Studio Q.V.

バイアスブレイクを信条とした企画者。拾ったものはなんでも理論にする野良マーケター。一般…

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バイアスブレイクを信条とした企画者。拾ったものはなんでも理論にする野良マーケター。一般的な理論に独自の見解や18年の企画経験を織り交ぜて、マーケティングや自己啓発について語ります。

記事一覧

ホウレンソウは誰の為

社会人になって最初に習う基本のキがホウレンソウです。 報告、連絡、相談の頭の一文字を取って報連相です。 業務を円滑に回す為のコミュニケーションとして知られていま…

Studio Q.V.
1日前
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惜しむより課金を

あの店、美味しかったのになくなるなんて残念だな。 そんな想いを抱いた経験が一度はあることでしょう。 飲食店だけでなく、商店や、場合によってはスマートフォンのゲーム…

Studio Q.V.
2日前
4

人はなぜ学ぶのか

AIの進化が止まりません。 ちょっと前まで翻訳ソフトの精度が上がってきたくらいの印象だったのが、あっという間に条件に合わせた文章を生成し、物語を作り、イラストや動…

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2日前
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定性的な努力、定量的な貢献

こんなに頑張っているのにどうして評価してもらえないんですか? 自分で思うこともあれば、部下から泣きつかれることもあります。 性善説で考えるなら、頑張っていない人な…

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3日前
1

魅力的な経営理念の事例

企業にはそれぞれの理念があります。 何を大事にして、どんな活動をよしとしているのかを明文化して意思統一を図ります。 社内の目立つところに貼り出すだけでなく、ホーム…

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4日前
4

うずまき的簡易価値表現法

マーケティングにおいて重要なのは顧客と顧客価値です。 対価を支払ってくれる顧客と、対価と交換する厳選である価値がなければ全てのビジネスは成り立ちません。 かつては…

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6日前
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市場と顧客と

競争環境を見極めるフレームワークである3Cについて考える時、不思議に思うことはありませんか? 何故Customerだけ市場と顧客の二つがあるのでしょう。 他の二つはそれぞれ…

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7日前
2

先を読んで後から出す

サービスとプレゼンテーションは似ています。 予め用意したもので一方的に決着をつけるのではなく、相手の出方に合わせて対応するという点がよく似ています。 スーパーの日…

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7日前

漫画を読め、小説を読め

「そんなくだらないものを読んで」 こんな言われ方は今もされるのでしょうか。 アニメや漫画が大衆娯楽として定着している昨今では、昭和の時代のようにアニメや漫画が子供…

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8日前
1

続けることが目的でも良い

継続は力なりという言葉がある一方で、惰性という言葉もあります。 ただ漫然と反復するだけでは時間の浪費になるので、その時その時に試行錯誤を重ねることでより早い成長…

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9日前
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閑話休題

「それはさておき」と読むことをご存知でしょうか。 普段は商品企画的な話を投稿していますが、たまには「それはさておき」 ビールの作り方を知っていますか? 麦芽を糖…

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10日前

ソーシャルマーケティングと顧客価値

マーケティング理論はどんどん進化します。 効率的な製造販売から、競争を勝ち抜く為の手法に変わり、更なる先進性を求めてどんどん人間心理に踏み込んでいきます。 最新と…

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11日前
1

プロセス思考と弓道

時々合気道の話を投稿しますが、学生時代には弓道もしていました。 その頃の記憶の話です。 弓道は射法八節という八つのプロセスで構成されています。 心技体が伴い、各プ…

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12日前
1

資料と話量

プレゼンテーションと資料はセットです。 資料だけ見せて沈黙を貫くことはありませんし、何も見せずに一方的に喋ることもありません。 そんなセットで使われる二つですが、…

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2週間前
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3Cのピント

競争関係を見る最小単位が3Cです。 自社と顧客、競合と顧客だけでは競争にはなりませんし、自社と競合だけでは競争の目的が分からなくなります。 競争関係を俯瞰する為にあ…

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2週間前
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迷ったらフルスイング

たまたま朝起きて点けたニュースで見たセリフです。 大谷翔平選手が言ったのか、甲子園球児が言ったのかと思って調べたら、小泉進次郎議員でした。 頓珍漢な発言で有名な氏…

