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常にどたばたシングルマザーの備忘録。CA時代の話、60ヵ国ほど訪れたいろんな国の話、そ…

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常にどたばたシングルマザーの備忘録。CA時代の話、60ヵ国ほど訪れたいろんな国の話、その他もろもろ。

記事一覧

そうだ、象使いになろう

タイで触れた象があまりにも愛らしくて、もっと触れ合える場所とかないのかなあと調べていた時に目に留まった、「象使いの免許取得」の文字。 あ、これやん、と思った。絶…

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1時間前
2

モロッコ強烈旅 マラケシュ編②

ノリで行ってしまったモロッコ旅の続編。 マラケシュ2日目は、少し足を伸ばしてマジョレル庭園へ。イヴ・サンローランが愛した庭園として有名な場所。 初日からハードな…

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1か月前
30

モロッコ強烈旅 マラケシュ編 ①

将来ボケたとしても、モロッコ旅行のことは絶対に忘れないと思う。 CA時代、弟みたいに可愛がっていたお友達と、たまたま4連休くらいのお休みがまるっとかぶったことがあ…

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1か月前
45

リスボンで最高なお散歩を

ポルトガルの首都、リスボン。 有給を取ってゆっくり行ったひとり旅の記録。 スペインから飛行機で2時間くらい。 ホテルに着くなり、荷物置いてすぐにお散歩へ。 もうと…

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3か月前
36

なににお金を使うのが幸せ?

とにかくいろんな場所に行きたくて、いろんなものが見たくて知りたくて、CAになった。 私はワクワクする時間と経験にお金を使いたい。 客室が死ぬほどカオスになるフライ…

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4か月前
17

カナダで出会ったクセ男

私には、忘れられない人がいる。 異性として好きになったとかじゃない。逆に、ものすごく恨みがあるわけでもない。 ただただ、癖が強くて存在が忘れられない。 カナダの…

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5か月前
20

CAあるある、モデルごっこ

CAになって、初めてのステイ先はシドニーだった。 トレーニングバッジが取れた状態での初めてのフライト。 右も左も分からない私にフライト中ものすごく優しくしてくれた…

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5か月前
14

季節感バグ男とボスニア・ヘルツェゴビナ

よく分からず行ってみたらめっちゃよかった国ランキング、上位5位に入るであろう国の備忘録。 フライトで行くことになったボスニア・ヘルツェゴビナ。 得体の知れない国…

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5か月前
17

飛行機事故について思うこと

今日だけは真面目に更新しようと思います。 1月2日の飛行機事故について。  もう客室乗務員の仕事から離れて5年以上が経つけど、あの仕事の経験があるという視点で思うこ…

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6か月前
43

北京で白目な大晦日

気づけば今年も今日で終わりということで、大晦日のお話。 数年前の12月31日、仕事で北京フライトが入った。人生で初めての中国。 初、中国。首都、北京。 来たからには…

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6か月前
12

トルコの気球で死にかける

アラサーに差し掛かりかけている年の夏、友達に誘われトルコ旅行へ。 最初の目的地はカッパドキア。 不思議な形をした岩だらけの、世界遺産になっている地方都市。 この…

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7か月前
71

アメリカでホームレスとお友達になったよ

アメリカに留学していた時。 要領がつかめてきた2学期目、私はExceptional people という授業を選択してみた。 直訳すると、“例外な、特別な人々"。 ざっくりしすぎてい…

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7か月前
17

インド人のナルシスト救世主

CA時代、ブラジルのサンパウロ線を担当した時の話。 飛行時間15時間ほどのドーハ→サンパウロ線の後にサンパウロに1泊、 翌日はサンパウロ→ブエノスアイレス→サンパウ…

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7か月前
22

カナダの田舎でブチ切れハイキング

カナダのニューブランズウィック州という場所で、農園に滞在していたときのこと。 (農業生活のはじまりはこちら) 農家に住み込み始めて数日後。 ジェシーがこんな事を言…

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8か月前
45

蚊はほんまに舐めたらあかん

蚊はこわいよ、っていうお話をいくつか。 まずCA時代、タイのプーケット線に乗務した時。 フライト後には大好きなタイ料理を食べて、ローカルビールを飲んでがっつり寝て…

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8か月前
12

突然のエディンバラ

客室乗務員にはスタンバイ、というスケジュールがある。  何らかの理由で乗務員の欠員が出た時、交代要員としてすぐに出社して乗務できるように待機するのがスタンバイ中…

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8か月前
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そうだ、象使いになろう

