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サイエンス×テクノロジー=エンジニアリング

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科学とは「事物の本質を表す体系的な知」であり、技術とは「特定の場面で応用される実践的な知」である。すなわち工学および工業とは「人々にとって有用な構造物や発動機関の設計・組立・運用… もっと読む
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2019年12月の記事一覧

デザインで優しさを届けたいという話

デザインで優しさを届けたいという話

これは フェンリル デザインとテクノロジー Advent Calendar 2019 23日目の記事です。

私がユニバーサルデザインに取り組む理由
「杉浦さんはどうしてユニバーサルデザイン(またはアクセシビリティ)にそんなに積極的に取り組んでいるんですか?」

今年、ユニバーサルデザイン(以下UD)などを取り扱う課に所属してから、社内外で一番問われた言葉だ。それはもう偉い人から新卒メンバーに至る

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四策: 思索/試作/詩作/施策 - クリエイティビティに必要な4つの'しさく'

四策: 思索/試作/詩作/施策 - クリエイティビティに必要な4つの'しさく'

ふと自らの研究やデザインのアプローチについて考えを巡らせながら文章を打っていたら、'しさく'という日本語がめっちゃおもしろい、となったお話。

'しさく'というただの'音'が、いくつかの意味を持った'言葉'に化けてゆく。これだから日本語はおもしろい。

そうしてツイートしたのが以下。

個人的には'詩作'が意外だったが、結構好きだ。PoeticかつContextualなストーリーを組み立てること。

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2020年代テック業界(濃いめ)の未来予想図

けんすうさんが下記のような記事を公開しました。

試みとして面白いと感じ「じゃあボクも一丁恥をかくか」と乗ってみます。

Web検索アルゴリズムのソーシャル評価が高くなるGoogleのペイジランクに代表されるWeb検索アルゴリズムの評価付けで、よりソーシャルな部分、つまりSNS投稿の評価が高くなるのではないかと考えてる。まぁつまりGoogle+でやろうとしたことへ時代がやっと追い付く。

ユーザが

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2020年代のネット業界はこうなるんじゃないか予測

未来を視るセンスがあるか?といわれると、僕はかなりない方だと思います。自分でもびっくりするんですが、過去の掲載された「○年後はこうなる」みたいな予測の外れっぷりは異常です。

ただ、未来について考えた、その的中率はどうでもよくて、それに向けて、どういうロジックを立てて予測し、そして現実にあわせてそれを修正し続けるほうが大事なんじゃないか・・・と思って、たまにはこういう未来予測のエントリーを書いてみ

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NFCタグでマイスウィート・スマートホームを実現する

NFCタグでマイスウィート・スマートホームを実現する

我が家のスマートホーム化が止まらない。

仕事柄、業務効率化だとか無駄のない進行管理だとかをやっているので「めんどくさいことをわざわざやらない世界」を作るのが多分好きなんでしょうね。

半年くらい前からちょっとずつ我が家で実験を重ねています。iPhoneのショートカットアプリがNFCタグに対応したっていうのを最近知って試しに使ってみたらめちゃくちゃ捗ったので紹介したいと思います。

登場物質NFC

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【やはりリアル書店が凄い】ネットでの会話がAIで勝手に改編されるという中国の事象について

【やはりリアル書店が凄い】ネットでの会話がAIで勝手に改編されるという中国の事象について

本日(2019/12/04)の日経新聞に載っていた衝撃の記事。

「香港の選挙で民主派が大勝したこと」を話題にネットで会話をしようとすると、その話題をしている部分だけ勝手に削除されちゃうそうです。中国政府に都合の悪い言説が含まれていると、AIが勝手に削除しちゃう仕組みの模様。

※≪日経新聞2019年12月4日:「習近平氏が蘇らせたマルクスも驚く香港「時代革命」編集委員 中沢克二≫より引用

凄い

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SESのススメ

SESのススメ

現在SES企業4年目で、大手企業に派遣されているエンジニアの自分がSESについて感じていることを書きたいと思います。
以前も似たようなことを書いているので興味がある方はぜひお読み頂けると嬉しいです!(参照:SESエンジニアに将来はあるのか)

SESって何なの?SESを知らない方の為に簡単にSESを説明すると「エンジニアをお客様の会社に派遣して、その契約料で収益を上げるビジネスモデル」です。
エン

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理性と共感によって人類は繁栄できる

 スティーブン・ピンカーの新著『21世紀の啓蒙』のテーマが、「理性と共感によって人類は繁栄できる」という考え方である。これは決して新しい考え方ではない。
 この「理性と共感」の重要性を、300年前に既に明確に論じたのがアダム・スミスである。スミスを、多くの人は経済学者だと思っているかもしれない。実は、スミスの時代には、まだ「経済学」という分野自体が存在しなかったのである。むしろ、その分、より高い視

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生体認証。変わるのは3業界だけではない。すべての企業が変わる!

私の一番最初の生体認証体験は、銀行だった。 以下の生体認証に関する記事は、とてもよく整理されている。例えば、生体認証の種類について、

・指紋
・顔の特徴
・声のパターン
・手のひら
・DNA
・行動的特徴

に分類されている。実にわかりやすい。そして、この記事は、実は現代のすべての人に関係があるので、ぜひ読んでほしいのだ。何も、生体認証は、IT業界や、一部のセキュリティー関係者のためだけの技術で

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2019年の女性、社会、テクノロジーのうねり

2019年の女性、社会、テクノロジーのうねり

私にとって、2019年は女性として複雑さに浸った年だった。
女性×社会の領域は、長い歴史で多くの思想や運動があるが、今年はテクノロジーが合わさったことが印象的。

2010年代半ばに起きたうねりが、社会や経済活動としてのテクノロジーと、2020年以降、どのように相関してくのか考えてみた。

▼2019年の代表的な女性×社会の動き
・海外編
・日本編
▼海外は数年前より女性の社会起業分野が活況

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エンジニアとチームを組んで、見えないものをデザインする

エンジニアとチームを組んで、見えないものをデザインする

こんにちは。はのめぐみです。2019年12月21日に開催された TokyoGirls.rb Meetup #2 に登壇してきました。個人やチームでのエピソードを軸に、「体温のあるコミュニケーション」「文脈の共有」をキーワードとしてお話をさせていただきました。

2020年1月9日追記: 動画を掲載しました。

2020年3月12日追記: ログミーさんの記事を掲載しました。

登壇資料

「見えない

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【日経COMEMOテーマ企画】地域産業とテクノロジーのコラボ

【日経COMEMOテーマ企画】地域産業とテクノロジーのコラボ

日経COMEMOのテーマ企画で、「夢のコラボ」と題して企業間のコラボレーションのアイデアを募集していたので、(かなり)出遅れてしまったがせっかくなので便乗してみたい。

お題提示の記事でも触れられているが、M&Aや経営統合は当たり前の世の中になり、ビックロなどの事業単位でのコラボも増えてきた。しかし、ビジネスのコラボレーションは何も大企業だけのものではないだろう。そこで、中小企業や地方企業でのコラ

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デジタル変革したくない、日本の経営者

デジタル変革したくない、日本の経営者

DXに関しての意識が低すぎる日本企業 2019年は、「デジタルトランスフォーメーション(DX、デジタル変革)」という言葉が、多くの場所で聞かれたし、私もさまざまなところで、デジタルトランスフォーメーションの必要性について語った。ところが、日本の経営者は、まだ意識においてレベルが低いのかもしれない。この記事を見て、私はあまりにも衝撃を受けた。

 この記事では、

国内企業約900社のうち、DXを「

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