猫の恩返し

詩を主に書いていますが文章を書くということが好きなので、小説、エッセイ、小論文、イラス…

猫の恩返し

詩を主に書いていますが文章を書くということが好きなので、小説、エッセイ、小論文、イラストなども書いていきたいと思っています。よろしくお願いします。

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    いろいろ詩を書いてきたのでそれを集めてみました。

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最近の記事

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80年代個人的洋楽10選Ⅳ

少し80年代を離れて90年代や2000年代以降の洋楽や邦楽に気持ちが行きがちになっていましたが、何やかんやで一番好きな音楽ジャンルはこの「80年代洋楽」かなと個人的に思ったりします。まあどの年代も好きっちゃ好きなんですけど、80年代洋楽はノスタルジーも含めて心を温かくしてくれるそんな響きもあるのでやっぱり一番かな、と思ったりします。その当時は小学生でリアルタイムで聴いていたわけではないのですが、僕の人生で一番「自分らしく」生きていた子供時代の感受性にこの年代の洋楽の本物のパワ

    • 会社

      正反対なことを 誰かが言っていて 真ん中は 空洞なままに 人工の光を 重ねていた もう少し寝ていたい 布団の中の 生まれる前が 心地よい 夢の揺りかご 生まれる痛みのような 朝に 言語化出来ない 遮断機を下ろした 君の気持ちは 朧気ながら 分かるんだけど あの頃の 大人の気持ちも 今ではわかる 柔らかいものは 乾いてしまった後に 常識は 僕らの在り方を 決めてしまうんだ だから やりたくなくても 勉強しなさいと言い 行きたくなくても 学校へ行けと言う 答えが見つからないまま

      • 幸せなら

        網の縛りが キツイから なかなか 自由になれない 魚のような 鳥のような イメージで 目が覚めた朝に 夢占いの本は とっくに 捨てた後 何が悪いのか 教えて欲しい 情報が多すぎて ひとりきりじゃ 整理仕切れなくて あくまで 状況下で なるべく省エネで やっていくしかないか そういや 前世紀の 大悪党が 今世紀の中頃には 多くは 政治の影響で 人類は 三つに別れていく と霊視していたらしい 動物 機械 そして神 いろいろなことを 見ていくと あながち 外れてないかなとか 夢占い

        • いろいろ時間が出来たので、半年くらい止まっていた世界最小2000ピースのジグソーパズルにまた挑戦しています。子供の時からジグソーパズルが好きでいろいろやってきましたが、これが一番難しいですね💦でもクリスチャンラッセンのこの絵が気に入っているので最後まで諦めずに完成させたいです。

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        80年代個人的洋楽10選Ⅳ

        • いろいろ時間が出来たので、半年くらい止まっていた世界最小2000ピースのジグソーパズルにまた挑戦しています。子供の時からジグソーパズルが好きでいろいろやってきましたが、これが一番難しいですね💦でもクリスチャンラッセンのこの絵が気に入っているので最後まで諦めずに完成させたいです。

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        記事

          いつか引いた線

          孤独に乾いた心に 涙はあちこち ぶつかりながら 奥の方へ 落ちていく 届いた距離の分 愛されていた 与えていた 記憶が滲んで 切なさの残像 純粋の残り香 響く旋律 思い出しそうで 乾いた境界線が いつももどかしい 化石が眠る地層 堅い岩盤 生きるために いつか引いた線 そうだったな わかったよ そう言ってまた 浮かび上がって 今日の日と 向き合う

          いつか引いた線

          半熟タマゴ

          わからないことは わからないと 言えないままに 意見が出来た 言っていい? ダメ? 半熟タマゴ 殻がついたまま テーブルに 突き刺して 自分を張ってる 世界線 自由に言えば 発言に責任が 伴いますよ もう 若くないんだから 時々鏡見て ギョっとする 気付きって 大事ですよね ガイストは 相変わらず 夜の住人で 昼の肉体は 別仕様だとか何とか 前に言ってたな どうやって ここまで 生きてきたん? あんまり 覚えてないって まあそりゃ そうやわな 早よ 統一して 一致した未来 目

          半熟タマゴ

          夜更け

          そして 僕らは 賢者になるしかない そう悟った あらゆる 状況下で 己を生かし 相手も生かし 中庸を保ちながら 直進する 理想を貼り付けた 空はまだ赤く 闇に染まる前に 急がねば 駅のプラットホームで 信号待ちの 交差点で 眼下に広がる 人流を眺める カフェで そう思念する 配置された場所で 世界を支える 柱が立つための 揺りかごのような 時間が流れ 明日を決める 夜は更けていく

