マーケティング的なことを書こうと思って始めたのに一週間遠回りしました。ようやく本題に入ります。 マーケティングが必要、マーケティングが足りない、マーケティング、マーケティング、マーケティング…重要性が声高に叫ばれている一方で、うまく使えていないという会社が多いのではないでしょうか。 私の経験した2社の中小企業はそうでした。 マーケティングは販売施策、マーケティングは広告宣伝、マーケティングは消費者調査…言葉の表面的なイメージや部分的な聞きかじりで判断して、都合の良い言葉
戦略を立てる時、狙いをはっきりさせる為に市場を細分化して考えます。 STP分析のS、セグメンテーションという作業です。 セグメンテーションにも得手不得手が出ます。 どう切り分けるかについてお話しします。 さて、料理の話になります。 きゃべつの千切りは得意ですか? よく切れる包丁を使うと小気味よく切れるので料理が楽しくなります。 一方で、手元に近づく程に慎重になり、最後は千切りが粗っぽくなりがちです。 細かく切ろうとすると案外後半だれてきます。 ジャガイモの乱切りはどう切り
もっとプロモーションに力を入れられれば。 営業が新規販路の開拓に積極的なら。 原価を設定する計算に柔軟性があれば。 自社独自の技術があれば。 もっとブランド力があれば。 こんな嘆きをしているうちは商品企画のプロとは言えません。 こんなものがあったらいいのにとドラえもんを空想するのと何も変わらない、ただのないものねだりです。 予算がなくても認知を上げる為に使えるネットワークはないか。 営業が動かなくても新しいビジネスが開けるような取り組みに繋げられる製品特性は何か。 規定さ
面倒なことには時間がかかります。 時間がかかるから面倒だと言う認識をするように学習するとも言えます。 どのくらい時間がかかるか分からないから面倒だと感じることもあります。 逆に言えば時間がかからなければ面倒だとは感じにくいものです。 厄介ごとでも2秒で答えが出せるのなら厄介ごととは認識されません。 実は面倒なのかどうかは時間がかかるかだけなのです。 時間が読めて、ゴールが見えて、手順がわかるのなら、面倒事の大半は大したことのない雑務に変わるのです。
エコ、環境配慮、持続的、そんな言葉のつくものの正しさを信じていません。 個人の感想です。 海洋プラスチックの抑制の為にレジ袋を有料化しました。 無料で配っていたビニール袋の代わりに、何度も使えるバッグが売れるのでお店は支出が減るどころか売上が出るので大助かりです。 海洋プラスチックの原因はレジ袋だったのでしょうか? 海洋プラスチックの抑制の為にストローを紙にしました。 舌触りが悪い上に時間と共に湿気るからゆっくり飲めず、お店の回転率は若干上がったことでしょう。 舌触りを犠
師匠には弟子にも教えない技があると言います。 弟子は教わるのではなく目で盗むのだと言います。 一方で最近の若者は堪え性がないとか、後継がいなくて困っているなんていう話を耳にします。 物事に取り組む時の本気度を測るとき、自主性や主体性が重要視されます。 自らよく観察して師匠の技を分析して盗み取る気持ちがあってこそ本気の印と考えるのもその通りですが、この観点には大事な視点が抜けています。 師匠側の成長です。 弟子の成長は当然ながら、師匠側も成長しなければなりません。 完成度1
嫌なことはやりたくないものです。 明日やろうは馬鹿野郎と言われても、やりたくないものはやりたくないものです。 ギリギリまでやらなくて、最後の最後にどうにか済ませる。 まるで夏休みの最終日に宿題を済ませる小学生のようです。 ギリギリまでやらずに放っておいて最後の最後にやるのと、嫌でも早めに済ませてしまうのでは幸福度が大きく異なります。 早めに済ませる方が圧倒的に幸せな時間を過ごせます。 やらずに放っておいている間、心のどこかにやらなければならないという義務感が常に潜みます。
稽の字は比べること。 古の字は過去のこと。 過去と比べていくことが稽古です。 言い伝えられた技と比べること、一瞬前の自分と比べること、それが稽古です。 比べるということはより良くするために試行錯誤を繰り返すということです。 漫然と繰り返すのでは稽古ではありません。 商品企画のブラッシュアップも然り。 過去より良くしていくことです。
