いろはうた
【いろはにほへと〜】=色は匂えど〜
いろは歌に脱帽です。
作者は不明
四七音すべてが重複することなく散りばめられ
一つの句として詠みとける人智を超えたもの
この頃、ひらがなはまだ存在していない
清濁は前後の言葉から読み取り判断されていた。
漢字は個々の意味をもたず当て字として使用された。
七文字ずつ書かれた行の最後の文字を
続けて読むと
「とかなくてしす」
咎(罪)なくて死す(とがなくてしす)
罪もないのに死罪となる の意味
つまり、無実の罪で死罪になった人の訴えが隠されている。
権力者に不都合な資料は歴史から抹消されてきた時代を生き抜き、牢屋の中で書かれたこの句は
巧みさからそれを逃れ、
現代の私たちへ光をそそいでいる
いろはにほへと 色は匂えど
ちりぬるを 散りぬるを
わかよたれそ 我が世誰そ
つねならむ 常ならむ
うゐのおくやま うゐの奥山
けふこえて 今日超えて
あさきゆめみし 浅き夢みし
ゑひもせす 酔いもせず
華色は香るが散りゆくのを見ていると
この世は常に誰のものでもないことを知る
苦しみの山を超えた今
朝方見た浅い夢に酔うこともない
↑
あくまでも作者の心中を感じながら得た私の解釈です(他の訳を知りたい方はぜひお調べ下さい。この歌のとりこになります♪)
ここからは作者殿へ伝えたい私の想いです✳︎
でもあなたは志に乱舞してきた
酔いしれる喜びをも知っている
だからこそ
今生きながら、死を前に
この句を詠まれることは
あなたが人間として
どんなに素晴らしい魂であったかを物語っている
この句は宇宙の叡智そのもの
あなたは他に類を見ない叡智あるゆえに
権力者に恐れられ
罪もないのに殺されてしまう
「どんな状況であれ
平静の中で 他を想い
今できることをただすること
それが悟りであり
人間という生き物の
強烈な美しさでもある」
私はあなたの句からこのことを学びました。
現代に生きるわたしたちへ
光を放ちつづけるものとして
あなたは生き続けています
感謝