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1956年、愛知県刈谷市生まれ。名古屋大学中退。豊明市在住の男です。2年前印刷会社を定…

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1956年、愛知県刈谷市生まれ。名古屋大学中退。豊明市在住の男です。2年前印刷会社を定年退職して、毎日家の中で過ごしています。自分が勉強、経験してきたことを、自分なりの方法でまとめたものを発表する場としてnoteさんを選びました。これからも書き続けていくつもりです。血液型A。

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  • ★座標軸1~11完+続17編

    なぜタイトルに「座標軸」とつけたかの説明です。

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    エッセイを集めました。

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    映画の感想、あるいは映画に関連した記事を集めました。

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    読書感想文を集めました。

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    芥川関係の記事を集めてみました。この写真の芥川はとても優しい目をしているから❤です。

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★こころのプロムナード4/26更新!古い記事も読んでね。掘出し物あるよ!

★軍歌を歌う少女 ★AB型の出番です! ★母の耳たぶの子守歌 ★古き良き、永遠の友よ ★血液型で読み解く芥川の『羅生門』 

    • 続・座標軸 小泉劇場編

       小泉純一郎が総理大臣になったのは、バブルがはじけて10年後の2001(平成13)年だった。その間、1995(平成7)年の阪神淡路大震災をはさんで、自民党の下野、政権奪回があったが、失われた10年はいまだ取り返せないままだった。しびれを切らせた小泉は「自民党をぶっ壊す」と息巻いた。小泉は森派(安倍派)で、競争原理を取り入れた小さい政府を目指すアメリカ寄りの政権だった。小泉がぶっ壊すといったのは、大きい政府を続けて、バブル崩壊後もなかなか変わろうとしない左派政権だった。  郵政

      • 続・座標軸 バブル崩壊編

         前回のバブル経済の図を見ていて思った。A領域の上の方を除いて、ほぼ全域に斜線が引かれている。これは私の考えるほぼ理想の状態なのか?と思った。偏りなく国全体に活力が満ちている。確かにバブルが崩壊するまでは、いいことの方が多かったのかもしれない。何しろ、日本中にお金があり余っていたのだから。「何やっても食っていける時代」という言葉を聞いたことがある。高度成長の果てに辿り着いた経済上の楽園だったのかもしれない。  しかしそれは大幅な金融緩和と投機によって水増しされた充実であり、砂

        • 続・座標軸 バブル経済編

           日本経済にその悪名を残すバブル経済の座標軸への落とし込みにいよいよ挑戦してみようと思う。(以下の記述はいろんな文献を参考にしたものであるが、最終的には私の頭の中でこねくり回したものなので、事実の誤認や齟齬があるものとして、お読みいただきたい)  一言で言ってしまえば、金余りである。実体経済に対してお金が多すぎた。なぜ多くなってしまったのか、が問題である。  自動車や半導体の製造業がすこぶる好調だった。アメリカに対して大幅な黒字が続いていた。アメリカからも何とかしてくれと要望

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          続・座標軸 B型総理大臣 田中角栄編

           田中角栄ほど評価の分かれる政治家も珍しいのではないか。私に言わせれば、典型的なB型的政治家ということになる。本人の血液型もB型である。(安倍晋三もB型だが、B型の総理大臣は少ない)ここで私のいう「B型的」というのは、「社会主義的」という言葉とほぼ同義だと思ってもらっていい。  1959(昭和39)年の東京オリンピックと1970(昭和45)年の大阪万博を成功裏に収めた日本に、試練が待っていた。1971年のニクソンショックと1973年のオイルショックという2つの外圧である。為替

          続・座標軸 B型総理大臣 田中角栄編

          続・座標軸 自由編

           下の図は「青春編」で使った図である。どこへ行って何をしようが、自由、いかにも青春といった感じである。しかし、この「自由」というのがなかなか難しい。下の図は意識的に上向きの矢印を使ったが、下向きの矢印になることもあり得る。「堕落」の自由である。あるいは「迷走」の自由というのもあるだろう。  それに対して、下の図は、戦中の日本を表した図だが、AとOの間に厚い壁がある。A領域以外で生きることが許されなかった時代である。いかにも不自由である。しかし、迷うこともない。堕落はもちろん

          続・座標軸 自由編

          続・座標軸 『明暗』の時代の国の形

           国の形というマクロ的な話をしたかと思えば、『明暗』のようなミクロ的な話をしたので、話がわかりにくくなってしまったかもしれないと思い、『明暗』が書かれた時代、つまり第一次世界大戦期の日本の国の形を描いてみたい。これでふたつのテーマがドッキングするのではないか。  明治維新後の日本は、基本的には天皇制のA型的国家ではあったが、何しろ、長い鎖国の後なので、O型的要素が特に欠けていた。政治の民主化、産業の機械化、軍隊の近代化、教育の近代化・・・。欧米に追いつけ追い越せで一生懸命O

          続・座標軸 『明暗』の時代の国の形

          続・座標軸 幣原外交編

           戦前の日本において欠けていたO型領域、B型領域を一生懸命埋めようと努力した政治家がいた。幣原喜重郎(しではらきじゅうろう)である。第一次世界大戦後に外務大臣を長くつとめ、いわゆる「幣原外交」と呼ばれる平和的国際協調外交を展開した。中華民国の不平等条約解消に協力したり、中華民国への内政不干渉を提言したり、あるいは、欧米列強と軍縮条約を結んだりした。しかしそれはまた、「軟弱外交」とそしられ、日本軍部の反感を招くことにもなった。軍部の態度を硬化させ、戦争への道をかえって加速させる

