はのめぐみ | JX通信社

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JX通信社で働くシニアデザイナーです。ソフトウェアデザインが専門です。note は「自分を映す鏡」をコンセプトに、デザインや趣味の音楽・映画のことを書いていきます。

マガジン

  • JX PRESS Design Notes

    • 8本

    JX通信社のメンバーが、デザインに対する考え方や知見をつづります。

  • 思考をつづるデザインノート

    デザインについて考えたこと・アウトプットなどを発信していきます。

  • ソフトウェアデザイン

    ソフトウェアデザインに関するあれこれを note 化してまとめています。

最近の記事

  • 固定された記事

ペアデザインで加速する、対話と共創のデザイン

昨年11月にJX通信社に入社して半年たちました。新しい環境にも慣れ、仕事の進め方で手応えを感じているのが「ペアデザイン」です。構造化や具体化に長けているデザイナだからこそ、共創をリードできる存在だと思っています。 ペアデザインの可能性を探る みなさんは「ペアデザイン」と聞いて、真っ先に何をイメージしますか? もともとは「ペアプログラミング」に呼応する表現です。多くの人は「同一のソフトウェアを触りながら、共同作業によって UI を仕上げること」を想像すると思います。 わ

    • ダークモード対応に困ったときの便利な処方箋

      この note は「UI/UXデザイナー LT会 - vol.6 #uiuxdesignerslt」での発表を記事化した内容です。スライドに入り切らなかった補足画像も少しだけ掲載しています。 こんな方を対象にしています ダークモード対応のカラースキーム作成方法がいまいちピンと来ない チーム内のデザインリソースが限られており、効率の良い設計方法が知りたい ダークモード対応への要望JX通信社で NewsDigest のデザインを担当しているはのめぐみです。NewsDige

      • 「分からない」が「分かる」に変わる情報デザイン

        正確な事実を伝えるのは大事ですが、それだけでは相手に伝わりにくいものです。事実を相手が理解できるように「翻訳する」作業が情報デザインです。この note では具体例と翻訳するためのポイントを紹介します。 情報デザインは相手の認知を設計する方法 情報整理の技術であり、文字・図解・映像・対話などの手段を用いて相手の認知を設計します。「相手の認知を設計する」という点で、コミュニケーションの方法とも言えます。 情報デザインは、伝える相手にとって「意味を持つ情報」になることが重要で

        • 2020年は無から形へ

          こんにちは、はのめぐみです。JX通信社でアプリのデザインをしています。前職キッチハイクから転職して、2ヶ月近く経ちました。今年は自分にとって節目にあたる年なので、1年を振り返ってみることにします。 カンファレンスの CI / VI デザイン、からの中止日本で React コミュニティを盛り上げるために、有志によって React Japan User Gourp が立ち上がりました。その後、今年の3月21日に React Conf Japan の開催の目処がたち、チケットの販

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        記事

          iOS アプリの画面遷移の考え方

          皆さんはアプリの UI デザインにおける設計思想をどれだけ把握していますか? iOS と Android それぞれのプラットフォームが定めているデザインガイドラインに準拠すると、UI 設計を適切に進められます。ガイドラインを共通言語とすることで、チーム内でコミュニケーションがしやすくなるメリットもあります。 今回は Apple の Human Interface Guidelines の内容に沿って、iOS アプリの画面遷移についてまとめてみました。 UI 設計を始める

          iOS アプリの画面遷移の考え方

          文化は長い時間をかけて、人との関係性の中で生まれる

          こんにちは。はのめぐみです。10月で約4年勤めたキッチハイクを退職し、11月から JX通信社に転職しました。前職と同じく、デザイナとして働いています。 --- 去年、トクバイ CTO の前田さんの「サービスを成長させる仮説検証文化の作り方」というスライドをみた時に「(振り返りで)会話される内容が文化に直結する」というフレーズがありました。 当時は実感を伴って理解できず、分かったような分からないような...そんな感覚でした。キッチハイクを退職して、少しゆっくりする時間がで

          文化は長い時間をかけて、人との関係性の中で生まれる

          Figma Community に個人・商用利用可能なアイコンセットを公開しました

          こんにちは!はのめぐみです。普段はアプリや Web サイトのデザインをしています。 約半年前の2月に、Figma Community Beta のメンバーとして申し込み、feathericon (フェザリコン) という誰でも使えるアイコンセットを公開しました。 公開から時間がたってしまったのですが、全アイコンの種類とサンプルデザイン、入手方法やライセンスについてまとめていきます。 250個以上のアイコンセットを配布4年前の初回リリース時の100個からスタートして、空き時

          Figma Community に個人・商用利用可能なアイコンセットを公開しました

          2020年買ってよかったグラフィックデザイン・映画・ゲームのアートブックや作品集

          こんにちは!はのめぐみです。普段はアプリや Web デザインの仕事をしています。 職業柄、作品集や事例集をついつい買ってしまうのですが、今まで買った本の中でも「人に紹介したいな」と思うものをいくつか集めました。 タイトルには2020年とつけていますが、今年買ったものだけでなく数年前に買ったものも含んでいます。 ビジュアル・ハーモニー 画像引用: Amazon 調和の取れた美しいプロポーションをいかに導き出せるか? ビジュアルをつくるとき、デザイナが必ずと言ってもい

