ビジホのはりやまさん

舞台映画キロクを気まぐれで書いています。東京で脚本、演出をしてきました。 ‪(🦆@ha…

ビジホのはりやまさん

舞台映画キロクを気まぐれで書いています。東京で脚本、演出をしてきました。 ‪(🦆@harima_aoi_ )

最近の記事

『ムーランルージュ!』

8/3日 18:00〜 @帝国劇場 甲斐×平原ペアのステを観劇しました。 Twitt、、、Xで時々流れてくる、真っ赤な舞台写真に度肝を抜かれて、急遽チケットを取った次第。なお、井上芳雄回は既に満員御礼でした。 以下、遅ればせながら感想を書きます。 舞台空間 嗚呼。 噂には聞いていたものの、本当に凄い舞台でした。劇場空間の作り込みが尋常じゃないです。花道に風車とゾウが建ってるのはやばくない…? 場内は本当に真っ赤で笑いました。上手のゾウ当てを除いて、全灯体が「赤」

    • 『福岡学生演劇祭2023』

      8/13日 @ぽんプラザホール ABCブロックを通しで観劇。 全部で9団体💦 集中力の限界を感じました(自業自得) 各団体の感想を思うがままに書いてゆきます。 紙アンケートと重複する内容もあるかと思いますが、ご容赦下さい。 また、当方、当地の学生演劇団体に詳しく無い為、団体事情等を汲み取れていない点もご勘弁ください。 AブロックA1 まいにゅーぎあ『いつかの電話』 何かしらの実体験に基づいて書かれた作品のように感じられました。 家族という「決められた、逃れられない

      • 『CLOSE』

        7/17日 11:50〜 @KBCシネマ 第75回カンヌ国際映画祭において、「観客が最も泣いた映画」と称された作品。とのこと。 その謳い文句に誘われて、映画館へと足を運ぶことに。因みに、天神のKBCシネマは初上陸。 うーーん。 正直な所、個人的にはあまりハマらずに終わってしまいました。 正確には、前半は前のめりで観ることができた一方、後半は予想を超えるものが出て来ず、集中が途切れてしまったなと……。 もっとも、自分自身の共感力不足は否めません。たまたまこうした経験の

        • 『リバー、流れないでよ』

          7/21日 13:20〜 @kino cinéma天神 ヨーロッパ企画が手掛ける長編映画、第二弾。 2分ワンカットが延々繰り返されるとかいう、超短時間ループもの。果たして2分で何をどう描くつもりなんや!! 【まだまだ公開中。全演劇人にオススメしたい! っつーわけで、ネタバレビューは控えます】 【安心してスクロールしてくれよな!!】 とってもとっても面白かった。 深い考察とか、そういう類は例のジブリに一旦お任せするとして。 こちらは誰でもラフに観られる感じ!文字通り

        『ムーランルージュ!』

          『君たちはどう生きるか』

          7/15日  13:35〜@ユナイテッドシネマ福岡ももち 引退するする詐欺師として著名な、 日本アニメ界の巨匠、宮崎駿の最新作を観てきました。 メディア露出を意図的に控えていただけに、期待感が異常なほど高まっていたのでしょうか。SNS上のレビューでは、賛否両論あれど、やや批判的なコメントが多いようにみえます。 確かに、老若男女が楽しめるエンターテイメント活劇だけを期待して観にいくと、イマイチおもんないのかもしれません。 しかし、少なくとも私にとっては、有意義な2時間でし

          『君たちはどう生きるか』

          創像工房 in front of.『俺たちは志士じゃない』

          7/1 マチネ@日吉 塾生会館 毎年恒例、新人公演の季節☀️ これを境に、梅雨から夏へと切り替わる感じ 観劇後のアンケートを盛大に手抜きしてきたので、「追い感想」をば。 【脚色など】 120分尺。 楽日なので多少伸びるかな?と思ったけれど、時間通りでびっくり。 当方、恥ずかしながら原作に触れたことがなく、事前情報なしでの観劇でしたが、わかりやすい物語でした。 「間違えられる」という設定そのものがキャッチーというのはあれど、要点を押さえた脚色となっていた点が大きいの

          創像工房 in front of.『俺たちは志士じゃない』

          劇団四季『アナと雪の女王』

          7/1 マチネ@四季劇場 春 これまでタイミングが合わずに断念してきましたが、開幕から遅れること2年、遂に鑑賞できることに! 7月ということで、現実では夏シーズン到来ですけれども、銀世界へと特攻⛄️ 【劇場空間的な】 客席は、1Fでは殆ど満席。2FではC席除く後方ブロックに空席がありつつも、全体としては7割くらい埋まっている印象。ファミリー多め。 緞帳(というか紗幕)にはデカデカとタイトルが。プロセニアムアーチの額縁感も合わさって、まるで巨大な紙芝居のよう。 そして

          劇団四季『アナと雪の女王』

          『FACTORY GIRLS』

          6/24マチネ@キャナルシティ劇場 3年前に赤坂ACTシアターにて観劇。 まさか同じ作品を、今度は福岡で観ることになるとは思いもしませんでした! 客席は、全体の6,7割が埋まっているかな?という印象。前方S席であっても、ちらほらと空席が。 博多座に持ってくる作品とは、やはり、集客力の差を感じました。これが地方公演の現実なのだろうか…。キャストもそれなりに贅沢なのに、なんだか勿体無いなと。 【レビュー】 柚希礼音とソニンのコンビネーションがよかったです。(実は正直、個人