そうだ、象使いになろう

タイで触れた象があまりにも愛らしくて、もっと触れ合える場所とかないのかなあと調べていた時に目に留まった、「象使いの免許取得」の文字。

あ、これやん、と思った。絶対に取らないといけない気がした。

決めた。私、象使いになる。

ほんまに意味わからんからやめてほしい、という母の言葉を聞き流し、宿と飛行機だけを予約し1人でラオスへと向かった。

タイのバンコクで乗り継ぎ、ルアンパバーン空港へ。小さくて

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モロッコ強烈旅 マラケシュ編②

モロッコ強烈旅 マラケシュ編②

ノリで行ってしまったモロッコ旅の続編。

マラケシュ2日目は、少し足を伸ばしてマジョレル庭園へ。イヴ・サンローランが愛した庭園として有名な場所。

初日からハードなことが起こりすぎて、無事辿り着くのか不安になりながら出発。

たどり着くまでの道中、チャイナ!チャイナ!と声をかけられる。(ほぼ叫ばれている。)

スルーしたら石が飛んできた。

石でビビると思うなよ。こっちはすでに火投げられてんねんぞ

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モロッコ強烈旅 マラケシュ編 ①

モロッコ強烈旅 マラケシュ編 ①

将来ボケたとしても、モロッコ旅行のことは絶対に忘れないと思う。

CA時代、弟みたいに可愛がっていたお友達と、たまたま4連休くらいのお休みがまるっとかぶったことがあった。

どっかいこっか!という話になり、
「モロッコどうですか?」「いいよー!」
くらいのノリで決めた(決めてしまった)私たち。

モロッコで寝泊まりできる場所といえばホテルの他にも、リヤドと呼ばれる宿泊施設がたくさんある。

古い邸

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リスボンで最高なお散歩を

リスボンで最高なお散歩を

ポルトガルの首都、リスボン。
有給を取ってゆっくり行ったひとり旅の記録。

スペインから飛行機で2時間くらい。
ホテルに着くなり、荷物置いてすぐにお散歩へ。

もうとにかく、街が可愛い。
そこらじゅうの建物の色合いだけでワクワクできる。

ぼーっと歩いてるだけで満たされるくらい街が素敵。歩いてるだけで楽しい。迷子になっても全然イライラもしない、病的方向音痴にぴったり。

ふらっと海にも行けました。

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なににお金を使うのが幸せ?

なににお金を使うのが幸せ?

とにかくいろんな場所に行きたくて、いろんなものが見たくて知りたくて、CAになった。

私はワクワクする時間と経験にお金を使いたい。

客室が死ぬほどカオスになるフライトも、トイレがお祭り騒ぎになるフライトも、行き先の国でやりたいことがたくさんあるから頑張れていた。

一方で、やっとの思いで地球の裏側レベルに離れた国へ到着したようなフライトの後でも、

給料日前でお金キツイから出かけない。

今月ハ

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カナダで出会ったクセ男

カナダで出会ったクセ男

私には、忘れられない人がいる。

異性として好きになったとかじゃない。逆に、ものすごく恨みがあるわけでもない。

ただただ、癖が強くて存在が忘れられない。

カナダの農家で一緒に共同生活をしていた、カイという男。

(共同生活の序章はこちら。)

カイは私と同い年で、ファームステイをしながら生活をしていた。

なぜ母国で農家を渡り歩く生活をしているのかは分からない。

何者なのかも、家族がどこにい

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CAあるある、モデルごっこ

CAあるある、モデルごっこ

CAになって、初めてのステイ先はシドニーだった。

トレーニングバッジが取れた状態での初めてのフライト。
右も左も分からない私にフライト中ものすごく優しくしてくれたクルーのみんなと一緒にシドニーでお出かけすることに。

