ビジホのはりやまさん

舞台映画キロクを気まぐれで書いています。東京で脚本、演出をしてきました。 ‪(🦆@ha…

ビジホのはりやまさん

舞台映画キロクを気まぐれで書いています。東京で脚本、演出をしてきました。 ‪(🦆@harima_aoi_ )

記事一覧

『ムーランルージュ!』

8/3日 18:00〜 @帝国劇場 甲斐×平原ペアのステを観劇しました。 Twitt、、、Xで時々流れてくる、真っ赤な舞台写真に度肝を抜かれて、急遽チケットを取った次第。なお、…

『福岡学生演劇祭2023』

8/13日 @ぽんプラザホール ABCブロックを通しで観劇。 全部で9団体💦 集中力の限界を感じました(自業自得) 各団体の感想を思うがままに書いてゆきます。 紙アンケート…

『CLOSE』

7/17日 11:50〜 @KBCシネマ 第75回カンヌ国際映画祭において、「観客が最も泣いた映画」と称された作品。とのこと。 その謳い文句に誘われて、映画館へと足を運ぶことに…

『リバー、流れないでよ』

7/21日 13:20〜 @kino cinéma天神 ヨーロッパ企画が手掛ける長編映画、第二弾。 2分ワンカットが延々繰り返されるとかいう、超短時間ループもの。果たして2分で何をど…

『君たちはどう生きるか』

7/15日  13:35〜@ユナイテッドシネマ福岡ももち 引退するする詐欺師として著名な、 日本アニメ界の巨匠、宮崎駿の最新作を観てきました。 メディア露出を意図的に控えて…

創像工房 in front of.『俺たちは志士じゃない』

7/1 マチネ@日吉 塾生会館 毎年恒例、新人公演の季節☀️ これを境に、梅雨から夏へと切り替わる感じ 観劇後のアンケートを盛大に手抜きしてきたので、「追い感想」をば…

劇団四季『アナと雪の女王』

7/1 マチネ@四季劇場 春 これまでタイミングが合わずに断念してきましたが、開幕から遅れること2年、遂に鑑賞できることに! 7月ということで、現実では夏シーズン到来で…

『FACTORY GIRLS』

6/24マチネ@キャナルシティ劇場 3年前に赤坂ACTシアターにて観劇。 まさか同じ作品を、今度は福岡で観ることになるとは思いもしませんでした! 客席は、全体の6,7割が埋…

根本宗子『宝飾時計』

2023/2月 九州大陸になんとあの「ねもしゅー」がやって来たので、もはや惰性で観に行きました! 鳥栖ならそれほど混まない説。は早々に破壊されまして、思いっきり満員…

『非常宣言』

パニック映画で映画初め。 2023年は、この映画のように乱高下激動の年になる予感がする。 1/6公開ということで、今回はネタバレのないコメントだ〜〜! ただただドキドキ…

『ラーゲリより愛を込めて』

私の曽祖父の兄弟は、シベリアに抑留されていたそうです(実話) 極寒と飢えで体重が半分近くになり、くしゃみが即座に凍る世界だったと(親伝に)聞いて、酷く衝撃を受け…

マギー•マラン『May B』

初演は40年以上前、振付家マギー•マランによる舞台。日本では9年ぶりの公演とのこと。 ダンス鑑賞初心者。果たして、充実した時間が過ごせるのか。やや不安。 コンテン…

『すずめの戸締まり』

封切りから遅れること1週間、新海おじさんの『すずめの戸締まり』を鑑賞。真っ先に思ったのは、 新海誠は創作界の禁忌を破った、ということ。 以下、ネタバレでしかあり…

劇団二進数「脇役人生の転機」

一-誰もが主人公になれるけど、それは必ずしも輝かしい人生とは限らない。 あらすじを見て、どんな輝かしい人が出てくるのか?と想いを巡らせていた。ところがどっこい、…

『余命10年』

外国人は、桜を見ると何を感じるのだろう。 ーーーーーーーーーー 作品の頭からお尻まで、一貫して登場する桜。 春は出逢いと別れの季節。過去を振り返ると、桜の登場す…

目覚めたら大したことない

考えていること、想っていることを文字化する。 文字は意思伝達手段の一である。人間として生活している以上、これは、ほぼ毎日おこなうことになる。デジタル化社会の中で…