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2週間前
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ホウレンソウは誰の為

ホウレンソウは誰の為

社会人になって最初に習う基本のキがホウレンソウです。
報告、連絡、相談の頭の一文字を取って報連相です。

業務を円滑に回す為のコミュニケーションとして知られていますが、組織運営の為だけでなく、自分自身の為でもあるのです。

報告をするには物事の整理をする力が必要です。
最初は時系列や因果関係がうまく伝えられないかもしれませんが、繰り返すうちに整理して伝える力が養われます。

連絡は気遣いを養います

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惜しむより課金を

惜しむより課金を

あの店、美味しかったのになくなるなんて残念だな。
そんな想いを抱いた経験が一度はあることでしょう。
飲食店だけでなく、商店や、場合によってはスマートフォンのゲームのサービス終了もそうです。
なくなっておしいと思ったものに最後にお金を使ったのがいつだったか思い出せるでしょうか。
惜しまれながら店仕舞いする中には、後継者不在による場合もありますが、客足の減少も数多く含まれます。
記憶の中では常連でも、

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人はなぜ学ぶのか

人はなぜ学ぶのか

AIの進化が止まりません。
ちょっと前まで翻訳ソフトの精度が上がってきたくらいの印象だったのが、あっという間に条件に合わせた文章を生成し、物語を作り、イラストや動画も生み出せるようになりました。
小学生の授業にもAIの活用が組み込まれていくそうです。

さて、そんな環境下で改めて話題になるのが、人は何の為に勉強をするのか、です。
一々覚えなくても検索すれば答えは出てくるから記憶系の学習は不要だとい

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定性的な努力、定量的な貢献

定性的な努力、定量的な貢献

こんなに頑張っているのにどうして評価してもらえないんですか?
自分で思うこともあれば、部下から泣きつかれることもあります。
性善説で考えるなら、頑張っていない人などいません。
誰もが頑張っているのに、評価されるのはそのうちの一部でしかありません。

努力ではなく、貢献に目を向けるべきだ。

マネジメントの父と呼ばれたドラッカー氏の言葉です。
なるほど、確かにその通りだと合点が行く人がいる一方で、そ

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魅力的な経営理念の事例

魅力的な経営理念の事例

企業にはそれぞれの理念があります。
何を大事にして、どんな活動をよしとしているのかを明文化して意思統一を図ります。
社内の目立つところに貼り出すだけでなく、ホームページに掲載する場合も多いので、様々な企業の理念を見ることができます。

企業理念という言葉の通り、あくまでも価値観を示しているだけですから、良いも悪いもありませんし、どこと比べる必要もないものですが、中にはその企業ならではの、他社に置き

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うずまき的簡易価値表現法

うずまき的簡易価値表現法

マーケティングにおいて重要なのは顧客と顧客価値です。
対価を支払ってくれる顧客と、対価と交換する厳選である価値がなければ全てのビジネスは成り立ちません。
かつては物々交換や、資源と生活物資の交換で成り立っていましたが、競合として様々な交換材料が登場したことで価値の伝え方はより複雑になりました。

この製品の価値は何か?
本質的な質問に対して的確に答えられる人は多くありません。
狼狽えたり、沈黙した

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市場と顧客と

市場と顧客と

競争環境を見極めるフレームワークである3Cについて考える時、不思議に思うことはありませんか?
何故Customerだけ市場と顧客の二つがあるのでしょう。
他の二つはそれぞれ自社と競合だけを表現しているのに、市場という大きな領域と顧客という絞った領域がまとめられるのでしょう。

いくつかの勝手な解釈で説明します。
まず一つ目は誤解をなくす為です。
本来市場も顧客も同一の存在で、自社の収益を上げる為に

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先を読んで後から出す

先を読んで後から出す

サービスとプレゼンテーションは似ています。
予め用意したもので一方的に決着をつけるのではなく、相手の出方に合わせて対応するという点がよく似ています。
スーパーの日配品は消費期限が短いので先入れ先出しが原則ですが、サービスとプレゼンテーションは先読み後出しが基本です。

