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カーテンの向こう

孤独な結晶を
寝不足のまま
つぶやく
明日一日分の
水を頭から被る
それは
僕の責任の範囲外
またそう
流れたがる言葉
嫌いになる一瞬
光が闇を纏いながら
地上に落ちていく
誰にもならない
誰かの破片
繋がり合う
ネットのような
マットのような
思い描く
メタフィールド
残像が絡まり合って
世界を配置する
孤独な蜘蛛の糸
また絡まり合う
ひとりになれば
乾いた音
乾いた光
でも安らぎ
慣れすぎたと
嘆くこともなく
カーテンの向こうに
蝉時雨
朝を夢想
このまま
繭の中
もう少し寝ていたい

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