼らはあえて「けもの道」に飛び込んで
最初は「虚業」だの「根無し草」だの
「親の顔が見たい」だの「親不孝」だの
さんざんに批判されながらも
耐えに耐えて行動をし続けて、
自分の進む道を自分で開拓してきたんです。

それに比べて、のんきに
「寝ていれば終点まで着くだろう」と
思考停止して会社によっかかってきた、
そういう人はどうなのか?
迷子、で片づけていいのか?
本当に、本人は、悪くないのか…?

(なお補足しますと、私自身も
IT長者でもフリーランスの達人でもなく、
のんきに構えていました、すみません)

…そう考えていくと、
色々と「キャリア迷子」とは異なる
他の「類語」を考えていきたくなる。

さあ、長々とお待たせしました。
思いついたものを
思いつくまま、挙げてみます。

◆キャリア行方不明
◆キャリア五里霧中
◆キャリア樹海
◆キャリア蒸発
◆キャリア漂流
◆キャリア迷路
◆キャリア白紙 …

このあたりは、ちょっと事件性が強い
言葉になります。
もう少し前向きに捉えて、
「未来のキャリアを自分でつくる!」
的な明るい感じにしてみましょうか。

◆キャリアアドベンチャー
◆キャリアパリダカール
◆キャリアそぞろ歩き
◆キャリア新しい地図
◆キャリア新航路
◆キャリア逍遥
◆キャリア散歩 …

こういう言葉だと、
自分が歩んでいく、道をつくる!
そんなニュアンスが強くなります。

(こういう「言葉遊び」は
あまり多いと疲れるのでこれくらいで…)

さあ、読者の皆様はいかがでしょう?
どんな言葉が思い浮かびましたか?
それぞれの言葉から、
どんなイメージが湧くでしょうか?

最後に、まとめます。

人間は自由です。

本能の縛りが強く、ある決められた
行動しか取れない他の生き物とは違う。
考え一つで、言葉や道具を使って、
色んな方向へと舵を切ることができる。

しかしそれも
自分自身でしっかりと操縦桿や
ハンドルを握ってこその話。

墜落する前にV字回復できるかどうかは
自分で操作できるかどうかが大前提。

これまでの「過去」は変えられない。
でも、これからの「未来」は変えられる。

残念ながら私自身も、
時代の先読みができなかった。
思い切った行動も、取れなかった。
IT長者にもフリーランスの達人にも
なれなかった。

「終点狙いで寝ていた人」なのです。

でも、これから三十年先は、わからない。
「〇〇長者」や「〇〇の達人」に
なれる道は、広がっている…。


それは、読者の皆様も同じです。
道は、誰にでも平等に広がっています。
その道が見えにくいだけで。

電車ではなく、ヘリコプター、
空飛ぶ車に乗ることだってできるのです。

「キャリア迷子から、キャリア〇〇へ」!

皆様ならば、〇〇に何を入れますか?

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