英語史からみる英文法ミステリー なぜ時・条件の副詞節では未来でも現在形を用いるの?
1. If it rains tomorrow, we will stay home. --- 明日のことなのになぜ現在形で rains なの?
英文法には「時・条件の副詞節では未来でも現在形を用いる」というルールがあります。これは学校の英文法で定番として出てくる文法事項、覚えておかなければならない文法事項として習うことが多いと思います。文法書にもよく書いてありますね。
時・条件の副詞節、典型的には when、before、if のような接続詞で始まる副詞節では、未来のことであっても will を用いずに現在形を用いるというふうに、いわば文法の例外事項として出てきます。そのようなものだと大体覚えるわけなんですが、考えてみると、なんでこんな妙な例外があるんだろうと思うわけです。これには歴史的な理由があるのです。今回はこの英文法ミステリーの謎解きです。
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