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歴史考察

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歴史について考察した記事をまとめています。
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#コンビニ

「一国一城の主」精神 ~日本の自営業者の推移~

「一国一城の主」精神 ~日本の自営業者の推移~

日本の総雇用のうち、約1割は自営業者。
逆に言えば、約9割は自営業者ではない。
雇用されている、と言えます。

2024年の総人口は約1億2千万人台。
そのうちの労働人口は約6千万人。
この約1割、ですから、
「約6百万人」が自営業者です。
(ただし、家族従業者を含む数ですから、
真正の自営業者はもっと少なくなる)

読者の皆様はどう思われましたか?
思ったより多い? それとも少ない?

では、他

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のり弁をにぎる ~ポジティブな感動体験~

のり弁をにぎる ~ポジティブな感動体験~

『のり弁にぎりました』

…こんなユニークな商品があることを
ご存知でしょうか?

日常的に電車を使う方ならば、
「あれ、そんなん、常識でしょ?」と
思われるかもしれません。
でも、自動車で移動することが多い方なら
「またまた、嘘だァ、あるわけないよ!」
と思うかもしれない。

私は、後者でした。
存在に気が付きすらしなかった。
自らを恥じています。

私は、日常では、あまり電車は使いません。

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地方の風景の変化 ~四つの転換を踏まえて~

地方の風景の変化 ~四つの転換を踏まえて~

1960年代の「エネルギー革命」。
1970~80年代の「モータリゼーション」。
1990年代の「コンビニ普及」。
2000年代の「平成の大合併」。

戦後日本の「地方」の風景は、
これらの現象によって
大きく変わっていきました。

本記事では、この四つの転換について、
まとめて書いてみたいと思います。

◆エネルギー革命(1960年代)

「石炭」から「石油」へ!
主要なエネルギー源が、変わりま

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セコマ、知ってますか?

セコマ、知ってますか?

「店舗数拡大より、他がマネできないことを」

この方針を掲げるコンビニ、セイコーマート!
略して「セコマ」です。

北海道を中心に、関東地方などでも
展開しているコンビニチェーン。
本記事では、セコマの歴史と特色を書きます。

1960年代から70年代にかけて
急成長を遂げた業界と言えば、
「ダイエー」などを象徴とした
スーパーマーケット、ですよね。

個人の小売のお店は、徐々に
その影響、余波を

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ネットワークのある世界・ない世界 ~三つのネットと『祖谷物語』~

ネットワークのある世界・ない世界 ~三つのネットと『祖谷物語』~

平成時代にどう日本の社会は変わったか?

私なら鍵となる
「三つの言葉」を挙げて説明します。

本記事では、この三つの変遷を見ながら
現代の日本の断面図を切り取ります。

まずは概論。平成より以前、
「ネット」「コンビニエンス」「キャリア」
という言葉を聞くと、

そういう意味で思い浮かべる人が
多かったのではないでしょうか?
とても、限定的な言葉でした。

それが、次のように変わった。

「誰で

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セイコーマートが届ける光

セイコーマートが届ける光

この方針を掲げるコンビニ、セイコーマート!
略して「セコマ」です。

北海道を中心に、関東地方などでも
展開しているコンビニチェーン。
本記事では、セコマの歴史と特色を、書きます。

1960年代から70年代にかけて
急成長を遂げた業界と言えば、
「ダイエー」などを象徴とした
スーパーマーケット、ですよね。

個人の小売のお店は、徐々に
その影響、余波を受けていきます。
「このままでは、経営が厳し

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令和のセブン、明日への明かり

令和のセブン、明日への明かり

何十年もコンビニ業界のトップリーダーとして
走り続けてきた「セブンイレブン」。

ローソン、ファミマ、ミニストップなど
ライバル店は多々ありますが、
その全国ネットワークと商品力は圧倒的!
まさに「王者の風格」さえありますよね。

しかしその成長の裏では、
本部とフランチャイズ店との、言わば
『鉄の掟』があったのです。

これを全国津々浦々の店に守らせてきたからこそ、
セブンイレブンは、業界の頂点

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ネット、コンビニ、キャリアの変遷

ネット、コンビニ、キャリアの変遷

平成時代にどのように日本の社会は変わったか?
テーマは、無数に設定できます。

ただ、簡明に取捨選択して説明するとすれば、
私なら「三つのキーワード」、
三つの鍵となる言葉を挙げて説明するかな、と。

①ネット
②コンビニ
③キャリア

本記事では、この三つの変遷を見ながら
現代の日本の断面図を切り取りたいと思います。

概論まずは概論です。平成より前は、

①ネット:ゴミ収集でカラス予防にかける

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常識を変えたパリッコ

常識を変えたパリッコ

おにぎり🍙の話(フランスのパリの話ではない)。

米を炊いてにぎって持ち歩く方法は、
弥生時代の昔から、すでにあったそうですね!
「おにぎりの化石」が遺跡から
出土しているそうなのです。

小麦→パン→持ち歩きならば、
米→ごはん→持ち歩きの代表格は?
やはり「おにぎり」でしょう
(米粉パンやおかき、餅もありますが…)。

しかし、まあ当たり前と言えば
当たり前なのですが、

おにぎり=家でにぎ

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パリッコが常識を変えた

パリッコが常識を変えた

おにぎり🍙のお話、です。

米を炊いてにぎって持ち歩くのは
弥生時代からすでにありました。
おにぎりの化石が遺跡から
出土しているそうです。

小麦→パン→持ち歩きなら
米→ごはん→持ち歩きの
代表格なのが、おにぎり。

しかし、まあ当たり前と言えば
当たり前ですが、
おにぎり=家でにぎる、
これが一昔前の常識でした。
わざわざは、買わない。
買うとしても駅弁くらい。

この常識を打ち破ったのが

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平成とコンビになり広がった

平成とコンビになり広がった

平成時代の30年。
令和の源流。

いま約3歳以上の人は
何らかの形で平成時代に
影響を受けているでしょう。

私ですか?
ええ、もちろんどっぷりです。
中年世代ですから。
思春期から不惑あたりまで
平成とともに歩んできました。

しかし令和になり
ガラリと変わると思いきや、
変わらない光景も、ある。
それは、コンビニの明かりです。

しかし考えてみるとコンビニが
全国津々浦々まで浸透したのは

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9週間のnote

9週間のnote

1、連載投稿してみましたnoteを始めて9週間程度たちましたので、振り返りをします。

「3週間のnote」「6週間のnote」はこちらから↓。

この3週間で大きかったのは「連載投稿」にチャレンジしてみたことでしょうか。6年ごとの世代考察、6×12=72歳まで。プラスまとめと番外編です。14回、2週間にわたって書いてみましたので、この3週間の大半はそれらで満たされていますね↓。

なぜ世代考察を

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銭と欲望の不夜城 ~平成とコンビニ~

銭と欲望の不夜城 ~平成とコンビニ~

1、コンビニの働き方改革便利なコンビニ。24時間営業。年中無休。

しかしこのコンビニにも「働き方改革」の波が押し寄せているそうです。

コンビニの労働環境は、少し考えただけでも過酷ですよね。いくら深夜バイトを雇っても、緊急事態には店長が対応せざるをえない。「24時間営業・年中無休」の旗印のもと、これまで命を削って働いてきたコンビニオーナーはたくさんいます。例えばこちらをご参照ください↓。

しか

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