          根本宗子『宝飾時計』

          2023/2月 九州大陸になんとあの「ねもしゅー」がやって来たので、もはや惰性で観に行きました! 鳥栖ならそれほど混まない説。は早々に破壊されまして、思いっきり満員御礼状態。会場がパンパン。 東京、大阪、からの佐賀なので、盛大にネタバレする方針で。感想をば。 精一杯ぶり根本宗子。 本当、上手いこと展開されていくな…というのが観劇後の第一印象。 ストレートプレイを2幕構成(※時間もぴったり半々)に落とし込むのは、めちゃくちゃに難しいはずなのに! 1幕は笑いも交えつ

          根本宗子『宝飾時計』

          『非常宣言』

          パニック映画で映画初め。 2023年は、この映画のように乱高下激動の年になる予感がする。 1/6公開ということで、今回はネタバレのないコメントだ〜〜! ただただドキドキを求めている方、是非ともご覧頂きたい。 そして、正月気分の抜けない方、是非ともご覧いただきたい。 疲労感でいっぱいになるくらいに、激動の展開が詰まっている!パニック映画あるあるで埋め尽くされていて、その点、飽きることはない!なんか起きてなんとかなったら、すぐ次に行く!まるで、パニックの宝石箱や〜💍 細

          『ラーゲリより愛を込めて』

          私の曽祖父の兄弟は、シベリアに抑留されていたそうです(実話) 極寒と飢えで体重が半分近くになり、くしゃみが即座に凍る世界だったと(親伝に)聞いて、酷く衝撃を受けました。 そんな、戦後のソビエト連邦が舞台の映画🎬 いつものごとく、ネタバレに溢れた感想文のはじまりはじまり 結論から申し上げますと、泣きすぎて過呼吸になりました笑笑笑笑笑 なんだろう、事前のPRで感動を押し売ってくる映画って、ある程度身構えてみてしまうことが多く。予想をしながら、冷静に観続けてしまい、乗れず

          『ラーゲリより愛を込めて』

          マギー•マラン『May B』

          初演は40年以上前、振付家マギー•マランによる舞台。日本では9年ぶりの公演とのこと。 ダンス鑑賞初心者。果たして、充実した時間が過ごせるのか。やや不安。 コンテンポラリーダンスと演劇の境目のような作品。ほぼ全てがノンバーバル。たまに発話されるのはフランス語なので、「ことば」としてではなく、「音」として耳に入ってくる。 人間の発する音というのが、七変化するのが興味深かった。俳優から出る音が奇妙だった。本来、(言語でないので)直接的な意味を持たない「音」から、気持ちを感じら

          マギー•マラン『May B』

          『すずめの戸締まり』

          封切りから遅れること1週間、新海おじさんの『すずめの戸締まり』を鑑賞。真っ先に思ったのは、 新海誠は創作界の禁忌を破った、ということ。 以下、ネタバレでしかありません。悪しからず。ネタバレでしかありません。 予告動画を観た時、正直、違和感を抱いた。 「なんかめっちゃファンタジーに寄せるやん」って。毛色を変えてきたなって。率直にそう感じていた。 確かに、天気の子だって、君の名はだって、それ以前の作品だって、超自然的な描写はある。それらがファンタジーじゃないとは言わないけ

          『すずめの戸締まり』

          劇団二進数「脇役人生の転機」

          一-誰もが主人公になれるけど、それは必ずしも輝かしい人生とは限らない。 あらすじを見て、どんな輝かしい人が出てくるのか?と想いを巡らせていた。ところがどっこい、この作品に出てくる人間は、全員が全員、息苦しさを抱えていた。 それでも、たぶん、人間切りとられ方次第と思う。どんな素晴らしい人でも、一歩間違えれば脇役へ成り下がるし、その逆も然り。 夜、酒、赤の他人。ディープさが露見するための3要素が揃った場所。 それが、Bar "脇役人生"だった。 会話のリズム感とテンポが良

          劇団二進数「脇役人生の転機」

          『余命10年』

          外国人は、桜を見ると何を感じるのだろう。 ーーーーーーーーーー 作品の頭からお尻まで、一貫して登場する桜。 春は出逢いと別れの季節。過去を振り返ると、桜の登場する思い出がいくつもある。はじめて幼稚園へ行った日には、さくらの花びらをお土産に持って帰ってきたらしい。昔の自分、我ながら粋である。 映画館ではじめて出逢った登場人物たち。彼らそれぞれが「桜の紛れるカットとともに葛藤するさま」が、あたかも自分ごとのように思える。桜に呼び戻される、あたたかくキラキラとした記憶。反対

          目覚めたら大したことない

          考えていること、想っていることを文字化する。 文字は意思伝達手段の一である。人間として生活している以上、これは、ほぼ毎日おこなうことになる。デジタル化社会の中でも決して逃れることはできない。 毎朝メールに返信をする。ラインで誰かとやりとりをする。メモをとる。何気ない日常に、この行為は散らばっている。目に見える文字でなくてもいい。いつもの会話でさえ、全て「文字化」によって成り立っている。文字化のキャッチボールである。 私にとって、たいていの文字化は、夜の方がうまくいく。

          目覚めたら大したことない