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慰安婦問題の総括 〜腑に落ちる韓国の方の研究 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 産経新聞さんの以下の記事を切っ掛けに、私の中での慰安婦問題に対しての見方が少し整理された思いがしているというお話です。

 歴史を考える時、思考の前提を今ではなくその時代毎の社会的背景を前提にするように強く意識して理解するように心掛けて居ます。慰安婦問題の理解に関しても同様のスタンスです。下掲の記述にある慰安婦という職業の定義は、現在の法体系ではあり得ない話なのでしょうが、当時の法体系のフレームワークの中では今とは異なる扱いです。

 その上で下掲の記事はインパクトがありました。

産経新聞の報道

慰安婦問題「最終結論」韓国の朱益鍾博士、虚偽を広げた人に「責任をとってもらいたい」

『反日種族主義「慰安婦問題」最終結論』(文芸春秋)を出版した韓国の朱益鍾(チュイクチョン)博士(経済学)が15日、東京都内で講演し、慰安婦を巡る「強制連行」や「性奴隷」といった言説は「捏造(ねつぞう)」だとした上で、日韓の研究者や活動家らを念頭に「約30年の一世代の間にいろんな詐欺の話を広げた人たちは責任をとってもらいたい」と語った。

朱氏は講演で、日本の植民地下の朝鮮の女性が中国戦線の慰安所に赴く場合は、親権者承諾書や戸籍謄本、印鑑証明書など家族の同意がなければ発行できない書類が必要だったことを指摘。拉致や物理的な強制連行が「実際にはあり得なかった」と説明した。

さらに慰安婦は「年季労働者」で、前借金の返済後は売り上げの50~60%を得ていたことや、現在の価値で1億~2億円の貯金をした慰安婦がいたこと、終戦前に朝鮮に帰還していたことなどを説明。「性奴隷という説は成立しない話だ」と語った。

出典

(勉強不足で理解していなかった反日種族主義という切り口。)

特に韓国の方が自国の歴史として整理された点が私に取っては最も注目した点の1つです。

 当然、この記事が扱っている文藝春秋さんの単行本も事前調査として頭に入れました。

単行本
電子書籍版
反日種族主義 「慰安婦問題」最終結論
朱益鍾
2,420円 (税込)
発売日2024年06月12日
ジャンルノンフィクション
商品情報
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「慰安婦神話」を実証的に論破する!
累計50万部超、日韓の歴史の「嘘」を暴く「反日種族主義シリーズ」最新作!
「強制連行され性奴隷にされた少女たち」という慰安婦像を膨大な資料を駆使して打ち崩す。韓国の学者による慰安婦研究の決定版。

韓国、日本、そして世界は、真実に基づかない運動に騙されてきた――
【エピローグより】今まで慰安婦運動グループの研究者や運動家たちが主張してきたものは、架空の作り話というしかない。(略)彼らは、道を歩いて至り村の井戸で水を汲んでいたりした少女を、いきなり現れた官憲が父母も知らないうちに捕まえ連れていったと主張する。(略)しかし、そうしたことは、本書で論じてきたように全て事実ではない。

慰安婦は20万人いた? 幼い少女も動員? 官憲による強制連行? 慰安所では無報酬だった? 慰安婦を虐待、虐殺……?
こうした「主張」は、全て事実ではない。

【著者プロフィール】朱益鍾 ソウル大学において日本の植民地下の韓国経済史研究で博士号を取得。ハーバード大学訪問学者と大韓民国歴史博物館学芸研究室長を経て、現在、李承晩学堂理事。教科書フォーラムの『代案教科書 韓国近現代史』(キパラン、2008年刊)の編纂に加わったほか、『大軍の斥候』(青い歴史、2008年刊)、『高度成長時代を開く』(共著、海南、2017年刊)、『反日種族主義』『反日種族主義との闘争』(共に共著、未来社、2019年と2020年刊、文藝春秋より邦訳刊行)などの著書、共著がある。

著者
朱 益鍾

出典

 本件に拘る私の思考のバイアスに関しては、この分野は専門家ではないのであくまでも自己流の判断というところでしょうが。また、本視点の正確性の判断もできている訳ではありません。ただ、出版社が文藝春秋さんなので相応の信頼性を期待しています。それを踏まえて…上述の整理を知って今まで何となく不透明感が有った理解が晴れた感覚を持っています。

 思っていたよりはずっと法的にはまともな運用だったのかもしれないと考え出しています。勿論まだまだ整理しきれている訳ではありませんが…

 私にとってとてもインパクトのある情報でしたのでご紹介しました。


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