エノウ ケイ

関西在住、30代女子、既婚、会社員です。 食べ物、筋トレ、本、その他日常のこと、感じた…

エノウ ケイ

関西在住、30代女子、既婚、会社員です。 食べ物、筋トレ、本、その他日常のこと、感じたことなどを 書いていければと思います。

最近の記事

♯8 読んだ本のメモ

さよなら、わたし/小川糸 恋人でもない男性とモンゴルへ旅する女性。 きっかけは共通の知人の自殺。 暗くなりそうな設定なのに、そう感じないのは小川糸さんの作風だと思う。 当たり前だと思っていたことが、当たり前ではない。 それは過酷かもしれないけれど、少し羨ましくもあった。 女の子は、明日も。/飛鳥井千沙 初見の作家さん。女性のリアルな気持ちが詰まっていた。 水になった村/大西鴨夫 ダムに沈む村という言葉にひかれて読んだ。 本当にこんな村、平成にあったの?って思ってしまう。

    • ♯7 読んだ本のメモ

       すべて忘れてしまうから/燃え殻 ずっと気になっていた人。エッセイだけど、小説を読んでいる気分になった。 読んでいて、タイトルの意味に気づく。 燃え殻さんと自分は違う。 でも、わたしだってきっと、どうせ忘れてしまうんだろう。 いや忘れてしまっているのかもしれない。 嫌だったことも良かったことも。 その扉をたたく音/瀬尾まいこ  親の金で暮らす、ミュージシャン志望の29歳。 介護施設で、お年寄りとの交流を通して変わっていく姿。 ユーモアに溢れながら進んでいくストーリー。 でも

      • ♯6 読んだ本のメモ

         洗礼ダイアリー/文月悠光 詩人というイメージ、固定概念を覆してくれる、内容はとても面白いエッセイだった。 それだけでなく、綴られている言葉が綺麗で詩とエッセイ 両方を読んだ気分になった。 光のとこにいてね/一穂ミチ 対照的な二人の女性が互いに惹かれ合う。 同性愛的な見方もあるかもしれないけど、私は恋とか友情とか、そんな風にくくれない。 純粋な愛情の強さを感じた。

        • 初めての心療内科②

          通院をやめた後 初めて行った病院を初回で断念した。 そのあとは他の病院を探すこともしなかった。 病院と向精神薬に不安を抱いたこともあり、医療に期待することは諦めてしまった。 薬に頼らずにアロマとかヨガなどネットや本で調べてやってみたけれど、そんな簡単に変わるわけはなかった。 きちんと習いに行ったり、時間を掛ければ効果はあったのかもしれない。 でも、私の感情の起伏はそれでは間に合わなかった。 仕事では毎日欝々とした感情を抱え、一人になると過食のような症状が時々出る。 気分

        ♯8 読んだ本のメモ

          ♯5 読んだ本のメモ

          ミドルノート/朝比奈あすか 女性 4人 一見幸せで満たされているように見える。 でもそんなことはないのだ。 他人にはわからない、わかってもらいにくい、悩みや不安。 それを如実に表している小説だと思った。 自分のなかでえぐってほしくないところを、本の中でえぐってくれる。 私は、そうだ、そうだとうなずきながら最後まで読み終えた。 わるい食べ物/千早茜 知り合いでいつも怒っている人がいる。 怒っているというか7割ぐらい怒鳴っている。 でも私はその人のことが嫌いじゃない。むしろ好感

          ♯5 読んだ本のメモ

          初めての心療内科①

            私は抗不安薬のお世話になっています。 これまでのことをまとめたいと思います。 精神科、心療内科への受診を考えている方への参考になれば幸いです。 きっかけ(ざっくり10年以上前)  社会人 一年目 仕事のストレスで心のバランスが崩れていった。 今の大学生と比べると、私の頃は就職活動に苦労した時代だった。 就活を始めるころにリーマンショックが起こり、舞台は就職氷河期だった。 どの会社も採用人数は大幅に減らされ、みんなが就職活動に苦戦を強いられていた。 それは私も同じで、

          初めての心療内科①

          ♯4 読んだ本のメモ

          虹色と幸運/柴崎友香 ありきたりのような生活 劇的な事が起こるわけじゃない。 それでも、彼女たちがモヤモヤしたり怒ったりすることに激しく頷いてしまう 時をかけるゆとり/朝井リョウ 面白かった。 解説が光原百合さんで、嬉しくもなったり故人であったので寂しくなったりもした。 光原さんがまばゆいと表現していた。 素敵な言葉だ。

          ♯4 読んだ本のメモ

          ♯3 読んだ本のメモ

          インディペンデンス・ディ/原田マハ 最期には全部救われている。そんなたくさんの物語りが詰まっていて良かった。 今日は混雑する駅の中で歩きながら、納豆巻き(コンビニの)を食べている人がいて、なんか良いなと思った。

