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マネーの哲学:「お金」と清く正しく美しく向き合う知性

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全ての物質は時間と共にやがて朽ちる。しかし、増減こそすれど価値まで失わない「お金」は、「複利」と並ぶ人類史上最大の発明品といわれる。 20世紀初頭に「自由貨幣」を提唱したドイツの… もっと読む
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2022年4月の記事一覧

なぜ僕がFIREを目指すようになったのか

なぜ僕がFIREを目指すようになったのか

1.会社を辞めた日のこと「この会社を卒業しようと思います」

 2021年6月、僕は朝一の上司とのミーティングで会社を辞める意志を告げました。金曜日に辞めようと思い立ってから、土・日に家族の同意を得て、月曜日を迎えるというなんともスピーディーな決定でした。

 このとき僕の年齢は44歳。総資産1億円を達成して、目標としていたFIREを実現。企業からの卒業だけにとどまらず、会社員からも卒業し、「好き

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地方の暮らしをもっと豊かに。地域通貨がもつ無限の可能性

地方の暮らしをもっと豊かに。地域通貨がもつ無限の可能性

私はサツドラホールディングス(株)のインキュベーションチームという部署に所属している村上(むらかみ)です。
初投稿ということで、書きながら緊張しておりますが(汗×200)
見ていただいた方が、少しでも興味・関心を持っていただければ嬉しいです。

世界の中でも日本は人口減少が非常に進んでおり、日本の中でも北海道は特に深刻です。

さらに人口減少だけではなく、高齢化伸び率全国1位、特定健康診査受診率全

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ぷろおご日記:4月24日 「金もうけ」

好きなことだけで生きていくとか、嫌なこと全部やりたくないとか、そういう「0か100の思考」におちいる人たちが多いけれど、ね。

金もうけ、どうする?

【パワポ研の決算資料探訪 番外編1】金融庁の「高校向け 金融経済教育指導教材」は"授業をするため"に良い資料

【パワポ研の決算資料探訪 番外編1】金融庁の「高校向け 金融経済教育指導教材」は"授業をするため"に良い資料

企業の決算説明会資料について解説するこのシリーズ、大変好評をいただいております。今回は番外編として、金融庁の「高校向け 金融経済教育指導教材」について、パワポ研の視点で解説致します。なお、好評だった初回Goodpatch様の記事は以下。

今回紹介するのは、前述の通り金融庁の「高校向け 金融経済教育指導教材」はになります。概要については以下、金融庁HPから引用します。

つまりは、高校生向けの金融

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若い人こそ資産形成をいますぐ始めるべき、たった一つの理由

若い人こそ資産形成をいますぐ始めるべき、たった一つの理由

(1)日本もようやく「お金の話」ができる国になるらしい今日は珍しくお金についてお話ししようと思ってます。日本の経済の猛者が集まっている日経COMEMOで、経済学を学んだこともない、文学研究者(兼フォトグラファー)の僕が、資産形成の話をする。うん、落とし穴ばかりの無茶なテーマ設定ですね。でも書かせてください、理由は下の方で。

ところで、そもそもなぜそんなテーマを思いついちゃったかというと、きっかけ

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お金が動く=誰かの優しさと愛の扉がひらく音

お金が動く=誰かの優しさと愛の扉がひらく音

とてもおこがましいかもしれませんが…

お金が動くときって、きっと

誰かの優しさと愛の扉がひらくときで。

耳にはけして聞こえないけれど、たしかに“音”が聴こえるのです。

とても、ほんとうに綺麗で神聖な瞬間です。

だから、わたしは今「受け取る」ことが大好き。

だって、いろんな方の心の泉だったり、やはり優しさと愛の扉がひらく瞬間だから…

正直、すこし泣きそうになっていて。

なんて、美しい

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スタグフレーション時代を生き抜く一つの戦略

スタグフレーション時代を生き抜く一つの戦略

スタグフレーションの時代に何が起こるのか?

