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猫と犬と義母孝行(日記 4/5〜4/7)

4月5日(金)
現在、義母は介護認定で「要支援1」とされている。認定を受けてからもうすぐ1年が来るので認定更新のため市から保健師さんがいらした。応接間に上がっていただいて、まだ話も始まらないうちに、猫のトムさんが応接間にやってきた。来客があると、ほぼ100%の確率で一緒に参加してくる。しかもめっちゃ懐いて顔も体も触られ放題である。保健師さんと義母が向かい合って話す真ん中のテーブルにどかーんと座り微動だにしない。保健師さんは何度も「デカい!!」「ものすごくデカい!!」と感嘆していた笑。来客好きのトムさん、体重8kgの巨大猫。まだまだ元気に愛嬌を振りまいて欲しいものである。

夫に抱っこされるデカい猫トムさん。腕も太い。



4月6日(土)
翻訳家でエッセイストでもある村井理子さんのファンで著書をよく読んでいる。SNSもフォローしていて村井さんの愛犬のラブラドールレトリバー、ハリーに関する記事も特に好きである。そのハリーが亡くなってしまったという投稿があった。今日は一週間で仕事が最も忙しい日だけどたまたま空き時間ができ、その時にその投稿を読んで私は教室で一人さめざめと泣いてしまった。毎日のようにハリーの姿をネット越しに見ていてまるで自分の身内のような気すら(勝手にすみません)していたのと、自分の愛犬を1年半前に亡くした瞬間のことをまたありありと思い出してしまったのとで、胸が張り裂けそうになった。

先日はこれまた大好きなピアニスト大江千里さんの愛犬ピースちゃんが亡くなった投稿を拝見し、また数日前には4歳からの幼馴染の親友から愛犬のメロンちゃんが亡くなったとLINEが来て、心打ちひしがれる知らせが続いている。生き物を飼うことの喜びだけではなく厳しさもあらためて感じている。

村井理子さんが今日の夜のXでの投稿でこのように仰っていた

世界中の犬を愛しているが、もう犬は飼わないと思う

村井理子 X(@Riko_Murai)

わかりすぎる。私も今、この気持ちともう一度飼いたい気持ちの間で日々揺れている。自分の年齢を考えるとリミットは近づいていくばかりなのだが。

4月7日(日)
今日の午前は義母孝行。と言っても大したことではない。桜が満開の日曜日なので簡易的なお花見に二人で出かけた(夫は今日は早朝より夜まで仕事)。

どう「簡易的」かと言うと、車の中から見えるスポットをドライブしたり、途中で車を停めて歩くとしても距離はたくさん歩かず、またアップダウンも極力避けるというもの。義母は足が少し弱ってきているので。

天気は曇り空だったが午前中だと暑くなりすぎず、これくらいがちょうどよかった。ヘッダー画像の花見スポットのところは車を停めてゆっくりと歩いた。ああきれいだねえ、ちょうど満開だねえ、と感嘆の声をあげる人たちのお顔も皆ほころんでいた。もちろん義母も。ちょうど満開の時にこうしてゆっくり来ることなんていつ以来だろうか、と義母は言っていた。

その後、義母のかねてからの希望で、彼女の孫(夫の姉の娘。私たち夫婦の姪)の働くショップへ行った。〇〇ちゃんが働いているところを見てみたい、と前々から言っており、また〇〇ちゃんも「おばあちゃん、一度来てみてね」と我が家に来るたびにいつも言っていた。

行ってみるとちょうど姪が店頭に出ており接客していた。いつも可愛らしい子だが、なんだか今日はキリリとして表情も違って見える。義母と私の見たことのない表情で、私たちはなんだか新鮮な感動に包まれた。「〇〇ちゃん、なんか綺麗やねえ」「ほんまほんま」とヒソヒソと店内で話していると、接客の手が空いた〇〇ちゃんがやってきて「わー来てくれたんだ、ありがとう!!」といつもの可愛い笑顔で礼を言った。「〇〇ちゃん、なんかキリッとして綺麗よ」と義母と私が口々に言うと彼女は意外そうに「ええっそうかな!?」と照れていた。

あまり〇〇ちゃんの仕事の邪魔をしてもいけないので早々に立ち去り、その後は義母と早めのランチに行きご馳走した。こういう時はいつも恒例なのだが、義母の過去の武勇伝や細腕繁盛記(何度も耳にしているエピソードばかりだが初めてかのように聞くのがコツ。笑)を聞く、というこれまた義母孝行をした。

帰りの車で義母は「ああーいい日だった、楽しかった」とご満悦だった。こういうことを言ってくれる可愛い人なので私としても気持ちよく孝行できる。

それにしても…今日の私の徳の積みっぷり、すごくないですか(笑)

#日記 #エッセイ #介護保険 #義母 #猫 #犬 #村井理子 #大江千里
#桜 #花見

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