『ムーランルージュ!』

『ムーランルージュ!』

8/3日 18:00〜 @帝国劇場

甲斐×平原ペアのステを観劇しました。

Twitt、、、Xで時々流れてくる、真っ赤な舞台写真に度肝を抜かれて、急遽チケットを取った次第。なお、井上芳雄回は既に満員御礼でした。

以下、遅ればせながら感想を書きます。

舞台空間

嗚呼。

噂には聞いていたものの、本当に凄い舞台でした。劇場空間の作り込みが尋常じゃないです。花道に風車とゾウが建ってるのはやばくな

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『福岡学生演劇祭2023』

『福岡学生演劇祭2023』

8/13日 @ぽんプラザホール
ABCブロックを通しで観劇。

全部で9団体💦
集中力の限界を感じました(自業自得)

各団体の感想を思うがままに書いてゆきます。
紙アンケートと重複する内容もあるかと思いますが、ご容赦下さい。

また、当方、当地の学生演劇団体に詳しく無い為、団体事情等を汲み取れていない点もご勘弁ください。

AブロックA1 まいにゅーぎあ『いつかの電話』

何かしらの実体験に基

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『CLOSE』

『CLOSE』

7/17日 11:50〜
@KBCシネマ

第75回カンヌ国際映画祭において、「観客が最も泣いた映画」と称された作品。とのこと。

その謳い文句に誘われて、映画館へと足を運ぶことに。因みに、天神のKBCシネマは初上陸。

うーーん。
正直な所、個人的にはあまりハマらずに終わってしまいました。

正確には、前半は前のめりで観ることができた一方、後半は予想を超えるものが出て来ず、集中が途切れてしまった

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『リバー、流れないでよ』

『リバー、流れないでよ』

7/21日 13:20〜
@kino cinéma天神

ヨーロッパ企画が手掛ける長編映画、第二弾。

2分ワンカットが延々繰り返されるとかいう、超短時間ループもの。果たして2分で何をどう描くつもりなんや!!

【まだまだ公開中。全演劇人にオススメしたい!
っつーわけで、ネタバレビューは控えます】

【安心してスクロールしてくれよな!!】

とってもとっても面白かった。

深い考察とか、そういう類

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『君たちはどう生きるか』

『君たちはどう生きるか』

7/15日 
13:35〜@ユナイテッドシネマ福岡ももち

引退するする詐欺師として著名な、
日本アニメ界の巨匠、宮崎駿の最新作を観てきました。

メディア露出を意図的に控えていただけに、期待感が異常なほど高まっていたのでしょうか。SNS上のレビューでは、賛否両論あれど、やや批判的なコメントが多いようにみえます。

確かに、老若男女が楽しめるエンターテイメント活劇だけを期待して観にいくと、イマイチ

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創像工房 in front of.『俺たちは志士じゃない』

創像工房 in front of.『俺たちは志士じゃない』

7/1 マチネ@日吉 塾生会館

毎年恒例、新人公演の季節☀️
これを境に、梅雨から夏へと切り替わる感じ

観劇後のアンケートを盛大に手抜きしてきたので、「追い感想」をば。

【脚色など】

120分尺。
楽日なので多少伸びるかな?と思ったけれど、時間通りでびっくり。

当方、恥ずかしながら原作に触れたことがなく、事前情報なしでの観劇でしたが、わかりやすい物語でした。

「間違えられる」という設定

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劇団四季『アナと雪の女王』

劇団四季『アナと雪の女王』

7/1 マチネ@四季劇場 春

これまでタイミングが合わずに断念してきましたが、開幕から遅れること2年、遂に鑑賞できることに!

7月ということで、現実では夏シーズン到来ですけれども、銀世界へと特攻⛄️

【劇場空間的な】

客席は、1Fでは殆ど満席。2FではC席除く後方ブロックに空席がありつつも、全体としては7割くらい埋まっている印象。ファミリー多め。

緞帳(というか紗幕)にはデカデカとタイト

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『FACTORY GIRLS』

『FACTORY GIRLS』

6/24マチネ@キャナルシティ劇場

3年前に赤坂ACTシアターにて観劇。
まさか同じ作品を、今度は福岡で観ることになるとは思いもしませんでした!

客席は、全体の6,7割が埋まっているかな?という印象。前方S席であっても、ちらほらと空席が。

博多座に持ってくる作品とは、やはり、集客力の差を感じました。これが地方公演の現実なのだろうか…。キャストもそれなりに贅沢なのに、なんだか勿体無いなと。

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根本宗子『宝飾時計』

根本宗子『宝飾時計』

2023/2月

九州大陸になんとあの「ねもしゅー」がやって来たので、もはや惰性で観に行きました!