戦略を立てるのは難しいものです。 関係者で合意できた方針を戦略と呼びます。 安く売るという一見乱暴な方針であっても、開発部門が安くても儲かる商品を作り、調達部門が安く仕入れ、営業部門が回転率よく販売する仕組みを作って協力し合えばそれも戦略です。 合意できれば戦略になるとは言え、合意を得るのは簡単ではありません。 現場レベルからの積み上げで考えれば、現実的ではあるものの、目標とする数字を満たすには足りないことでしょう。 逆にミッションやビジョンといったお題目からスタートすると
世の中はポジティブであることが良しとされています。 ネガティブな思考だと、やれ陰キャだの、雰囲気悪くなるだのと言われてしまいます。 悩んでいる時や困っている時も、前向きに捉えようぜ、などとなんの足しにもアドバイスにもならない声かけをされます。 そんな礼賛されるポジティブ思考ですが、知らず知らずに犠牲を生み出しているのです。 光があれば必ず陰ができるように、ポジティブ思考には犠牲がつきものなのです。 冒頭のようにポジティブ思考を強要される犠牲者もいますが、それだけではありま
マーケティング部という部署は多くの会社にありますが、根本的な職務分掌は企業によってバラバラです。 組織名を考えるひとがマーケティングの定義をしていないから。 マーケティングのフレームワークは穴埋めをすればどうにかできると思っている人が大勢います。 そのフレームワークを使って成功体験を持っている人でさえも。 3Cはどこにでも潜んでいます。 成功体験を上手に語る経営者の講演を3Cを意識して聞いてみましょう。 必ずストーリーの中に潜んでいます。 販売不振を追及すると、営業は価
商品企画には顧客と顧客価値が必須です。 ちょっと本棚からマーケティングや商品企画の本を引っ張り出せば必ず書いてあります。 一方で、顧客を明確にすることについて疑問を持つ人もいます。 より多くの人に買ってもらった方がいいのに、何故わざわざ対象顧客を減らすようなことをするの? 改めて聞かれた時にあなたはどう答えるでしょうか。 うるさい黙れと怒鳴りつけてはいけません。 どう納得してもらうか、それがマーケッターの腕の見せ所です。 簡単な説明で成程と納得するような素直な人はあまり多く
部下から転職の打診をされた時、上司に転職を打ち明けた時、なんで相談しなかったんだと言ってしまったり、言われたりすることがあります。 殆どの場合は行き先が決まっているからです。 事前に相談しないのは当たり前のこと、そう考えておくと伝える側も打ち明けられる側も気楽なものです。 上司に事前に相談しないのは信頼関係が構築されていないか、転職理由が上司にあるから。 これは一番分かりやすい理由です。 あなたとは話したくないのだという気持ちがある時には事前の相談などありません。 上司と
苦労したくない世代交代。 効率的に進めたい世代。 失敗したくない世代。 働いていると世代間ギャップについて様々な表現が出てきます。 自分たちとは違う者たちを十把一絡げにしてステレオタイプに語るのはコミュニケーションの放棄だと思っています。 苦労を嫌がり、成果を求め、失敗したくないので正解を指示して欲しいという考えは世代を問わずいます。 どうすればいいか教えてください、その通りにします。 そんな答えを求める人にお伝えしたいのは、答えなどないということです。 もう少し正確に表現
商品企画は顧客と顧客価値から成り立っています。 顧客も顧客価値も意識していない商品企画は高い確率で失敗します。 たまたま売上が出たとしても、その結果を横展開して次に活かすことはできません。 一方で顧客も顧客価値も練り込まれているのに、ちっとも響かない企画があります。 上辺だけ綺麗に整っていて、それぞれの理由が説明できない場合です。 顧客は世田谷区在住のDINKSで、夫の仕事は建築士、妻は会計士のパワーカップルです。なんとなく。 住まいはタワーマンションの高層階で子供が生ま
世の中にはなんと考えることが多いのでしょう。 あれもこれも考えないといけない、いっそのこと全体像がわかるように書き出してみよう! そう意気込んで書き出し始めるとあっという間に詰まります。 様々なフレームワークに頼ろうとしても詰まります。 もれなくダブりなく書き出すことはなんと難しいのでしょう。 そんな書き出しに挫けそうな方は、きっと真面目に一枚で整理しようとしているのかもしれません。 何かをまとめようと書き出す時、全体を俯瞰して見られるように一枚にまとめるという考え方は、間