          ♯3 読んだ本のメモ

          ♯2 読んだ本のメモ

          みちづれはいても、ひとり/寺地はるな 男だから、女だから、若いから、老いてるから、そんな基準なんてない。 無いはずなのに、私だって気付いたら普通という視点で物事を判断している。 あぁそうだよなと思う。 でも、私は声を大きくして、普通なんて無いだろうと言えるだろうか。 ひとりで傷付いた弓子と楓だからこそ、説得力のある言葉。 モヤモヤしたものが吹き飛ぶ爽快感を感じた。

          ♯2 読んだ本のメモ

          ♯1 読んだ本のメモ

           イヤシノウタ/吉本バナナ 夢(眠っている時に見る方)の話しがいくつかあり エッセイだとわかっているのに、ファンタジー小説を読んだ気分になる。 何気ない普通の日常が特別なものに思えてくる。 吉本さんの言葉の使い方にはそんな力がある。と思っている。  そして誰もゆとらなくなった/朝井リョウ ゆとりシリーズ?三作目。 小説とエッセイで大分イメージが違う。 良い意味で裏切られた。とても面白い。 家でのんびり読むのも良いけれど、外で読むのも楽しいかもしれない。 文庫本で出てくれたら

          ♯1 読んだ本のメモ

          わたしの良い子/寺地はるな

           妹の子どもを育てることになった椿 その子は周りについていけない、普通ができない。 読んでいる中で発達障害や子供も大人も抱える生きづらさみたいなものを感じた。 当事者でないとわからない視点、当事者ですら気づいていない視点 そのような景色を垣間見たような気がした。 周りに付いていけない甥の朔。 椿は彼の為に周りに合わせられるように、努めるがうまくいかない。 朔に対して不安と苛立ちを覚える椿、でも最期には朔の気持ちに寄り添って、周りに合わせることより、朔が幸せであるかを優先する

          わたしの良い子/寺地はるな

          センセイの鞄/川上弘美

          「センセイ」彼女にとって愛した人はその人の名前でもなく、先生でもなく、「センセイ」だった。 その表現に私は柔らかく暖かな印象を抱いた。 この小説の中盤までは恋愛的要素をあまり感じなかった。 私が感じたのは人と人とのつながりという、もっと抽象的なものだった。 毎回、同じ居酒屋で並んで食べる。食事は割り勘、約束をするでもなく、行けばそこに居る。 いつ切れてもおかしくない。そんな不安定に見える関係を二人は続けている。 他人同士の脆そうで、いつ消えてもおかしくない繋がり。 これ、本

          センセイの鞄/川上弘美

          神さまたちの遊ぶ庭/宮下奈都

           タイトルはカムイミンタラというアイヌの言葉で「神々の遊ぶ庭」から取っているらしい。 そう呼ばれるぐらい素晴らしい景色を持つ北海道の集落へ山村留学した著者の記憶。  田舎への移住関係の本というと、雪国やへき地での暮らしの大変さや地域住民との付き合いの煩わしさをどうしても感じてしまうのだけど、そんな気持ちを一切感じない。 楽しく、どんどん読めていく。 瀬尾麻衣子さんの小説を読んだときの感覚に近い。  著者家族(夫、長男、次男、長女)がみんなユニークで面白い。 でもそれってこ

          神さまたちの遊ぶ庭/宮下奈都

          インフルエンザと読んだ本

          インフルエンザにかかりました。 ワクチンを打っていたのと微熱程度で軽い倦怠感と頭痛がある程度。 でも立っているとしんどい。 念のためと思い、病院で検査してもらった。 すると、陽性となり、びっくり。 高熱も関節痛も何もない。過去にインフルにかかったときに比べれば ひどく軽症だったので、信じられないぐらい。 そう思うと、ワクチンを打っておいてよかったと思う。 お医者さんからもワクチンを打っていたら、掛かっても軽症のことが多いそうだ。 またワクチンを打っていても、掛かる可能性がある

          インフルエンザと読んだ本

          嫌われる勇気

          「嫌われる勇気/岸見一郎、古賀史健」 哲学的な内容も砕けて書いてあり、理に適っている。 なるほど!と新しい視点を得られるし、納得できることばかりだった。 思い込み(レッテル)を排除し、どんな過去でも、自分は変われるんだと背中を後押ししてくれる本だった。  でも、実践するのは難しい。 それは何事においてもそうだろう。だから私は自己啓発本は苦手だ。笑 どれだけ啓発されても、私は簡単には変われない。 それは私自身の問題だ。 言い訳がましく聞こえるかもしれないけれど、変わってしまう

          彼岸の図書館:ぼくたちの「移住」のかたち

            この記事を書き終えた後  noteを書き終えて読み終えたあと、あぁ私はこう思っていたんだと自分を客観的に見つめられました。 本の内容についてはあまり書いていません。 この記事に書いていない内容がたくさんあるので、 ぜひ、本を読んでみてほしいです。 彼岸の図書館:ぼくたちの「移住」のかたち/青木真兵・海青子 著者のお二人は奈良県の奥の方で図書館を運営されている。 その図書館は、電車とバスを乗り継いで行くか車でしか行けないような秘境の地。 車の運転すらできない私。 で

          彼岸の図書館:ぼくたちの「移住」のかたち