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夏のうた個人的15選【洋楽編】

「冬のうた個人的10選」というのを去年のクリスマスシーズンに合わせてやったりしましたが、今回は「夏のうた」ということで。冬のうたと同じように邦楽洋楽混合でやろうと思いましたが、洋楽だけでもかなりの数(15曲)になったので洋楽邦楽に分けて、たぶん2回くらい続けて(間隔は空くかもですが)やっていくと思います。年代は幅広く1960年代から1990年代にかけて、個人的に「夏っぽい」と感じさせる曲を選んでみました。ビーチボーイズ以外はこれまでの音楽記事とは被らないように配慮したつもりです。ビーチボーイズは外せなかったですね、すいません。そんな感じですが早速どうぞ。


Surfin' U.S.A. / The Beach Boys (1963年)
「THE BEACH BOYS 個人的10選」を去年の夏外れの9月くらいに駆け込み的にやったものに入れましたが、それ以来の登場です。洋楽の夏ソングと言えばまずはこれ、みたいな曲だったので。ビーチボーイズほど夏を感じさせるバンドって洋楽邦楽問わずないんじゃないかっていうくらい、完璧に夏にシンクロしていますね。邦楽ではサザンオールスターズとかTUBEとかいますけど、あの短期間であれだけの夏ソングを量産できたっていうのが、凄いなあって素直に思ったりします。カリフォルニアは年中夏みたいな気候ですし、夏のバイブスが流れている時間が日本の四季折々の気候より長いから、インスピレーションが彼ら、特に天才ブライアンウィルソンに宿ってあれだけの名曲を世に生み出したのかもしれません。まあでもこの曲はチャックベリーの「スウィート・リトル・シックスティーン」を歌詞を変えてのカバーなので、厳密には彼らのオリジナルではないですが、その後の曲がやっぱり凄かったですね。永遠の夏のスタンダードナンバーが目白押しでした。


Surfer Girl / The Beach Boys (1963年)
個人的にビーチボーイズで一番好きな曲です。完璧な夏のうたですね。これ以上ない官能的な、行ったことないリゾート空間に即座に運んでくれるような、非の打ちようがないサウンド。やっぱりブライアンウイルソンは神様を見ていたとしか言いようがないくらい、共感覚がもの凄くて、それが深くなりすぎてキャリアのピークで精神に異常をきたしてそれまでのような音楽が作れなくなったのは残念でした。常人が行けない精神世界にたどり着いて神様と戯れることの出来た本当の天才だったと思います。だから全盛期の彼の音楽は本当にこの世のものとは思えない美しさで満ちていて、唯一無二だったとも思えます。ビートルズとはまた別の次元、別の角度からロック、ポップスの歴史を作ったレジェンドだったと思います。


Venus / Shocking Blue (1970年)
これまであんまり70年代の洋楽はやってこなかったですけど、この年代の洋楽も一通り通ってきて70年代洋楽全集「SINGLES Hit Pops Anthology 1968 →1982」みたいなコンピレーションアルバムも通販で買ったりして、そこでこの曲を初めて知りました。70年代のレトロ感あふれるサウンド、時代の雰囲気もいいですね。またこの年代だけでも何かしらの10選とかやってみたいです。でもまだ80年代、90年代に持っていかれているのでもうちょっと先になるかも、です。この曲は四半世紀くらい前にキムタクのCM、マンダムだったかは忘れましたが、そこで使われていたのも記憶しております。夏っぽい雰囲気を個人的に感じたりしていたので今回ここに入れました。


Sugar Baby Love / The Rubetts (1974年)
記憶が確かかどうかは不明なのですが、たしかこの曲は2001年の日本の映画「ウォーターボーイズ」とかで使われていたような、そんな気もします。夏と言えばな洋楽ソングでもあるかな。雰囲気がやっぱり夏としか言えない感じで。やっぱり今回ここに入れました。探せば結構見つかりそうですが、手元にある資料だけで失礼します。この曲も件の70年代洋楽全集のコンピレーションアルバムで初めて知りました。買ってよかったと思える数少ない通販商品の一つです。かなり無駄遣いや失敗をしてきたので笑。


