記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

『ラーゲリより愛を込めて』

私の曽祖父の兄弟は、シベリアに抑留されていたそうです(実話)

極寒と飢えで体重が半分近くになり、くしゃみが即座に凍る世界だったと(親伝に)聞いて、酷く衝撃を受けました。

そんな、戦後のソビエト連邦が舞台の映画🎬

いつものごとく、ネタバレに溢れた感想文のはじまりはじまり



結論から申し上げますと、泣きすぎて過呼吸になりました笑笑笑笑笑

なんだろう、事前のPRで感動を押し売ってくる映画って、ある程度身構えてみてしまうことが多く。予想をしながら、冷静に観続けてしまい、乗れずに終わる的な。

今作は、筋書きは至ってオーソドックスなんだと思います。多分。ぶっちゃけパワープレイ感動で、ストーリーの揺さぶられよりも、人情とかあつさとか想いとか。そういうものの強さからエンドレス涙タイム入りました。

道中で入る感動もあるけれど、やはりラストの4連続バコーーンがなかなかで。演技の攻め方が4種4様だから、感情のダブりが少なく、最後までチョコたっぷりでした。

あと、北川景子うますぎて草でした。こういう「会えない」モノって、会えないサイドのが演技が難しいことが多く。
会えない時間を、想像に想像して、演ってることが伝わってきました。あと所作がさ、一々練られてるのですよね。緻密でした!

ニノは、大病院から戻ってきた後の、ベッド上のシーンが好きでした。あざとくない程度にあざとい、のラインを突くのが上手だという印象です。(が、めっちゃ時々、あざとかったりする。そういう時は、ジャニーズのニノを感じます)
また、愛される主役だなと思いました。立ち居振る舞いが、カッコ良いけれどカッコ悪くて。愛された結晶が、最終シーンに詰まっている感じ。

演出面では、時の経過をふんわりと感じさせる描写がよきでした。知らないうちに、服の素材感が変わっていたり、物量が増えていたりして。背景を想像させられました。ひっそりと。

逆に気になったのは、山本の精神性。主張として「希望」を出していかなければならないのだと思いますが、言葉にされることが多いので、最後の方お腹いっぱいになりました。
恐らくですね、【2時間強の尺で、4人に明白かつ強い影響を与えようとすると、こうならざるを得ない】のだと考えます。アガペー目ではありますが、案外、戦場(戦後ですが!)ではああいう精神論で持ち堪えていたのかもしれません。あくまでフィクション的な目線!!!

あとはどうしてもツギハギさは否めないかも。これは映画である以上しょうがないっす恐らく。むしろ、もっと時間かかってもしょうがないボリューム感。
1時間15分〜45分あたりが、ながい!と感じる人がいると思われます。このあたりは、エピソードの膨らみが、「事象」ではなくて「人間関係」からくるので、飽きは来やすいです。

書けば書くほど原作が読みたくなりました。映画は大満足!ストレス溜まっている人は、涙活にオススメです!!!!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?