不機嫌な姫とブルックナー団/高原英理
「ブルックナー生誕200年」を意識して読んだ1冊。
以前から綺麗な表紙と面白いタイトルが気にはなっていた。ページ最後に載せられているブルックナーに関する大量の資料が劇中劇のような小説パートで存分に生かされていて、中には初めて知るエピソードもあり(フィクションの可能性ありだが)とても興味深く読み終えることができた―。
著者の高原英理氏は初めて知った作家で、作品を読むのも初めてである。主に評論を中心に執筆活動を開始、作家デビューを果たしたのは2001年だそうだ。
本書は2016