ケア現象学の理論の基礎となったハイデガーの解釈学的現象学について
ハイデガーは、「存在」や「実存」で有名ではあるが、フッサールの元で現象学を学んだのである。このハイデガーの解釈学的現象学が、看護師などによるケア現象学の理論の基礎となったことを榊原哲也氏はで述べています。このことに関して、彼の共著『現代に生きる現象学 ー意味・身体・ケアー』に基づいて学びます。
私の周りには、タンス、テレビ、パソコン、椅子、机、本、プリンター、ソファなどの存在者が散らばっている。
ハイデガーは、そうした存在者が、存在している根拠、つまり、「存在の問い」につ