I Only Want To Be With You / Bay City Rollers (1976年)
邦題は「二人だけのデート」です。僕が生まれるちょっと前の洋楽のビートルズ以来のスーパーアイドルだったベイシティローラーズの曲では個人的に一番好きな曲です。洋楽を聞いていく中で「あ、この曲知っている」という曲に出会うのが快感で。この曲はまさにドンピシャの好みの曲だったりしました。これも件のCD全集で所持していまして。あと、10年くらい前までTBS系で毎朝やっていた情報番組「はなまるマーケット」のオープニングでも流れていましたよね。裏でNHKの「あさイチ」が有働アナとV6の井ノ原克彦で視聴率伸ばして18年くらいやっていた歴史に幕を閉ざしたんでしたっけ。結構好きで見ていた番組ではありました。岡江久美子さんと薬丸くんの司会がいい味出してましたね。懐かしいです。


Hold Me Now / Thompson Twins (1984年)
この曲は何回も紹介している「MEGA HITS 80's」のコンピレーションアルバムに入っていた曲でそこで初めて知りました。このコンピレーションアルバムは本当に捨て曲がなくて、今思えばかなりお買い得な商品で、僕の数多い通販失敗記録をこの商品で一気に吹き飛ばすくらい、満足度はナンバーワンだったりします。やっぱり80年代サウンドはいいですね。80年代洋楽にも結構な数の夏ソングがあったりするので、今の季節にはちょうどいい癒しの空間を形成するあの当時の「情」と「技術」のコラボがこの曲からも感じられて個人的にはマニアックながら結構好きな曲だったりします。


Drive / The Cars (1984年)
これは70年代のコンピレーションアルバムに80年代の曲ながら入っていましたが、クーラーの効いた部屋をさらに涼しく心地よくしてくれるようなサウンドでお気に入りソングでもありました。カーズ自体はこのコンピレーションアルバムでしか知らないですけど、ロック専門誌とかにもそのアルバムが取り上げられたりしている、いいバンドらしいですね。この曲ともう一曲「ユー・マイト・シンク」があのコンピレーションアルバムでは結構好きで、思い出深いバンドではあります。


Everybody Wants To Rule The World / Tears For Fears (1985年)
「MEGA HITS 80's」のコンピレーションアルバムで初めて知った曲で、夏の涼しさを感じさせる曲だなと勝手にイメージしております。聞きやすいポップなサウンドながら歌詞は反核を訴えた内容になっているみたいです(すいません、このコンピレーションアルバムは英語の歌詞しかないので長らく読んでません)。あの当時はあんまり英語は得意ではなかったので避けていましたが、今なら大学受験も乗り越えたから読めるかも。あの当時は挫折してましたから。


We Built This City / Starship (1985年)
邦題は「シスコはロック・シティ」です。60年代から活動しているグループジェファソン・エアプレインの流れを汲んだバンドで、この曲を機に「スターシップ」に改名しヒットを飛ばすようになりました。「80年代個人的洋楽Ⅴ」でも紹介した「セーラ」とか名バラードでしたね。この曲はポップロックの名曲で、80年代的なキラキラ感が個人的にはたまりません。でもかなりロックマニアな大昔に少しだけ一緒にカラオケとか行っていた友人の前で歌ったら「どこがロックやねん」と言われたり笑。まあ音楽の好みは人それぞれだなあと思った18歳の夏でした。その友人はメタリカとかヴァンヘイレンとかハードロックがかなり好きだったなあ、と思い出しました。元気にしているかな、もう四半世紀以上会ってないですが。そんな友人は結構多いですね、引きこもりになってかなり波長的にずれて縁が切れていった人が大勢いたりします。まあいいか、振り返ってもしゃーない。今を頑張って生きるだけです。


These Dreams / Heart (1986年)
この曲は「MEGA HITS 80's」には入っていなくて、ハートのベスト盤とかで聴いたりしていましたが、かなりいい曲にもかかわらず、珍しくほとんどMDとかカセットテープには入れていなかった曲でもあります。個人的にはかなり好きな80年代洋楽サウンドなのですが、タイミングがいろいろと合わなかったのかな。そういう曲は少なからずあったりします。これも夏に聞くにはいいかなと思いましてここに入れております。


I'll Be Alright Without You / Journey (1986年)
これはジャーニーのベスト盤で知った曲で、結構好きですね。夏っぽい感じの納涼サウンド的で。TOTOとかジャーニーとか80年代の都会的なオシャレな大人の程よいロックサウンドが個人的にかなり好みで。AORとも違う少年ぽっさの匙加減というかそんな塩梅がいいなと思ったりしております。特にジャーニーはそんな感じがして好きでした。