それは、物価の高騰と所得の下落である。これが同時に起こるから、端的にいって地獄のようなものだ。その地獄が、これからの日本で始まる。それは、デフレなんかよりも数倍きつい。

思えば、デフレはそこまでひどい現象ではなかった。2000年くらい、日本はデフレに苦しんでいたというが、物価がとても安かったので、生活はそこまでひどくはならなかった。特に食品の価格破壊

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過半数の人が「外貨を稼ぐ」ことを考える時代に知っておくべきこと

過半数の人が「外貨を稼ぐ」ことを考える時代に知っておくべきこと

「日本市場はもうダメだから海外に来たいです」
ずいぶん前からマレーシアにはそんな日本企業が来ています。

でも実際にコトはそう簡単ではない。

マレーシア在住者ならご存知の通り、特に飲食は厳しいです。
最近だと吉野家・はなまるうどんが2回目の撤退。

物販も楽ではありません。クールジャパン旗艦店となった伊勢丹の苦戦が伝えられ、昨年ついに開店となったららぽーともまだ閑散としてます。

「日本のものな

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「ドル買い」ではない。「円売り」である

「ドル買い」ではない。「円売り」である

円売りであってドル買いではない

ドル/円相場は遂に20年ぶりの高値をつけました:

黒田日銀総裁が財務官だった頃以来の水準です。足許の円安については様々な解説が飛び交っていますが、FRBの正常化プロセスに伴う米金利上昇を主因として取り上げ、「ドル高の裏返し」と解説する向きが散見されます。結論から言えば、これは(少なくとも年初来の動きに関して言うならば)明らかに事実誤認です:

図は名目実効為替相

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多様化する世界の外貨準備運用~非ドル化は止まらず~

多様化する世界の外貨準備運用~非ドル化は止まらず~

再び過去最低を更新したドル比率

3月31日にIMFから外貨準備の構成通貨データ(COFER)が公表されました。為替市場を中長期的に展望するにあたって重要なデータであるため、筆者は定期的に観測しております。1年前もnoteでは議論させて頂きました:

世界の外貨準備は2021年12月末で12兆9373億ドルと前期比+800億ドルと3期連続で増加しました。昨年10~12月期に関し、期末と期初を比較す

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スタグフレーションに備えよう!

スタグフレーションに備えよう!

こんな記事がバズっているようです。

物価が上がり続けているのに、経済が成長がしない。そんな状態を、スタグフレーションと呼びます。そして、日本では、いよいよスタグフレーションが、現実のものとなってきました。

アメリカではそれなりに経済が成長していますし、雇用も安定しており、給与も上昇しているので、今のところは、あまり心配をしてません。ただそうは言っても、戦争をきっかけに再び強烈な物価上昇が始まっ

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ファイナンシャル・プランナーを利用すべきか?

ファイナンシャル・プランナーを利用すべきか?

お金に関する質問いただきましたので、今日はこちらにお答えします。

質問をまとめてみますね。

2年ほど前からファイナンシャルプランナー(FP)のお世話になっている。

保険加入の際には販売代理店に言われるままではなく、信頼できる独立系FPを見つけた方がよいように感じている。

アメリカではFPと付き合うのが当たり前か?

アメリカのFPの報酬は何%くらいか?

順番にお答えしたいと思います。

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そこそこの質素な生活はもう結構です

そこそこの質素な生活はもう結構です

昨年から、大きなものをたくさん買っている。
前半は引っ越しがあって、後半はファッションアイテム関連だ。

お金を使うことは、そんなに気持ちの良いものではない。
特にパンデミックで停滞している中では、震えが止まらない。
だけど、生き残るにはここで金をある程度使わないとダメだという気持ちがあった。

もっとうまく金を使わなくては、と思うようになってから、高いものを買うことになっていった。
うまく金を使

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一億総FIREは可能だろうか

一億総FIREは可能だろうか

あらすじ
海外投資の上がりで国民全員が豊かに暮らすのは可能だろうか…? イギリスと日本を例に考察してみる

①この話のはじまり

3月30日の野本響子さんのnote

https://note.com/kyoukn/n/n461bf4dd7d22?magazine_key=mfb7ba3470b4a

以下の構造で対外資産を増やせるのではとコメントしました

円安←資産の更なる海外逃避

↓  

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