先を読んで先に出せば何不自由のないサービスになりそうですが、実はそうではありません。
何不自由ないということはサービスの存在に気付

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漫画を読め、小説を読め

漫画を読め、小説を読め

「そんなくだらないものを読んで」
こんな言われ方は今もされるのでしょうか。
アニメや漫画が大衆娯楽として定着している昨今では、昭和の時代のようにアニメや漫画が子供だけのものという認識をする人は減ったように思います。

漫画などくだらない、文学を嗜み給へよ。
小説など空想に浸っていないで新聞で見識を広げるのだ。
そんな風によりリアルで時事に即したものが正しく人を成長させるのだという風潮は滅んではいな

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続けることが目的でも良い

続けることが目的でも良い

継続は力なりという言葉がある一方で、惰性という言葉もあります。
ただ漫然と反復するだけでは時間の浪費になるので、その時その時に試行錯誤を重ねることでより早い成長が期待できます。
続ける為に続ける、続けることが目的になっている取り組みは改善すべき対象として見られがちです。

ではただ続けるだけのことには意味がないのかというと、そんなことはありません。
続けられること、習慣化出来ていることに意味がある

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閑話休題

閑話休題

「それはさておき」と読むことをご存知でしょうか。

普段は商品企画的な話を投稿していますが、たまには「それはさておき」

ビールの作り方を知っていますか?
麦芽を糖化させたモルトエキス、風味付けのホップ、酵母と水が主な材料です。
酵母は糖分を炭酸ガスとアルコールに分解する機能を持ちますので、その機能によってお酒が作られます。
第一段階ではモルトエキスの糖分を分解することでアルコールを生成しますが、

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ソーシャルマーケティングと顧客価値

ソーシャルマーケティングと顧客価値

マーケティング理論はどんどん進化します。
効率的な製造販売から、競争を勝ち抜く為の手法に変わり、更なる先進性を求めてどんどん人間心理に踏み込んでいきます。
最新とまでは行きませんが、製品が世の中に行き渡って技術的な差別化が乏しくなってきた段階で意識されるようになったのがソーシャルマーケティングです。
顧客価値を別視点からの情緒性に訴え出たもので、エコに始まりSDGsやDEIといった流行りの言葉もこ

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プロセス思考と弓道

プロセス思考と弓道

時々合気道の話を投稿しますが、学生時代には弓道もしていました。
その頃の記憶の話です。

弓道は射法八節という八つのプロセスで構成されています。
心技体が伴い、各プロセスを適切に進めていけば自ずと矢は的に当たるという考え方です。
動く禅とも表現されます。

型を重視する弓道ではありますが、学生にとっては競技です。
高い的中率を出すことを目的とした型の解釈も出てきます。
私が出会ったのはそんな的中の

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資料と話量

資料と話量

プレゼンテーションと資料はセットです。
資料だけ見せて沈黙を貫くことはありませんし、何も見せずに一方的に喋ることもありません。
そんなセットで使われる二つですが、情報整理の仕方次第で分かりやすくも分かりにくくもなります。

文字ばかりたくさん書いてあって、どこに目を向けたらいいか分からない資料に出会ったことはないでしょうか。
逆に図でスッキリ整理されているのに意図が掴めないものはないでしょうか。

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3Cのピント

3Cのピント

競争関係を見る最小単位が3Cです。
自社と顧客、競合と顧客だけでは競争にはなりませんし、自社と競合だけでは競争の目的が分からなくなります。
競争関係を俯瞰する為にある3Cはそれぞれにピントを合わせる対象だけでなく、その範囲も変わってきます。

自社を意識する時、最も視野が狭くなります。
言葉の通り自分達のことですから内側にしか意識が向かなくなってしまい、自分勝手な考えになります。

競合を意識する

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迷ったらフルスイング

迷ったらフルスイング

たまたま朝起きて点けたニュースで見たセリフです。
大谷翔平選手が言ったのか、甲子園球児が言ったのかと思って調べたら、小泉進次郎議員でした。
頓珍漢な発言で有名な氏ですが、なかなか良いことを言うものです。
これは商品企画にも当てはまる話です。

商品企画に迷いはつきものです。
与えられた方針に対する迷い、自分のアイデアに対する迷い。
どんなに自信満々に見えても、必ずどこかに迷いや迷いの痕跡が隠れてい

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