          2020年買ってよかったグラフィックデザイン・映画・ゲームのアートブックや作品集

          デザインが発する空気に触れる

          美しいタイポグラフィをみるとドキドキする。 デザイナのみなさん、そんな経験はありませんか? タイポグラフィでなくてもいいです。何かを見たり触れた瞬間「美しい」と感じる。同時に頭の前の方からてっぺん辺りがジンジンして、ドキドキする不思議な感覚です。 先週の日曜日に日本のグラフィックデザイン2020に行ってきました。展示されていた複数のデザインに対して、まさに「ドキドキ、ジンジンする」感覚を味わってきたところです。 そしてこの感覚は、写真や図録などの誌面、画面上ではなく直接

          デザインが発する空気に触れる

          価値あることを「社内ボランティア」にしない - Automagic Podcast 感想

          こんにちは!はのめぐみです。 先週末に「がんばっている活動をアクセシブルにしてほしい」というポッドキャストを聴きました。約1時間の会話の中にアクセシビリティ活動に関するアプローチのヒントがたくさん詰まっていて、とてもいいポッドキャストでした。 ここで語られていたことは、たしかに「アクセシビリティ」を文脈にした内容です。私が持った印象としては、「アクセシビリティ」はあくまで変数のひとつにしか過ぎず、あらゆる場面において応用可能な組織デザイン論のような気がしました。 ポッド

          価値あることを「社内ボランティア」にしない - Automagic Podcast 感想

          チームやプロダクトを前に進めるためのマネジメントのヒント

          過去のメモを整理していたら、上司との会話で「これは大事だな」と思って書き溜めていたメモが出てきました。せっかくなので忘備録として note にまとめてみます。 この記事の内容について当時の自分が分かるように書いていたので、原文はキーワードだけ、箇条書き、前後の文脈がない、日本語が変...など不完全なものがほとんどでした。言葉が足りないところは補完しつつ、なんとか記憶を掘り起こして文章にしています。そのため分かりづらかったり、具体的でなかったり、ツッコミどころがあるかもしれま

          チームやプロダクトを前に進めるためのマネジメントのヒント

          NPR Music Tiny Desk Concert から好きなアーティスト達の紹介 #01

          こんにちは!はのめぐみです。友人に NPR Music Tiny Desk Concert という YouTube の動画を教えてもらったのですが、これがとても良かったのでいくつかアーティストを紹介します🙌 Sting And ShaggyNPR Music を知るきっかけになった動画です。Sting といえば1970年代後半から80年代にかけて活躍した、The Police のボーカルですね!Every Breath You Take などが有名で、近年だと Netfli

          NPR Music Tiny Desk Concert から好きなアーティスト達の紹介 #01

          ユーザーインタフェース設計で意識したいデザインの考え方

          こんにちは!はのめぐみです。キッチハイクというサービスでプロダクトデザイナをしています。 2月にデザイン戦略部メンバーで社内勉強会を行い、アプリケーションのデザイン原則についてレクチャーをしました。この note ではその内容を紹介していきます🙌 勉強会のゴールは「足並みを揃える」ことキッチハイクのデザイン戦略部は、コアスキルや得意分野が違うメンバーが集まっています。バランスがとれたメンバー構成である一方、UI や Figma の知識、ルール感覚はチーム内でバラバラです。

          ユーザーインタフェース設計で意識したいデザインの考え方

          ユニークで日本らしい表現を目指して、ビジュアルデザインに込めた意味と願い

          こんにちは!はのめぐみです。普段はキッチハイクというスタートアップでプロダクトデザイナをしています。 今年の1月末に React Conf Japan というテックカンファレンスのロゴデザインと共に、キービジュアルを作成しました。本来であれば2020年3月21日に開催される予定でしたが、例の新型ウイルスの影響でイベントは開催中止になりました。残念...!😣 せっかくなので、デザインのプロセスや個人的なエピソードをまとめていこうと思います。記事の終わりに、スケッチやボツ案、

          ユニークで日本らしい表現を目指して、ビジュアルデザインに込めた意味と願い

          サービスの個性や「らしさ」を表現する、デザインのトーンとマナー

          こんにちは!はのめぐみです。キッチハイクというサービスでプロダクトデザイナをしています。 約1年ほど前から、キッチハイクのデザインに関する取り組みを「ことばのデザイン」や「デザインシステム」の記事で発信してきたのですが、ついにキッチハイクのトーンとマナーを明文化しました!🎉🎉 今回も、その内容を紹介していこうと思います💪 スライド資料を公開しています この資料では、チームがプロダクトのデザインを進めやすくする土台として、ブランド・パーソナリティや各ガイドラインをまとめて

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          はっぴいえんど好きにオススメしたい、小坂忠と折坂悠太について少しだけ語ってみた

          こんにちは!はのめぐみです。前回は好きになった洋楽バンドの記事を書きました。今回は小坂忠と折坂悠太を紹介します。この二人は好きになってから日が浅く、語れることもそんなに多くないので「少しだけ」書き綴ってみようと思います。 1. かっこよさがジワジワ攻めてくる小坂忠存在を知ったのは学生のときだったと思いますが、当時はちゃんと聴いていませんでした。Spotify で Tokyo City Pop というプレイリストを聴いていたら、偶然小坂忠が流れたのがきっかけです。Tokyo

          はっぴいえんど好きにオススメしたい、小坂忠と折坂悠太について少しだけ語ってみた