羽をたたみ本のなかへ

今朝
お揃いの
羽破られ
立ち上がる
気力失って
笑みを交ぜ
媚びぬ夢羽
共に本へ棲む

けさ
おそろいの  
はねやぶられ
たちあがる
きりょく
うしなって
えみをまぜ
こびぬゆめわ
ともにほんへすむ 

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「100文字の世界」はとても楽しい。そしてやっぱり「アナグラム詩」もとても楽しい。頭を使う場所が違う気がして、どっちも好きだ。
アナグラム詩/いろは歌(仮名46音)

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奥深い日本語

西洋文化の入ってくる以前、江戸時代までは、日本語といえば、”いろは歌”が基本でした。五十音の”あいうえお”に変わっていったのは、明治時代以降と言われています。

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6線

6線弾き
奏でる音待ち
見えぬ夢預け
胸のもや
皮膚を伝い
横へ放り
空に触れ

ろくせんはじき
かなでるおとまち
みえぬゆめあずけ
むねのもや
ひふをつたい
よこへほうり
そらにさわれ

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何も考えずバッキバキのギターサウンドを浴びると、すごい水圧のシャワーでいろんな汚れを洗い流された感覚になる時もある。
アナグラム詩/いろは歌(仮名46音)

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35

飽きぬ添い寝

氷雨揺れ落ち
物憂げな世迫む
時間止まって
クリスタルに嗤えば
綻ぶ闇へ
飽きぬ添い寝を

ひさめゆれおち
ものうげなよせむ
じかんとまって
くりすたるにわらえば
ほころぶやみへ  
あきぬそいねを

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時折、冷たい雨を閉じ込めたような水晶を見ることがある。光を見せながらきっと闇への愛も。
アナグラム詩/いろは歌(仮名46音)

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21

月光呼ぶ知らぬ和音

縦に長いモノクロ
知らぬ和音弾ませ
血と骨へ群れる夢遊び
闇を遮り月光呼ぶ

たてにながいものくろ
しらぬわおんはずませ
ちとほねへむれるゆめあそび
やみをさえぎりげっこうよぶ

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ベートーヴェンを思い浮かべて遊ぶ夜。ほとんど聞いたことないからイメージでしかない。
アナグラム詩/いろは歌(仮名46音)

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24

滅べぬ世

見護ってくれる
内に寝秘めた
神威と話し
不和のユリ凍らせ
絢ぞ消え
滅べぬ世を授けん

みまもってくれる
うちにねひめた
かむいとはなし
ふわのゆりこおらせ
あやぞきえ
ほろべぬよをさずけん

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ほぼ寝っぱなしだけど核になる部分に何かいるような気がして、起こしたらダメな感覚がありつつ、なんだかんだ起こしてしまったらいろいろあるよね、という話。滅びたくても滅べないということも無きにしも。

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21

理由さえ野暮

コバルトに
青い雫を
頼んでも
空へ夏風
拾われぬ実
理由さえ野暮
予知夢招き
芽吹け

こばるとに 
あおいしずくを
たのんでも
そらへなつかぜ
ひろわれぬみ
りゆうさえやぼ
よちむまねき
めぶけ

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「コバルト」という言葉が浮かんで青と連想させたく調べたところ、コバルトは青くないことを知った。でも前にも調べた気がした結果、できた。
アナグラム詩/いろは歌(仮名46音)

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29

狂乱の爪痕

冬を囲み
叫びそやせ
狂乱の爪痕
食べてしまえば
何も狂わず
一濡れ葬り寝ろ

ふゆをかこみ
さけびそやせ
きょうらんのつめあと
たべてしまえは
なにもくるわず
いちぬれほおむりねろ

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桜が少し散り始めていた。春ではなく冬の終わりだと思い狂いたい。その後は頭を冷やし何事もなかったように日常を。
アナグラム詩/いろは歌(仮名46音)

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25

舟は来る

魂の本流
焼き貫かれても
背へ笑み留めおけ
即ちそろへ(揃え)
朝を呼び込む
舟は来る

たましいのほんりゅう
やきつらぬかれても
せにえみとめおけ
すなわちそろへ
あさをよびこむ
ふねはくる

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ギリギリを超えた先で笑っていられるか。もしかしたらそこに何かあるのかもしれない。
アナグラム詩/いろは歌(仮名46音)

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20

煙って寝る

その眼が金色を宿すなら
小町へ征く吠えた陽射しに
見ぬふり合わせ俺はもう
煙って寝るよ

そのめがきんいろをやどすなら
こまちへゆくほえたひざしに
みぬふりあわせおれはもう
けむってねるよ

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何かを誰かに託して休みたくなる瞬間も時々ある。文章形式で書いたら案外しっくりきたかもしれない。
アナグラム詩/いろは歌(仮名46音)

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