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マギー•マラン『May B』
初演は40年以上前、振付家マギー•マランによる舞台。日本では9年ぶりの公演とのこと。
ダンス鑑賞初心者。果たして、充実した時間が過ごせるのか。やや不安。
1980年代、新時代の旗手として熱狂的な人気を博し、今なお演劇・ダンスの両分野から高く評価されるマギー・マラン。彼女の名を一躍有名にした「May B」は1981年の初演当時ダンス界に大きな衝撃を与え、以降世界中で600公演を超えて上演され続けてきました。身体中を白く覆われた人物たちが集団でステップを踏み、笑い、叫ぶ…人生の果てに待ち受ける死、避けることのできない宿命を、異常なまでの迫力とコミカルな姿の中に描きます。
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コンテンポラリーダンスと演劇の境目のような作品。ほぼ全てがノンバーバル。たまに発話されるのはフランス語なので、「ことば」としてではなく、「音」として耳に入ってくる。
人間の発する音というのが、七変化するのが興味深かった。俳優から出る音が奇妙だった。本来、(言語でないので)直接的な意味を持たない「音」から、気持ちを感じられることに驚きがあった。
一体どうして、アーとかフォーとかから、喜怒哀楽が感じられるのだろう。この作品の役者さんたちに、「はぁっていうゲーム」をやってみてほしい。
余談
言語の起源について、鳴き声から始まったという仮説を思い出した。舞台作品ならではの原点回帰で、人間の動物的な側面を垣間見た。
また、ダンス公演特有の身体表現に目が吸い寄せられた。どうして、人間にこんな動きができるのか。まさに死者の動きと呼ぶに相応しい。
一方で、そこにばかり目がいってしまい、肝心の何を表しているかを曖昧に捉えてしまった。これからは、ダンス鑑賞おじさんスキルも高めてゆく。
これまで、ダンス作品を食わず嫌いしてきたことを後悔。また面白そうなものがあれば、是非行ってみたい。
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