村井理子

全員悪人補稿007 20210829

全員悪人補稿007 20210829

この週末は義理の両親にすべての時間を費やしたと言っても過言ではない。私のライフはゼロだ。擦り切れたように疲れている。仕事も一切手に着かなかったわけだが、こうやって書いている。ここが私の辛いところなんだが、とにかく書いている。 土曜日、朝早くから電話が鳴りはじめ、結局複数回やりとりを重ねて、その日のショートステイを夫婦揃って休みたいということで、まあ、行きたくないということもあるだろうと納得。ショートステイ施設の責任者の方からも、どうもご本人達がお疲れのようですので、本日はお

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物忘れ外来につれていく

物忘れ外来につれていく

いくら5分ごとに同じことを聞き返されても、私は「認知症だ」というし、弟は「ショックで不安になっているだけ」というように認識は違う。 しょせん素人だし、身内なので客観的な評価がしづらい。 かかりつけ医の見立てでも「物忘れはある」という認識だったが、専門医の診断が一番話がはやかろうと考えて、市内の脳神経外科に予約を入れた。 きれいな個人病院だが母の緊張はMaxのようで、血圧が見たこともないような数値だしトイレはいつにもまして回数が増えるし。 看護師さんの問診には「特に困ったこと

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『全員悪人』補稿006

『全員悪人』補稿006

桃の季節になった。先日親戚の美奈子ちゃんから立派な桃がたくさん入った箱が届いた。「こんなにたくさんの桃、どうしたらええやろ」とパパゴンに聞くと、「今週末にあの子が来たら、持たせてあげたらええやないか」と言う。 パパゴンは最近、なにからなにまであなたに頼る。通帳、保険証、手紙、はがき、すべてあなたに見せて、どうしたらいいのか尋ねる。時折、私の目を盗むようにしてお金まで与えている。あなたが色々とわが家の世話を焼いてくれるのはうれしいけれど、少しお節介が過ぎているのではと思ってい

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毎日読書メモ(36)『ゼロからトースターを作ってみた結果』(トーマス・トウェイツ)

毎日読書メモ(36)『ゼロからトースターを作ってみた結果』(トーマス・トウェイツ)

これは秀逸! 期待して読んで期待通りの満足を得られた本でした。 トーマス・トウェイツ『ゼロからトースターを作ってみた結果』(村井理子訳・新潮文庫)。 新刊案内を見て、これは読むしかないっしょ、と注文。普通に使っている日用品、それが自分の手元に届くのに、どれだけの手間がかかっているかを、トースターをゼロから作ろうとする作業の中で実感する。鉄鉱石を掘りに行って、製鉄して筐体を作る。プラスチックを製造して(そもそも原油をどうやって入手するのだ?)部品を作る。銅線を作って曲げて、

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猪木武徳『社会思想としてのクラシック音楽』サイン本プレゼント!(No. 917)

猪木武徳『社会思想としてのクラシック音楽』サイン本プレゼント!(No. 917)

考える人 メールマガジン 2021年6月10日号(No. 917) 第9回河合隼雄物語賞・学芸賞決定!6月2日、一般財団法人河合隼雄財団の主催(協力:新潮社)による「河合隼雄物語賞」「河合隼雄学芸賞」の第9回選考会が開催され、授賞作が決定しました。 第9回河合隼雄物語賞は、寺地はるな『水を縫う』(2020年5月30日 刊行 集英社)、学芸賞は、石山徳子『「犠牲区域」のアメリカ 核開発と先住民族』(2020年9月24日刊行 岩波書店)に決まりました。 授賞理由と受賞のこと

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村井理子さんインタビュー番外編、その3(最終回)

村井理子さんインタビュー番外編、その3(最終回)

翻訳家の村井理子さんインタビュー番外編の最終回、その3です。 翻訳現場を知る村井さんだからこその事情をざっくばらんに語っていただきました。英語や翻訳に関するお話が中心になると思いきや、終盤には今を生き抜くヒントにつながったりと、最後までハッとさせられるインタビューでした。 技術は勝手に進んでいくものだから受け入れるしかない翻訳のAI化は加速している。私自身もGoogle翻訳やDeepL翻訳の精度の高さには驚かされ、利用する機会も多い。 一方でこうした進化に伴い、仕事としての

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親の介護と自分のケアの記録 その7 2021年5月

親の介護と自分のケアの記録 その7 2021年5月

親に由来すると思われる生きづらさを抱え、3月からカウンセリングに通い始めました。これから介護などの必要が生じて親と向き合わなければならなくなる前に自分の問題を棚卸ししたい。そうカウンセラーに伝えた矢先、母が脳梗塞で入院することに。自分を支えるために、その経過を記録していきます。 が、母はまだ入院中なので、ほぼ単なる実家片づけ記と読書メモになっています… 月に2~3回くらいは書いていくつもりだったのに、ついまるまる1カ月ため込んでしまった。5月にあったことを、記憶をたどってざ

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うちにも犬(きみ)がいるのよ

うちにも犬(きみ)がいるのよ

著者:杏ワイルダー 大好きな翻訳家でエッセイストの村井理子さんが、飼い犬のラブラドール・レトリバーとの暮らしを綴ったエッセイ集『犬(きみ)がいるから』を出したと聞き、さっそく注文して読んだ。 愉快で、ときにホロっとさせる村井さんの文体で描かれる愛犬「ハリー」は、後ろから飛びついて、羽交い締めにして、頬をすりすりしたくなる可愛さだ。しかも賢い。村井さんがハリーにメロメロになってしまうのも、よ〜くわかる。 でも私はこのエッセイ集を読んでいる間、ずっと「うちの犬だってすごいわ

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村井理子さんの義両親ワクチン接種体験記が話題!(No. 916)

村井理子さんの義両親ワクチン接種体験記が話題!(No. 916)

考える人 メールマガジン 2021年6月3日号(No. 916) 猪木武徳さん『社会思想としてのクラシック音楽』発売! 先日終了した経済学者・猪木武徳さんの連載「デモクラシーと芸術」が、『社会思想としてのクラシック音楽』と改題し、大幅な加筆修正のうえ、新潮選書から発売されました。 (本書概要)  近代の歩みは音楽が雄弁に語っている。バッハは誰に向けて曲を書き、どうやって収入を得たのか。ハイドンの曲が徐々にオペラ化し、モーツァルトがパトロンを失ってから傑作を連発したのはなぜ

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令和のMISSION IMPOSSIBLE ワクチン接種死闘編2

令和のMISSION IMPOSSIBLE ワクチン接種死闘編2

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