野生の鳩を轢き殺しちゃったら逮捕されて禁固や罰金の罰が下るけど、野良猫を轢いても逮捕されません、道路管理がお掃除しておしまいって事？・・・命って、社会秩序って・・・
法は誰に対しても等距離なのに、知っているか知っていないかで認識も起こりうる結果も変わってしまう。難しい。
◆個人の自由を擁護する先例的範例（判例を含む）をベースとして類推的にターゲットに投射していく投射・認識過程が、他者との関係で高い説得力をもつためには、その先例的範例が事前に彫琢的に整備され、他者と共有されている必要がある。諸観念を共有していることが、文化を持つということであろう。
◆個人の自由を擁護する先例的範例（判例を含む）は、当該事案と無関係に、事前にオープンに吟味省察し、整備し蓄積しておくことが必要である（歴史的な事業。文学も最重要領域）。当然、先例的範例には無数の対抗バージョンが生じることになり、これをも含めて吟味省察・整備蓄積することを要する。
◆現代における法の機能に、ある事象を二当事者間の定性的かつ定量的な権利・義務関係に編成し直し、新しい現実を作り出していくことがあるが、これは換言すれば「一義性」の創出である（そのため法は儀礼と親和する）。言葉により諸対象を明晰判明に表現し伝達し合い吟味することがその基礎をなす。
◆法律構成においても事実構成においても、個人の自由を擁護する先例的範例（判例を含む）をベースとして類推的にターゲットに投射していくことがキーとなる。この投射・認識過程は職人的となり実証主義と衝突する側面があるため、ときに実証を装い、あるいは同投射・認識過程がないかのように振舞う。
