顧客の3C
一般的に知られる3C分析を使うタイミングは、PEST分析や5F分析といった社会や産業を俯瞰した後、SWOTやSTPのような戦略に手をつける前です。
教科書通りの基本ですが、基本には応用が続くものです。
売り手と買い手の3Cの違いを比べることでそれぞれの視点の違いと、価値提案時の注意点をお伝えしましたが、他にも3Cが活きる場面があります。
売り手と買い手にそれぞれの立場での3Cがあるように、エンドユーザー=顧客にも3Cがあります。
自社は必ずしも企業でなければならないわけではありません。
顧客にとっては自分自身です。
顧客自身はどんな属性なのでしょうか。
また、顧客にとっての市場と顧客は取り巻く環境と影響を与えたい人です。
自分自身かもしれませんし、家族や友達かもしれません。
そして競合は顧客が抱える課題です。
顧客の顧客=周囲の環境や人々を良い状態にする妨げとして認識しているものが競合です。
ここまでくると3Cと言いつつも顧客と顧客のニーズの話ではないかと思うでしょうが、その通りです。
顧客とその解決すべき課題を特定するのはマーケティングにとって基本です。
その基本も実は3Cで構成されているのです。
逆の見方もできます。
顧客を自社、顧客の抱える課題を競合を打倒して市場顧客の評価を受けて事業成長することと捉えると、有効なマーケティング戦略が提供価値になります。
どちらの考え方でも不整合は起きませんので好きな方で理解して全く問題ありません。
ただこの考え方の良いことは、3Cという2文字さえ覚えておけば様々な場面に応用できるということです。
一度教科書外の使い方ができると気付けば、応用する機会が増えてくることでしょう。
どんどん使い倒してマーケティング力を高めましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?