真の知識の習得

全国各地で地震が発生し、巨大地震のリスクに対する情報が増えてきました。
災害を予言する超能力者の紹介も増え、ある種のブームのような盛り上がりです。
大きな天災や人災の結果、衰退した文明の元で始まる物語は古今東西にあります。
高度に電子化、情報化した現代社会において、電気の喪失や蓄積されたデータの消失は大きな文明の衰退を生み出すことでしょう。

さて、もし今この瞬間に全ての電子機器が機能しなくなったら、あなたはどんな知識を後世に伝えることができるでしょう。
毎日当たり前のように繰り返している会社での業務も、創造的な活動も、電子機器と蓄積されたデータに助けられて行われています。
一つの見積もりの計算でさえ、計算機なしには手間と時間を要します。

文明復興の為に知識を紙に書いて提出して欲しい、そのような依頼があった時に書けるのはどんなことでしょう。
その時に書ける内容があなたの真の知識だと言えます。
ちょっとした蘊蓄かもしれませんし、体系立った学問かもしれません。
高度情報化社会がAIによって更に進化していきます。
人が記憶を外部化してきた時代から、思考と創造も外部化できる時代になりました。
そんな時だからこそ自分自身の知識を棚卸する時なのかもしれません。