読書感想文 『蜘蛛の糸』が切れる時
カンダタは血の池地獄で絶望していた。そこへ、一条の希望の光が差し込んできた。極楽から1本の蜘蛛の糸が垂れてきたのである。なぜかは知らぬ。(助かるかもしれない)カンダタはその蜘蛛の糸に飛びついた。カンダタの頭の中には自分のことしかなかった。(助かるかもしれない、助かるかもしれない。いや、何としても助かるんだ。こんな地獄から抜け出してやる・・・)地獄にはもちろん、カンダタのほかにもたくさんの罪人が、絶望の淵をさまよっていた。そしてカンダタと同じように地獄から抜け出したいと考えて