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商品企画に貴賎なし

商品企画という職種は様々な業界にあります。
自動車業界、食品業界、家電業界と言ったメーカーだけでなく、商社や小売業の中にも存在します。
担うプロセスもまちまちで、世の中にない新しいカテゴリーを創出しようという取り組みから、既にあるものを買い付けるものまで幅広く存在します。

商品企画という言葉に若干でも憧れのような気持ちを抱いていると、0から1を生み出すプロセスを求め、既にあるものをどうにかする商社的な取組を下に見てしまうことがあります。
それって商品企画なの?そんな言葉が心に浮かんでしまうこともあります。

商社が名乗る商品企画と、設計開発から行うとメーカーが名乗る商品企画には貴賎を隔てるような差があるのでしょうか。
0から構想して新たに生み出す為のプロセスに大きな投資を行う企業の取り組みと、既にあるものを販売する商社では全く別物のように思えるかもしれません。
ただしそれは「ものづくり」という観点においての話です。

商品企画が携わる商品とは何でしょう。
それは分解するとマーケティングミックスになります。
ものづくりによって生み出されるものはあくまでも製品、そこに価格や販路、販促といった戦略が絡み合って商品になるのです。
つまり、ものづくりをしているかどうかによる商品企画の差は最大で25%です。
しかも0から1を生み出すのではなく、既存の何かを流用するほどにその差は小さくなっていきます。

商品企画に憧れていたのに、まるで商社みたい…
それも商品企画です。

商品企画に憧れていたのに、価格の話ばっかり…
それも商品企画です。

商品企画に憧れていたのに、販路開拓なんて営業みたい…
それも商品企画です。

商品企画にに憧れていたのに、プロモーションばっかりでものづくりできない…
それも商品企画です。

商品とは4つの項目の複合化により生まれるものですから、全ては商品企画であり、そこに貴賎はないのです。

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