頭が良くて構造が身についている方は、アウフヘーベンした先の言語化に長けている。 止揚と逆止揚のステージのアップダウンを何段階も言語と合わせて自在に操れる。そこに滑らかな美しさを見る。 人は気づかないと思うが、別の言い回しや別の言葉を使っているだけの場合とは異なる。
なんだこれは。喪失感か。違う。元々なかったのだ。あると思ってたはずのものがふと消えた。いや、あるとすら思っていなかった。それを前提に常に動いてきたから。金縛りが消えて初めて縛られていたことに気付いた。金が融けた。自由という束縛、幸福という牢獄、常楽我浄、胡蝶の夢。私は私を揚棄する