          続・座標軸 幣原外交編

          続・座標軸 夏目漱石『明暗』追加編

           続・座標軸 夏目漱石『明暗』編で書き忘れたというより、書き足したいことができたので、別記事として書くことにする。  先の記事では、主に登場人物について書いたが、「お金」、「物」に視点を当てて見ると、また違った風景が見えてくる。この小説には「津田の痔の手術代」というお金、「津田家の生活費」というお金、「小林への餞別」というお金・・・とお金の問題が随所に出てくる。そして「物」としては津田の古くなった「外套」がかなり重要な役割を持って登場する。これらの「お金」や「物」が上流階級~

          続・座標軸 夏目漱石『明暗』追加編

          続・座標軸 国の形編

           座標軸を使って国の形を表現するという無謀なことに挑戦してみたい。  太平洋戦争中(1941~1945年)の日本は、以前にも述べたことがあるが、A型に偏ったいびつな形をしている。図の斜線部分が国の実体で、空白部分は、国が機能しない部分である。OとBの部分に空白が多い。空白部分は、言わば、実のないスカスカの部分なので、理解能力も持ち合わせない国の弱点であるわけだが、実際は逆で、空白部分は必要のない部分、もっと言えば、有害な部分だから、切り捨てたんだと開き直る始末。そういう国が

          続・座標軸 国の形編

          続・座標軸 夏目漱石『明暗』編

           最初にお断りしておくが、『明暗』は漱石の遺作であり、未完の長編である。私はそれを完読はしていない。ところどころ拾い読みをしただけである。しかし、上の座標面の内容はそんなに間違ってはいないと思う。完読していなくても図は書ける。むしろ読みながら書き込んでいくための図なのである。この図は、あくまでも私の個人的な読書のために作ったものであるが、私が以前からしつこく座標軸の記事を書き続ける理由のひとつとして、私の記事を読んでくださる方の勉強のお役に立つのではないかという思いから、この

          続・座標軸 夏目漱石『明暗』編

          続・座標軸 士農工商編

           今回は極めて単純である。江戸時代の身分制度「士農工商」を座標面に落とし込んでみたい。縦に上から順番に「士」、「農」、「工」、「商」と積んであるイメージの図をそのまま、右に倒せばよい。ただ、「士」と「農」だけは同じA型のフィールドに入れる。「士」を上に書いて「農」を支配する感じにする。  日本人は基本的に農耕民族であり、日本人の性格≒A型の性格≒農耕民族の性格と私は考える。武士は本来、戦闘集団であるから、Aではなく、Oに入れるべきであるが、江戸時代の武士は官僚化して、A型的性

          続・座標軸 士農工商編

          続・座標軸 抒情歌~失われたものへの想い~(改題)

           「抒情歌」という言葉ある。私の好きなジャンルだということはわかっているが、その定義がよくわからない。そのよくわからないものを例の座標軸で表現しようという無謀な試みをしてみた。  「抒情」と似た雰囲気を持った言葉がいくつかある。「感傷」「郷愁」「哀愁」「旅愁」・・・。それらとも比較しながら、「抒情歌」の意味を紐解いてみたいと思う。  さだまさしや松山千春の歌をさして、「抒情派フォーク」と呼んでいた時があった。なんとなく理解できていた。それまでのメッセージ性、あるいは政治色が強

          続・座標軸 抒情歌~失われたものへの想い~(改題)

          続・座標軸 戦争編 

           戦争の原因はいろいろある。王位継承戦争、宗教戦争、革命戦争、独立戦争、植民地獲得戦争・・・。  いずれにしても、自国の主権の及ぶ範囲を広げるのが目的と言えば、当たらずとも遠からずと言えるのではないか。  明治維新以降の日本を例に取れば、戦争のたびに、日本の領土を着実に広げている。台湾、朝鮮、太平洋諸島、満州・・・。    これを座標軸で表現するとどうなるか。昭和初期の日本はA型一辺倒の偏った社会であったことは以前話した。それにO型である、太平洋諸島を加え、B型である台湾、

          続・座標軸 戦争編 

          続・座標軸 恋愛編

           青春編に続けて恋愛編といきたい。青春編が外へのダイナミズムと定義したのに対して、恋愛は内へのエロティシズムと定義したい。人を好きになれば、どうしてもそこに肉体的な欲望が発生する。そしてそれはエスカレートしていく。手を握れば、次は唇・・・といったように。この、もっと、もっと、(体の内側へ)という感じをエロティシズムという言葉で表現した。もちろん恋愛はそれだけでは収まらない。独占欲(被独占欲)、支配欲(被支配欲)・・といった精神的な働きも関係してくる。いずれにしても、それらは個

          続・座標軸 恋愛編

          続・座標軸 青春編

           青春を座標軸を使って説明してみようと思う。  人は生まれて、成長するにつれて、親の手を離れ、家庭を出て、学校に通い、会社に就職する。さらに広く世界に羽ばたいていくこともある。そのように、生まれた場所から、外へ外へと飛び出していくダイナミズム、その一番充実した時期を青春と呼ぶ。それが私の「青春」の定義だ。  これを座標軸で表現すると、とにかく上に向かって進んでいくことだ。A型的人間だからといって、A型のフィールドに限定する必要はない。O型や、B型のフィールドに飛び出したってか

          続・座標軸 青春編