          エアコン

          エアコンの風の音 飛空艇の音 ゲームのシンクロ 思い出は バーチャルに リアルに たゆたう時代 身体性 言葉の過剰 視覚の過剰 においは 一番後ろに回って 記憶は曖昧 後ろは真っ白 先も真っ白 精神と時の部屋みたい アイスは 季節外れでも 欲望を喰らう 誰かが嗤う 身体を蝕む 精神は置き去り 悪いこと ばかりじゃないと 赤いジャムを塗りたくる 眠る世界で エアコンは 虚空に響く 未来の音と化した

          真っ白

          絶望の粉雪は白く 辺りを染めた 希望の粉雪も白く 辺りを染めた 過ぎ去りし季節を 思う時 真っ白な 風景だけが そこにはあった 仕方なく 僕は前だけを見た そこには 白い光が 時空を隈無く 照らし出して この一瞬を 歩くしかなかった 生まれ変わるには 丁度いい 季節だった

          バカンス

          孤独な キャンパス通り 自分で いられない そそくさ 帰っていく そこが 戦いの場所 逃げる自由は 空に描く 儚い夢 正解が揺れていた 年齢差 狭くなる通り 誰も気にしてない 僕以外は 残り時間と コスパを考えたら 逃げたって 構わないと 自由意思が 権利を着た 鎧兜のままに 戦場は広がる 空気は希薄化して エネルギーは どこかで 尽きるものさ だから 戻っていく 死にたくないから 現金なものだね と嘯いて 誰もいないことを 望みながら 寂しさは 飼い殺せ また悪いこ

          繊細さん

          繊細さは しんどいな でも 繊細さは 自分を 守ってくれて 次の世界へ 導いてくれる この星の 皮が一枚 めくれたなら それが わかるよ 合わないものは すべて めくれていく 薄皮かも しれないじゃないか 理由も 秘密も もういらない 繊細さに くるまれて 落とされた世界で また会おうよ みんな そこで待っているよ

          猫の空

          認めてくれと もがく通りを 抜けていく 一陣の風 看板の下 猫が無重力に 歩いていく 人間の鎧は かくのごとく 重いらしい 手を伸ばせば 何とかなると 忘れている 何かは まだ見えていない ついさっきまで 別の光を 求めていた 刹那的な 僕らは 彼らにとれば 異星人 猫の目を借りて すべてから 解放されたい そう願いながら 今日も重い 鎧を脱げないでいる 絶望も 地均しすれば 日常に埋もれて 遺伝子は 縮んだままに 猫が来たという 空に憧れていた

          ブルー

          何がやりたいのか わからないけど とりあえず 勉強する 流れに染まれば 安心だから 今ここの 幸せしか 信じない ここが たった今 幸せならば 少なくとも 長く続く可能性が あるから 選択肢も 健全に 扇状に広がる 今ここを 犠牲にし過ぎないこと それだけが わかったから 今日から僕は 少しだけ 幸せになる たぶんね 幸せな 普通が 日常が 広がる 扇の上で 風がなびいて 言葉は流れて 僕が広く 大きく 地球の弧を描く時 忘れてしまった すべては 生きるための下地になって

          テキスト

          こんな小さな子どもに 山ほどテキスト持たせて 勉強させる親ほど いろいろ文句 言って来やがる なんて おくびにも出せず 大切なお客様だから 黙って聞いている ご苦労様です 教室長 僕だったら こんな小さな子どもまで 受験に駆り出す 世の中の矛盾と 無意味さを 論破するまで その親に ぶちまけたくなりますが さすがです お金には 逆らえません お金の 回り方には 誰も逆らえません 気にしなければ 健全に 回ってご覧に いれましょう って顔して 高いところを 優雅に

          祝福

          いろいろな人に 会いながら 変わっていく 自分がいる 当たり前のことを 口に出して 風に流す 言霊が 環境を作って 何もない苦しさを 中和して ひとりを終わらせる 出会いにありがとう 逃げなかった自分を たまには褒めてやれ 頑なさも 出会いのさらさらに 流されて 痛み分けで 相対化する それまでの日々── 意味がわかったからって 終わりじゃないけど ループは 天使の頭上に 一回転してさ こっちに 届くような光を放つ たぶんそれだけ ヒットしたんじゃない? 正解 ブロ

          抜け殻

          みんな去って行った ひとりぼっちの 現実と 向き合えないまま くすぶって 時は過ぎて 忘れる 記憶喪失な 中心の柱には あの日の 脆さは刻まれて 何故踏ん張れないかに 答えを示す 逃げたままで 言い訳ばかりの 子どもの世話が やけに沁みる訳だ 影と影は 未だに共鳴して 大人な仮面を剥がして 虫食いだらけの 柱を露呈する── これが僕だなんて まだ重ならない 逃避の跡は 薄皮の現実を 遠くにする── 殴ってくれ 優しくしてよ アンビバレントな 感情は 化石のように 年老