ここで私がCAになって最初にびっくりしたことが発生する。

突如始まる、モデルごっこ。

歩いていたら要所要所で撮影会が勃発する。
1つのスポットで毎回何十枚もお互いを撮り合うのだ

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季節感バグ男とボスニア・ヘルツェゴビナ

季節感バグ男とボスニア・ヘルツェゴビナ

よく分からず行ってみたらめっちゃよかった国ランキング、上位5位に入るであろう国の備忘録。

フライトで行くことになったボスニア・ヘルツェゴビナ。

得体の知れない国だったので、首都サラエボに着いたら他のクルーと一緒にとりあえず街に出てみることに。

待ち合わせの時間の少し前にロビーに降りる。
窓の外の雪景色が綺麗でぼーっと眺めてたら、インド人のクルー(男)がピッチピチ白タンクトップ1枚で現れた。な

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飛行機事故について思うこと

飛行機事故について思うこと

今日だけは真面目に更新しようと思います。
1月2日の飛行機事故について。 

もう客室乗務員の仕事から離れて5年以上が経つけど、あの仕事の経験があるという視点で思うことを少しここに残させてください。

昨日の事故、A350についてだけ言及すると、400人近い乗客、乗員が全員無事だった1番の要因は、間違いなくCAの力だと思う。

緊急脱出の時点で機体は炎上、脱出用スライドは使える場所と使えない場所が

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北京で白目な大晦日

北京で白目な大晦日

気づけば今年も今日で終わりということで、大晦日のお話。

数年前の12月31日、仕事で北京フライトが入った。人生で初めての中国。

初、中国。首都、北京。
来たからには万里の長城行っとかなあかんやろ、という使命感に駆られて、同じフライトで働いたクルー4人で一緒に行ってみることに。

その時の天気が、こちら。

今まで生きてきて、こんなん見たことない。

長時間フライトでの疲労、とにかく寒すぎる、と

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トルコの気球で死にかける

トルコの気球で死にかける

アラサーに差し掛かりかけている年の夏、友達に誘われトルコ旅行へ。

最初の目的地はカッパドキア。
不思議な形をした岩だらけの、世界遺産になっている地方都市。

この旅行であまりにもこの場所が気に入ってしまった私は、半年後に再びカッパドキアへ行くことにした。

(魅力を語りたいのは山々だけど、それを書き始めてしまうと死にかけエピソードに辿りつかないので今回は割愛。)

前回のトルコ旅行は夏、2回目は

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アメリカでホームレスとお友達になったよ

アメリカでホームレスとお友達になったよ

アメリカに留学していた時。

要領がつかめてきた2学期目、私はExceptional people という授業を選択してみた。

直訳すると、“例外な、特別な人々"。
ざっくりしすぎているけど、なんとなく想像はつく。

私には重度の知的障害、自閉症のある弟がいる。
おそらくそのような環境の人たちのことも扱う授業だろう。海外ではどんなふうに関わりを持っているのかなと、ふと気になった。

そんなちょっ

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インド人のナルシスト救世主

インド人のナルシスト救世主

CA時代、ブラジルのサンパウロ線を担当した時の話。

飛行時間15時間ほどのドーハ→サンパウロ線の後にサンパウロに1泊、

翌日はサンパウロ→ブエノスアイレス→サンパウロと働きサンパウロに1泊、

その翌日、サンパウロ→ドーハとまた15時間働いて帰ってくる、なかなかハードなフライトだった。

そのブエノスアイレス→サンパウロ線の時にちょっとした事件が起きた。

フライト後、私はすぐに客室責任者 (

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カナダの田舎でブチ切れハイキング

カナダの田舎でブチ切れハイキング

カナダのニューブランズウィック州という場所で、農園に滞在していたときのこと。

(農業生活のはじまりはこちら)

農家に住み込み始めて数日後。
ジェシーがこんな事を言いだした。

今日は仕事はしない。ハイキングに行こう!

昨日摘んだラズベリー入れて焼いたクッキー持って行って、着いたらみんなで食べよう!

うわ〜なんて素敵な響き!って思った。
海外のハイキングってどんな感じなんやろう。

ワクワク

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蚊はほんまに舐めたらあかん

蚊はほんまに舐めたらあかん

蚊はこわいよ、っていうお話をいくつか。

まずCA時代、タイのプーケット線に乗務した時。

フライト後には大好きなタイ料理を食べて、ローカルビールを飲んでがっつり寝て、

翌朝は早起きしてまだ誰もいないプールで泳いで、海沿いを散歩して、ハンモックでうたた寝。

朝も昼も夜も訳がわからないような生活の中、ちゃんと朝起きてゆっくり過ごせるのがこの時はすごく贅沢だった。

お腹も気持ちも満たされて、帰り

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突然のエディンバラ

突然のエディンバラ

客室乗務員にはスタンバイ、というスケジュールがある。 

何らかの理由で乗務員の欠員が出た時、交代要員としてすぐに出社して乗務できるように待機するのがスタンバイ中の業務。

だいたい8時間くらいの時間指定がされていて、その時間内に電話がかかってきたらすぐに出社して飛ぶ、かかってこなければその日はフライトはなし。

働き始めて1ヶ月半ほど経ったとき、私にとって初めてのスタンバイがスケジューリングされ

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