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20231017_徳による統治と法による統治について考えたこと_覇権で読み解けば世界史がわかる_紹介と感想11


はじめに

こんにちは、Keiです。

 今まで私にとって"元気が出た"と思ったコンテンツや"役に立つかもな"と思ったコンテンツや考え方を紹介してきました。今回も良い人生にするために"役に立つかもな"と思った考え方を紹介していきます。

参考書

この度、参考にした本は
『「覇権」で読み解けば世界史がわかる』神野正史
です。

内容と感想

 前回の記事では"傭兵軍団によって亡びた帝国"までの部分を読んで感じた事を書いきました。

 今回の記事では"諸子百家の登場"までの部分を読んで感じた事を書いていきます。

内容

 国家が都市国家レベルで、経済が総有制、社会は共同体という状況では徳による統治が適していた。経済が私有制となり領域国家となった段階では徳による統治に限界が生じた。
 数ある百家(儒家、法家、道家などの学派)の中で時代に適した統治方法が法家(法によって賞罰と刑量を明確にし、信賞必罰を明確にすれば世は治まるという学派)だった。
 どこよりも早く統治理念として広く採用したのが秦だった。

感想

 過去にどんなに優れた統治方法であったとしても、時代が変わり状況が異なると上手く機能しなくなってしまうという点は抑えておくべきだと思います。
 人が互いに支え合いながら生活をしている、または支え合っていないと生活できない状況では徳による統治が優れていると捉えることができると思います。互いの距離が近い状況では温かみを感じやすいので徳によって惹きつけることが向いているのかもしれません。また支え合っていないと生き残っていけない状況では、自分のことだけを考えて生きている人も少なく、自然と協力し合うので、法などが無くても統治できるのだと思います。
 しかし、生活にゆとりができ、少しでも自分中心に考える人の数が増えてくると"徳"では上手く統治できなくなり、厳格さのある"法"による統治が必要になる、ということだと思います。生活にゆとりができることは良いことですが、ゆとりができる前よりも支え合えなくなるという点は悲しい事だと思いました。
 時代に合ったシステムを他よりも素早く取り入れることで発展するという点も抑えておくべきだと思います。時代に合っていたか否かは後にならないと分かりませんが、上手くいっていない状況では何かしら変えていく必要があると思います。状況にもよると思いますが、変化の素早さが求められる時もあるという点も覚えておくべきだと思いました。

最後に

 最適な方法は状況と共に変化するものだと思います。残ったものが優れていたものというわけではなく、状況に適していただけだと思います。歴史を学ぶことで人の本質も学ぶことができると思います。実生活でも役立てるように過ごせると良いと思いました。
 日々の学びを実生活に活かし、より実りある人生にしていきましょう!

 どなたかの参考になれば幸いです。

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