The Way It Is / Bruce Hornsby And The Range (1986年)
これも「MEGA HITS 80's」で知りまして。ジャズフレーバーの心地よい響きがいいですね。グラミー賞の最優秀新人賞も受賞したバンドでして、夏の雰囲気も存分に漂わせてクーラーの効いた部屋を豊かに彩ってくれた思い出深い曲でもあります。洋楽に傾いてもう元には戻れない、そんな世界へとこの曲や「MEGA HITS 80's」は僕を連れて行ってくれました。副産物で引きこもりの壁も厚くしてくれたりしましたが、個人の好みを最重点に尊重してしまったので90年代後半のあの当時の外の空気とかにはまったく合わなかったですね。


Nothing's Gonna Stop Us Now / Starship (1987年)
邦題は「愛は止まらない」で、映画「マネキン」の主題歌でもあり、結構この映画もヒットしたらしいです。相変わらず見ていないですが、MVとか見ると結構面白そうで、あの80年代の自分が好きな空気感に満ちていたりするから、機会があれば見てみたい映画です。これも「MEGA HITS 80's」で知りまして、その解説書に「80年代に生まれた数あるヒットナンバーの中でも最高傑作の部類に入る1曲」と絶賛されております。僕自身大好きな曲でもあるので、その評価はそんなに間違っていないかなとか思ったりします。余談ではありますがボーカルの女性、グレース・スリックは前身のジェファソン・エアプレイン時代の60年代からボーカルを勤めていてこの時で47歳という年齢で最高齢でビルボードで1位を取った女性の記録を作ったりしました。この記録はシェールが52歳で「ビリーブ」を1位に送り込んだ1999年まで破られることはなかったそうです。

 

The End Of The Innocence / Don Henley (1989年)
元イーグルスのドンヘンリーの曲の中でも一番好きな曲です。「ボーイズ・オブ・サマー」と甲乙つけがたい部分はありますが。ドンヘンリーのこの渋い感性がたまらないですね。大人というかその知性というか、何かを悟っているような佇まい、イーグルス時代からそんな感じ、雰囲気を漂わせていましたが、80年代の洗練された空気感や技術と相まって彼の感性がいい感じで高いところで昇華、結実したようなサウンドが個人的にはかなり好みではあります。イーグルスも大好きなバンドの一つなのでまたどこかで「EAGLES個人的15選」とかやってみたいと思います。そろそろ70年代の大御所にも手を出していこうかなとか思ったりしております。ローリングストーンズとかレッドツェッペリンとか、ビリージョエルとか、ジョンレノン、クイーン、いっぱいいますね、レジェンドが70年代を中心として。機会があればまた。


Sometimes Love Just Ain’t Enough / Patty Smyth with Don Henley (1992年)
最後もドンヘンリーがらみの曲で。邦題は「愛をこえて」とからしいですが、そんなに有名な曲ではないとは思います。これは「MEGA HITS 80's」の姉妹版のコンピレーションアルバム「MANIAX '80s/'90s Another Side of MEGA HITS」に収録されていて、やっぱり夏の終わりに聞くとかなりハマっていたみたいなサウンドが好きでした。1992年に6週連続で2位をビルボードで記録した大ヒット曲でもあります。やっぱり引きこもりに傾き始めた1997年の夏のあのクーラーの効いた部屋をこの曲とか聞くと思い出しますね。



まあまあマニアックな並びになりましたが、個人的に夏を感じさせる洋楽の曲ということでいろいろ探してみたら、こんな感じになったりします。最近暑いからやたら夏を意識した音楽記事ばかりになったりしています、すいません。それにしてもやっぱり大好きな80年代の曲が多めですね。一番聞きやすい曲が多いなあと時代を遡ってまた下って見たらそう感じたりします。大げさじゃなくて人類の文化的なピークに当たるんじゃないかって思います、80年代は。それくらい、なんか、情的な部分と、技術的な部分が上手いこといい感じでかみ合わさって、なおかつ地域社会や人間同士のつながり、コミュニティも崩壊する前の形や機能をまだ「健全」に残してしたようにも思えるので。まあ個人的な意見なのでいろいろな思いはあったりするかと思いますが、僕はそう感じたりします。だから子供時代を少し経験しただけですが、猛烈に未だにあの80年代にノスタルジーを感じますね。個人的にも一番楽しかった子供時代とリンクしますし。毎回こういう記事を書く度にそう思ったりします。何回もすいません。でも正直に毎回書いてしまいます。最後はまた80年代バンザイな感じになってしまいましたが、夏を思い起こさせる洋楽という感じで今回はこれで失礼します。ではまた何かの10選とかで。

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