鳥栖ならそれほど混まない説。は早々に破壊されまして、思いっきり満員御礼状態。会場がパンパン。

東京、大阪、からの佐賀なので、盛大にネタバレする方針で。感想をば。

精一杯ぶり根本宗子。

本当、上手いこと展開されていくな…というのが観劇後の第一印象。

ストレートプレイを2幕構成(※時間もぴった

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『非常宣言』

『非常宣言』

パニック映画で映画初め。
2023年は、この映画のように乱高下激動の年になる予感がする。

1/6公開ということで、今回はネタバレのないコメントだ〜〜!

ただただドキドキを求めている方、是非ともご覧頂きたい。

そして、正月気分の抜けない方、是非ともご覧いただきたい。

疲労感でいっぱいになるくらいに、激動の展開が詰まっている!パニック映画あるあるで埋め尽くされていて、その点、飽きることはない!

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『ラーゲリより愛を込めて』

『ラーゲリより愛を込めて』

私の曽祖父の兄弟は、シベリアに抑留されていたそうです(実話)

極寒と飢えで体重が半分近くになり、くしゃみが即座に凍る世界だったと(親伝に)聞いて、酷く衝撃を受けました。

そんな、戦後のソビエト連邦が舞台の映画🎬

いつものごとく、ネタバレに溢れた感想文のはじまりはじまり

結論から申し上げますと、泣きすぎて過呼吸になりました笑笑笑笑笑

なんだろう、事前のPRで感動を押し売ってくる映画って、

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マギー•マラン『May B』

マギー•マラン『May B』

初演は40年以上前、振付家マギー•マランによる舞台。日本では9年ぶりの公演とのこと。

ダンス鑑賞初心者。果たして、充実した時間が過ごせるのか。やや不安。

コンテンポラリーダンスと演劇の境目のような作品。ほぼ全てがノンバーバル。たまに発話されるのはフランス語なので、「ことば」としてではなく、「音」として耳に入ってくる。

人間の発する音というのが、七変化するのが興味深かった。俳優から出る音が奇妙

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『すずめの戸締まり』

『すずめの戸締まり』

封切りから遅れること1週間、新海おじさんの『すずめの戸締まり』を鑑賞。真っ先に思ったのは、

新海誠は創作界の禁忌を破った、ということ。

以下、ネタバレでしかありません。悪しからず。ネタバレでしかありません。

予告動画を観た時、正直、違和感を抱いた。
「なんかめっちゃファンタジーに寄せるやん」って。毛色を変えてきたなって。率直にそう感じていた。

確かに、天気の子だって、君の名はだって、それ以

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劇団二進数「脇役人生の転機」

劇団二進数「脇役人生の転機」

一-誰もが主人公になれるけど、それは必ずしも輝かしい人生とは限らない。

あらすじを見て、どんな輝かしい人が出てくるのか?と想いを巡らせていた。ところがどっこい、この作品に出てくる人間は、全員が全員、息苦しさを抱えていた。

それでも、たぶん、人間切りとられ方次第と思う。どんな素晴らしい人でも、一歩間違えれば脇役へ成り下がるし、その逆も然り。

夜、酒、赤の他人。ディープさが露見するための3要素が

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『余命10年』

『余命10年』

外国人は、桜を見ると何を感じるのだろう。

ーーーーーーーーーー

作品の頭からお尻まで、一貫して登場する桜。

春は出逢いと別れの季節。過去を振り返ると、桜の登場する思い出がいくつもある。はじめて幼稚園へ行った日には、さくらの花びらをお土産に持って帰ってきたらしい。昔の自分、我ながら粋である。

映画館ではじめて出逢った登場人物たち。彼らそれぞれが「桜の紛れるカットとともに葛藤するさま」が、あた

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目覚めたら大したことない

目覚めたら大したことない

考えていること、想っていることを文字化する。

文字は意思伝達手段の一である。人間として生活している以上、これは、ほぼ毎日おこなうことになる。デジタル化社会の中でも決して逃れることはできない。

毎朝メールに返信をする。ラインで誰かとやりとりをする。メモをとる。何気ない日常に、この行為は散らばっている。目に見える文字でなくてもいい。いつもの会話でさえ、全て「文字化」によって成り立っている。文字化の

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